≪書籍情報≫
著者:
寺沢大介
出版社:
講談社
版型:
B6版
カテゴリー:
ヤングコミックス
連載雑誌:
イブニング
ジャンル:
グルメ/
探偵・刑事
≪同一著者書籍≫
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≪参考情報≫
参考情報はWikipediaより抜粋したものです。(詳細は下記のとおり。)
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『喰いタン』(くいたん)は、寺沢大介の漫画作品。
【概要】
講談社の刊行する青年向け漫画雑誌「イブニング」に連載。なお同誌においては同作者の手による別作品『ミスター味っ子II』が同時不定期連載されており、作者及び編集部の都合によって号ごとの掲載作が変わり、時には両作同時掲載が行われる場合がある。後述のテレビドラマとの兼ね合いから、2005年12月下旬以降は当作が掲載作のデフォルトとなっている。
基本的にはコメディータッチで描かれており、トリックも精緻に煮詰められたものではなく食品にまつわる科学的特性やトリビアを用いていることが多い。ギムネマ茶を用いたトリックがあるが、掲載単行本巻末の描き下ろし漫画にて、漫画家の倉田真由美(彼女をモデルにした人物が同エピソードの劇中に登場する)には、トリックのカギとなるギムネマ茶による甘味の喪失が実証できなかった事実を記している(なお、背景の壁には「トリックの矛盾点は突つかない」と張り紙がある)。ただし、欄外に「普通の人には普通に効きますよっ」との書き込みも。
物語の基本メソッドは「喰いしん坊探偵、略して『喰いタン』の高野聖也が、自らの美食の知識と鋭敏な味覚を駆使して事件を解決していく」というもの。著者のほかの漫画作品が荒唐無稽な設定を使っても、基本的にはシリアスな成長ドラマを基軸にして荒唐無稽さはむしろ従の要素としているのに対し、この作品ではむしろ主人公の性格設定など大真面目に荒唐無稽なふるまいをする人々と、シリアスな事件のギャップによって笑いをとるギャグ漫画の性格を基軸としている。著者のほかの作品で従の部分だったギャグ要素を主の要素にもってきて、シリアスなストーリーとの関係を逆転させた作品といえる。
上記の点はテレビドラマにも踏襲されているが、原作漫画とテレビドラマではキャラクター等の基本設定が全く違うので、そのことに留意すること。ドラマ化作品には珍しい事ではないが、当作も例に漏れず主人公をめぐる人間関係などに関して原作漫画とドラマでは完全に別の作品と言って差し支えない(作者も作中で高野の口を借りて「自分の作品じゃないような気がする」「マンガとドラマでは見せ方も違うし、違う作品だと思ってる」と述べている)。
ストーリーの内容・展開についても、ドラマは原作漫画を踏襲しているものではない。ドラマ版の第1話では事件のトリックと解決に使われる食の知識に原作漫画のエピソードの基本的なプロットが使われているが、2話以降で起こる事件はほぼオリジナルストーリーとなっている。
【あらすじ】
閑静な住宅地に『高野探偵事務所』の看板を掲げて居を構える高野聖也は自他共に認める強烈な大食いである。彼は時折、大学時代の後輩で現在は警視庁の警部である緒方(男性)の依頼で様々な事件にその推理力を奮う名探偵である。しかし高野はその生来よりの大食い道楽のために現場の証拠品である様々な食品類を食らうという困った悪癖の持ち主でもあった。そのことに頭を痛める緒方だが、一方でそれは事件解決のための高野独自の行動だった。かくて高野は様々な事件を解決に導いていく。
一方でそんな彼につき従う女性がいた。名を出水京子。緒方は知らない事だが、実は高野の本業は今をときめく一流の売れっ子小説家。探偵と小説家の二束のわらじを履く高野の秘書であり助手。それが京子だった。彼女は緒方や高野の担当編集である講談社の寺田と共に、高野の暴走に苦悩する毎日を送っている。
京子や緒方・寺田の白い視線もどこ吹く風。今日も喰いタン高野は街を闊歩して必ず何かを喰い尽くし事件を解決する。
【キャラクター】
高野 聖也(たかの せいや)
主人公。探偵を営みつつも、歴史小説家の顔も持つ人物。稀代の食いしん坊にして大食い。彼が食事をした後には、使用済みの食器が山をなす。グルメではあるが、高級食材のみならず市井のコロッケや屋台の焼き鳥などB級グルメも好物。また油が分離した焼きそばや不味いたこ焼きですら食いつくす貪欲さも持ち、事件現場で毒が入っているかもしれない証拠品の食べ物も美味しく頂こうとするのだから計り知れない。食べる量も桁外れであり、File.045ではトラック(絵を見る限り大型車)2台分の弁当をたった一人で喰い尽くした。料理を食べたときに「旨味〜」と言うのが癖(?)(甘いものを食べたときには「甘味〜」ということもある)。
