【古本】むこうぶち [1~22続巻] (著)天獅子悦也/安藤満/ケネス徳田

【古本】むこうぶち [1~22続巻] (著)天獅子悦也/安藤満/ケネス徳田

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≪書籍情報≫

原作:天獅子悦也 協力:安藤満ケネス徳田
出版社:竹書房
版型:B6版
カテゴリー:ヤングコミックス
連載雑誌:近代麻雀


≪参考情報≫
参考情報はWikipediaより抜粋したものです。(詳細は下記のとおり。)
ご購入の際はお客様ご自身の最終判断でご利用ください。

むこうぶち 高レート裏麻雀列伝は、雑誌『近代麻雀』に連載中(2006年3月現在)の長編漫画。作者は天獅子悦也(作画)、安藤満(協力)。(安藤満逝去後はケネス徳田が闘牌協力)


【概要】
麻雀プロであり、80年代の賭け麻雀事情にも詳しい安藤の見聞をもとに描かれた作品。高レート麻雀に集う人々の内面を力強く描いている。相手に決定的な敗北を告げる時に傀が口にする「御無礼」という台詞は、麻雀好きの間でちょっとした流行語になっている。
いわゆる「麻雀劇画」が一般的には「麻雀で勝った者の勝者のストーリー」であるのに対して、この「むこうぶち」は「傀と麻雀して負けた者」を描いた「敗者のストーリー」である点が画期的であった。その意味で本作品の本当の主人公は、さまざまな理由で高レート麻雀の卓に着き、傀に敗れていく者たちであると言える。直接的な比較は難しいが、ちょうど「ゴルゴ13」が長年愛読されているのと似た構造になっている。この本作品独特の視点と合わせて、高度な作画力と闘牌シーンで2000年代を代表する麻雀劇画となった。
ニンテンドーDSでゲーム化が決定した。


【ストーリー】
「むこうぶち」――それは誰とも組まず、何処にも属さない一匹狼。誰も何も必要無い、真のギャンブラー。

バブル経済が頂点に差し掛かりつつあった1980年代の東京。市中の雀荘に飽き足らず、1000点千円、あるいはそれ以上の高レートで行う賭け麻雀に走る人たち。その中に一人の男が現れた。一見優男。しかし、彼に狙われた者は、この言葉と共に、獣に食い殺されるが如く敗れ去るのみ-「御無礼」。

決して己の内面を見せず、その強さ鬼の如し。男の名は「傀」。


【登場人物】
傀(カイ)
魔物じみた強さを持つ謎の麻雀打ち。どこからともなく雀荘(高レートが多い)に現れる。卓に座った瞬間に敗者を見抜き、彼に「御無礼」を言われた対戦相手は必ず負ける。
本名、出身、住所一切不明。「傀」という名前は「人鬼」から来ている。他にも「暴虎」などの異名を持つ。
主人公というわけではなく、各話に出てくるゲストキャラ(これが主人公にあたる)の対局相手として登場する(はじめの話で出てきた水原祐太のように彼と対局しないパターンもあり)。笑ゥせぇるすまんでいう喪黒福造のような存在。
雀風は特に固定されておらず、自由自在。鬼ツモや御都合的な役満、イカサマを使っているわけではなく、一回戦落としてでも相手の戦術やイカサマを見抜き、それを逆手にとってトータル収支で勝つパターンが多い(ノーテンリーチなど強引なことをする事はある)。
対戦相手は彼との対戦によって、人生に多かれ少なかれ影響を与える。全てを失う者もいれば、大切な何かを見つける者もいる。
大概は雀荘「東空紅」に現れる。都内の高レート雀荘に出没しているが、その打ち筋ゆえに客を殺してしまう(有り金を根こそぎ奪う=破滅させるという意味、直接殺してしまう事は無い)ため、高レートの店主には彼を恐れている人間もいる(出入り禁止としている処もあるらしい)。
高レートの場に現れているが、求めているのは大金ではなく強者との勝負。ゆえに安永などにそれらの存在を聞かされては足を運ぶケースもある。
一晩で数千万もの現金を取ったりするが、タネ銭は帯封のまま紙袋に入れて無造作に持ち込む(300~500万くらい)。勝ちで得た金は駅のコインロッカーに仕舞っているらしいが、その使途は不明。

安永萬(やすなが ばん)
表と裏の世界を行き来するプロ雀士。作品中、傀の次に登場回数が多い。二着をキープする雀風を持つ(そういう雀風を持つ理由には過去に傀と対戦したことが絡んでいる)。
傀の強さについて研究し、秘密を探ろうとする。しかし傀に肉薄する打ち手の心の闇を知る都度、自分に欠けているものがあると思い知らされる。
雀力はプロ雀士としては強いが、傀には及ばない。一方で傀を意識する余り、表プロの闘牌ではここぞという時に勝ちきれない弱点を持つ。
全雀連に属し、理事として若手プロ雀士の育成に努めている(18巻現在六段)。表では意志を持った面前志向の打牌を通し、「メンチンの安永」の異名とともに慕う者も多い。見込まれた若手は伸びるが、睨まれた若手は長続きできないらしい。若手プロが一人前になれるかどうかの試金石として、あえて傀と戦わせる事もある。
裏では高レート雀荘で金を稼いでいる。こちらでは鳴きも存分に使う。二着狙いの闘牌が結果として大勝を避け、店からも客からも嫌われていない。
都内雀荘において顔が広いため、賭場荒らしが現れた時などに相談役を頼まれる場合がある。自身でも倒せないほどの相手に対しては、傀をぶつけたりもする。
裏において傀と同卓する機会が多いため、しばしば傀のメッセンジャーと思われているが、彼自身も傀と直接連絡を取れるわけでは無い。雀荘にあらかじめ連絡をとって、傀が現れたという店に安永自身が足を運んで用件を伝えている(それでも傀が来るかどうかは傀自身の意思による)。

水原祐太(みずはら ゆうた)
元競技麻雀プロの青年。第一話で安永と対戦し、競技麻雀で優勝を収めるも納得のいかない勝ち方をしてしまう。安永に「東空紅」に連れて来られ、そこで傀の麻雀を見て、衝撃をうけ、それ以降「東空紅」へ通い、彼の強さの秘密を探ろうとする。「東空紅」ルール(東風戦アリス)での勝ち方を見つけ、勝負に勝つようになる。その後、安永の前から消息を絶つ。
13巻で大阪・九州に行き、代打ちになっていたことが判明。東京に戻り、安永と再会し、傀と戦うこととなる。

多河巧典(たがわ よしのり)
元暴走族の安永の後輩。漢字が苦手。だが真面目な性格で、安永を慕っている。傀との対戦以降、登場ごとに雀力が付き強くなっている。若手プロ中心の有志団体「青龍會」の指導者的立場。
作中でただ一人、傀に二度「御無礼」を言わせた。

樹村潤子(きむら じゅんこ)
全雀連所属の女流プロ。プロ雀士としてタイトルも持っているが、かつては効率打法と勘麻雀を併せたような、説明不能の打ち筋だった。安永の引き合わせで傀と戦い、敗れたものの自分のスタイル「すっぴん打法」に目覚める。以来プロとして活躍しているが、裏の猛者と戦うにはまだまだ力不足。現在はOLとの兼業からプロ一本に転進。

藤永太郎(ふじなが たろう)
全雀連所属のプロ雀士で、「青龍會」の中核的存在。効率打法を得意としているが、闘牌レベルは安永や田河のそれより数段劣る。傀との初対戦では呆気なく負けたが、本人は傀の闘牌の凄さに気付かず「効率を無視したツキ野郎」と思っていた。その後もちょくちょく登場しては、他エピソードで傀と対戦する敵手に翻弄される役回りを背負っている。

河田(かわだ)
赤坂の雀荘「東空紅」のマスター。かつて「東空紅」は高レートも手がけていたが、高景気によるマンション麻雀の台頭で現在はアリス麻雀による低風速の道を選んだ。高レートで有名な傀や安永が、そんな自分の店を今でも贔屓にしてくれる事を「雀荘冥利」と喜んでいる。物言いがやや文学系チック。