学生の頃に両親が亡くなり、相続した莫大な遺産で半ば道楽のように探偵および小説家をしている。(しかし、File.050において高野自身がその遺産について、「うちの金は僕の連日連夜の暴飲暴食で尽きかけているのだっ」とも語っている。)後見人の大田原の言によれば、子供の頃から食い意地が張っていたとのこと(本人も「あんパンを28個食べた記憶がある」などと発言している)。「大賢は大愚に似たり」という諺を地で行くような性格であり、常人から見ればその行動は常軌を逸していると思われやすい。
しかし探偵としての能力は、こと食べ物が絡む限りは冴え渡り、秘書の出水京子からは「すべてを見透かす名探偵」という賛辞も得ている。ただしその行動は単に食欲を満たすためという可能性も捨てきれない。黒瓜、狩野などの“仕事屋”とはからずも敵対することになる。表面上は何かと小言を言う大田原を煙たがっているが、内心では子供の頃から面倒を見てくれたことに強い恩義を感じている。
悪人に対しては基本的に冷徹。特に大田原が殺されそうになった時は、怒りのあまり犯人を恫喝し、恐怖させるほどの激しい一面を見せた。
:名前の元ネタは、泉鏡花の小説、高野聖と思われる。
出水 京子(いずみ きょうこ)
高野の秘書兼助手。1話では事務的な秘書だったが、話が進むにつれ秘書というよりは友人、もしくは世話役的な位置になり、高野にツッコミを入れる役回りとなる。常に高野のそばにつき従い、ストーリーを円滑に進める狂言回し的な役割を作者に求められているようである。第7話においても、高野の連載雑誌の企画で対談する相手のことを知らないという、秘書としては考えられない描写があった(劇中で相手から「秘書のくせに」と突っ込まれているが)。高野とはある程度の信頼関係にあり、高野が探偵と歴史小説家の二足のわらじをはいていることを知る数少ない人物。高野のせいでダイエットに失敗する。小栗には「貧乳の秘書」と呼ばれている。
緒方(おがた)
警視庁の警部でありキャリア組。若手ナンバー1と噂される切れ者。高野の後輩であり、高野に推理を依頼する張本人。後に高野による証拠品の飲食を防ぐため「喰い止め隊」を指揮する。高野の「癖」には閉口しているが、その性格を逆手にとって事件解決に導く事もある。高野の歴史小説家の顔は知らない……ということになっていたはずだが、File.050で彼を「売れっ子小説家」と評しており、事情を知る者の列に加わっているようだ。なお同話においては普段の背広にオールバックではなく髪を下ろした私服姿で登場しており、別人のように若々しく見える。
大田原 巌(おおたわら いわお)
高野の父の親友で貿易商を営む男性。高野の後見人であり、高野自身も「小父さん」と呼んで小さい頃から付き合いがあった。彼の言によると高野は学生の頃に両親を亡くしたが、遺された莫大な遺産で大学まで出れたらしい(File.043で高野本人は「小さい頃に両親を亡くした」と言っていたので、両親と死別したのは小学生の頃と思われる)。高野の探偵と歴史小説家の二つの顔を知っている希少な人物であり、常に高野を案じて小言をいう人物。かつては健啖家だったが、過ぎた暴飲暴食が祟り、一時期体を壊してしまった。以来、その時の経験を戒めにして、人一倍健康と食べ物に気を使うようになった(酒だけは止められなかったが)。
三枝夫人(さえぐさ-)
高野の母の知り合いで、大金持ちのセレブ。パーティー好きで貴金属には目が無い。高野にはかつて宝石盗難事件を解決してもらったことがあり、ちょくちょく高野をパーティーに招く。非常に器が大きい人物であり、数百人分の料理をアッサリ平らげてしまう高野の姿を見ても全く動じない(むしろ嬉しそうに見ている)。
高村耕司(たかむら こうじ)
高名な推理作家。曽祖父の代から探偵家業の家系。帝都大学で犯罪学の講義もしている。三枝夫人と親交があり、招待されたパーティーで起きた事件で自信満々に推理を披露するが、高野に誤りを指摘されて面目を失う。「曽祖父の名にかけて」高野にライバル意識を持つが、全く相手にもされない。その後も高野との対談を企画されたり、高野が彼の名を冠した賞を受賞したりして作中に再登場するが、高野にはほとんど無視されている。
小栗 伴雄(おぐり ともお)