上島(うえしま)
「東空紅」の常連客で、本職はインテリアデザイナー。マスター曰く「遊びがキレイ」で、一見の客も生かさず殺さずの闘牌で常連客に引き上げる。店で傀とは何度も対戦しているが、その打ち筋ゆえに決定的な負けを喫した事は無い。

三橋秀俊(みつはし ひでとし)
「上野(ノガミ)の秀」と呼ばれている赤ドラ麻雀専門の裏プロ。幾度か傀と対戦する。機嫌が良いと歌いだす癖がある。
中古品屋を副業としていたが実際は窃盗犯。傀に負けた夜に逮捕され執行猶予の判決が出た。拘置所を出所後も、安永を通じて傀にリベンジを挑んだり、チップ麻雀の時に偶然傀に出会って勝負したりとたびたび登場している。
安永にとっては己の暗黒面のような存在、「表に未練がなかったらアイツみたいになっていた」と言わしめている。

巫藍子(かんなぎ あいこ)
裏カジノの女ディーラー。「キラークイーン」と呼ばれている。興味のない人間には声をかけられても無視するなど冷たく傲慢な性格。過去の交通事故で足が不自由なため車椅子に乗っている。場の流れを読むことに秀でている。
傀に勝負を挑むも傀にロン牌をスルーされ、相手にされないことに動揺し、流れを奪われ、最後にやっと相手にされ、喜んで負けてしまう。
後にディーラーから管理者に昇格。その時にまた傀に出会い自分の父親の力も借り、再び傀と麻雀勝負をする。

日蔭(ひかげ)
裏プロ。「氷の男」と呼ばれている。ホテル暮らし。能面のように無表情でいることが多い。冷静で効率重視の打法をする。
傀に自分と同じ匂いを感じ取り、勝負を挑むも勝負の最中、自分のホテルが火災にあっていることが分かって動揺し、最後は冷静さを欠いて大敗を喫し、麻雀の負けとホテルの火災で何もかも失う事となる。その後又傀と遭遇し、大敗こそしなかったが獲物を傀に横取りされる事になる。

江崎(えざき)
悪徳不動産屋。傀の捨牌読みに自信を持ち高レートに連れて行くが敗北。
その後、傀に麻雀で復讐することを支えに3年間密入国船で働き、借金を返して傀に再挑戦する。地獄のような環境を生き延びて身に付けた捨牌・流れ読みの実力は傀に匹敵する。
速攻で鳴き(チー)をする時に「チィ!」と唇を尖らせて独特の発声をすることがあり、ファンの間では有名である。

劉(ラウ)
裏社会にも名の通った華僑の大物。自分のマンションで1000万単位の現金を動かす超々高レートの卓を立てている。同卓しては振らずあがらずの見物麻雀を行うが、その真意は弱者が破滅する瞬間を見届けたいため。一方で本気になった時の戦法として、罠を掛ける戦いを得意とする。江崎を一度は破滅させ、密入国船に送りこんだ人物。

及川勝依(おいかわ かつより)
大企業の会長(作中では「社長」と呼ばれる)にして相撲部屋「伯洲部屋」のタニマチ。裏では政界のフィクサーとも噂される。軍隊時代は少尉の地位にあった人物で、当時の部下とは年に一度の戦友会を行う。作中、傀とコンタクトを取れる数少ない人物のようで、傀の闘牌に魅せられている。大勝負見たさに傀を招き、負け分を立て替えても笑って済ませる大物。

小暮幸男(こぐれさん)
米穀商。高利の闇金融に手を出してしまい、なけなしの現金を持って高レートで一発逆転を図るも傀に遭遇して無残に刈られてしまい、金融屋にウルトラCでツメられてしまった不遇な登場人物第1号。特に悪人という訳でも闘牌が強い訳でもないのに、傀と同卓したばかりに全てを失った。この辺りが「むこうぶち」独特の魅力のひとつであろう。見事な負けっぷりと傀に無心してあっさりと断られる等の往生際の悪さが読者の同情を誘ったか、1話だけに登場しただけなのに何故かファンが多い。


(「むこうぶち」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2007年8月6日14時(日本時間)での最新版を取得。改訂履歴(http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%80%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%B6%E3%81%A1&action=history)。Text is available under GNU Free Documentation License(http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html).)

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