高野の大学時代の先輩であり現ルポライター。ある大物政治家の不正を追っている内に、仕事屋に狙われる事に。小栗はアメフト部であり直接の接点は無かったが互いに大食いという部分で好敵手となっている。大柄な体格と大雑把な性格ゆえにあだ名が「大巨獣ザッパ」(「大巨獣ガッパ」のもじり)。ややデリカシーに欠けた発言をして、図太い高野が時に返事に困るほど。関西育ちのため納豆が苦手。意外と根に持つ性格。
寺田(てらだ)
講談社の編集者。「歴史の群像」(「歴史百選」との記述も)という雑誌で高野の担当。常に高野に苦しめられる。一度異動になったが再び高野の担当になった(高野曰く「料理本で大失敗して舞い戻った」らしく、その詳細な顛末は別作品『ミスター味っ子II』にて描かれている。そのため、この2作品(『味っ子II』の前身作である『ミスター味っ子』を含めると3作品)は同一世界の物語と考えるファンもいる)。高野邸の探偵事務所の看板を冗談と思っており、高野が探偵であることを知らない。名前は作者自身の担当編集者、テリー寺田から。
滝川 伊平(たきがわ いへい)
3年前、高野の推理によって警察に逮捕され、投獄されていた犯罪者(罪状は不明)。性格は『人間のクズ』を地で行っており、無関係な人たちが自身の犯行の巻き添えになることを楽しむ卑劣漢。逮捕されたことを逆恨みし、京子を人質にとって高野をおびき寄せて気絶させた挙句、球場の一室に火を放って(面白半分に)球場のスタッフや観客諸共高野達を焼き殺そうとした。最後は食事を台無しにされたことと、京子やその他無関係な観衆を巻き添えにされた事に起因する怒りでバーサーカーと化した高野のホームランボールパンチで顔面を執拗に殴打され、半死半生の状態で病院送りとなる。
黒瓜 邪鬼(くろうり じゃき)
世界的なピアニスト蓮見清彦を脅した“仕事屋”の1人。毒物を自在に操り、暗示とともに呪いに見せかける呪いのプロフェッショナル。高野にトリックを見破られ逮捕される。名前は黒魔術師のアレイスター・クロウリーから。
狩野 光子(かのう みつこ)
三枝夫人をだまして偽の黒オパールを売りつけようとした天才的な女詐欺師。スレンダーながらもグラマーな美女。証拠を残さないために逮捕されていない。高野を気に入り20話で再登場するも「やっぱ馬鹿だ」という評価は変わらず。ただし語尾にはハートマークがついているので今後の展開が期待される。
渡守 加路(ともり かろ)
依頼者・川端夫人に吉岡史明少年を事故に見せ掛け殺害する方法を教えた“仕事屋”の1人。古今東西のありとあらゆる殺人技術を依頼者に提供する「よろず殺人コーディネーター」である。
殺し屋ではなく、あくまでも依頼者に人の殺し方を教えるだけなので、逮捕どころか高野との面識すらない。自分が受けた依頼を失敗させた高野に強い興味を示している。
【くいしんぼうたんてい せいやくん】
児童雑誌「たのしい幼稚園」に掲載の漫画作品。読み切りとして掲載された後に2007年5月号より連載が始まった。
食べ物には異常に意地汚いが頭は切れる小学生「たかのせいや」とそのクラスメイト「いずみきょうこ」が登場する子供向けの『喰いタン』である。喰いタン本編の単行本8巻の巻末に第1話と第2話が収録されている。
【備考】
* 喰いタンとは、ポピュラーな麻雀用語でもあり、マージャンではさらした(チーやポンなどした)断ヤオ九 (タンヤオ)のことである。速攻であるが、安上がりの役としても知られている。本作品にはそうしたシャレも含まれていると思われる。
* 編集者・寺田は、講談社で寺沢の担当を務めていた実在の編集者(彼本人として楽屋オチ的な台詞を発したこともある)がモデル。他にも時々「シャレにならない楽屋オチネタ」で実在の担当編集等が登場する事もある。
* 各話のタイトルには基本的に「食う」の言葉で締めくくられている事が多い。ただし最近は、その傾向は薄れてきている。
(「喰いタン」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2007年9月25日14時(日本時間)での最新版を取得。改訂履歴(http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%96%B0%E3%81%84%E3%82%BF%E3%83%B3&action=history)。Text is available under GNU Free Documentation License(http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html).)