≪書籍情報≫
著者:
若杉公徳
出版社:
白泉社
版型:
B6版
カテゴリー:
ヤングコミックス
連載雑誌:
ヤングアニマル
≪同一著者書籍≫
【新品コミック】
・
【新品】デトロイト・メタル・シティ [1~5続巻]
≪参考情報≫
参考情報はWikipediaより抜粋したものです。(詳細は下記のとおり。)
ご購入の際はお客様ご自身の最終判断でご利用ください。
『デトロイト・メタル・シティ』(Detroit Metal City)は、若杉公徳によるギャグ漫画。「ヤングアニマル」(白泉社)において2005年から連載されている。
【概要】
「ヤングアニマル」第17巻9号、13号、14号(2005年)に読み切り掲載。19号より本連載が開始された。
作中に登場する特異な発言やフレーズと平常時の主人公の性格と行動のギャップや、作者の強烈なコメントなどから、一部にカルト的な人気を誇る。更にネット上での口コミなどでコミックス1巻は発売早々品薄になった。大手インターネット通販サイトアマゾンにおいて全書籍売上ランキング第1位を獲得している。
一見すると構想もあらすじも無く、勢いだけで書かれた作品のようだが、実は綿密な細かい伏線が張ってあることもある。ドラゴンボールや北斗の拳など、様々な作品のパロディがしばしば登場し、90年代初頭の青年漫画を思い起こさせる古い画風や、過激な言葉の羅列によって、潔癖症の読者には毛嫌いされる傾向にある。
ロックバンドB'zも愛読しており、「バカなマンガなんだけど、良くできてるし、最高だよ! でも、オススメは出来ないけどね。」とコメントしている。また、木村カエラや長澤まさみもこの漫画のファンであることを公言している。
ヘヴィメタルファンから見たDMCの評価
単行本第1巻が発売された際に音楽雑誌に単行本の広告が載ったこともあり、DMCの知名度はヘヴィメタルファンの間でも広まったようで、純粋なメタルファンの間でも、「ヘヴィメタルを馬鹿にしており、知らない人に誤解を与える」や「作者はメタルを知ってるが、ウケねらいでこのような表現にしているのではないか」「漫画なので誇張された表現があって当然」など賛否両論である。
この反応は実在のヘヴィメタルバンド聖飢魔IIがメジャーデビューした際の各音楽業界及びファンの意見と酷似している。しかし、作中でのライブや演奏など音楽関連の描写はかなり現実感があるうえ、実際作者の若杉本人のコメントやインタビュー、作中に出てくるバンドなどから察するに、ヘヴィメタルのみならずジャンルにとらわれず曲を聴き、音楽方面にそれなりに明るい人物と思われる。また、作者は実際に主人公と同じくカヒミ・カリィのファンだと公言している。
以上のことを総合的に考えると、自分の好きなジャンルの音楽漫画では一般受けしないと感じた作者が、逆説的に正反対の位置にある「デスメタル」を題材にし、わざとステレオタイプ的に描写する一方で主人公はそれを否定する冷静な発言をするなど、敢えて偏見を逆手に取った演出を用いて完成度の高い不条理ギャグ作品に仕立てたものとの見方が強い。なお、若杉は『フラッシュEX』でのインタビューで「自分がデスメタル愛好家なら、このようなギャグマンガとして取り上げはしなかっただろう」と言う趣旨のコメントを残している。
【あらすじ】
メタルは嫌いだが才能がある主人公が、本人の意に反してなぜか悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」(通称DMC)のギターボーカル「ヨハネ・クラウザーII世」として活躍してしまう、という物語。
【登場人物】
DMC(デトロイト・メタル・シティ)関係者
デトロイト・メタル・シティ(Detroit Metal City)
インディーズ界でカリスマ的人気を誇る悪魔系デスメタルバンド。メンバーはヨハネ・クラウザーII世(Gt,Vo)、アレキサンダー・ジャギ(Ba,Vo)、カミュ(Dr)の3人構成。デビュー初期よりその悪魔的出で立ち、パワフルかつ世紀末的な曲と阿鼻叫喚を呼ぶ過激なライブパフォーマンスで話題になる。
デスメタル界の伝説的帝王、ジャック・イル・ダーク始めその人気を快く思わないバンド、アーティストからよく対バンを申し込まれるも、これに尽く勝利。また熱狂的な信者の間でヨハネ・クラウザーII世を中心とした数々の”伝説”が実しやかに語られている。時にゲリラライブ中に止めに入った警官に暴行(クラウザーの「非情なるギター」)、ライブハウスを全焼させる(ジャギの火炎噴き)等、実際に社会的犯罪まで犯しているが、何故か罪に問われる事無く現在まで活動を続けている。現在はネット上においてもその人気は過熱の一途を辿っている(現実社会でも作品世界と同じような傾向が見られるのがこの作品の面白いところ)。
その一方で、潔癖症の気のある人たちには全く受け入れられず、作品の差別的内容に反発も多い。そちら方面では「メンバーは麻薬中毒者や連続レイプ犯らしい」との噂が流れているようだ。
名前の出典はKISSの1976年のヒット曲「デトロイト・ロック・シティ」からと思われる。そのためかDMCメンバーはKISSのようなフェイスペイントをしているが、容姿全般については聖飢魔IIや初期のXから、ステージパフォーマンスはザ・フーやイギー・ポップなどの影響も見受けられる。クラウザーII世のキャラクターはどことなく初期のオジー・オズボーンやアリス・クーパーを彷彿とさせる。
本編でクラウザーが見せる「歯ギター」は、マホガニー・ラッシュがモデルと思われる。
根岸 崇一(ねぎし そういち)= ヨハネ・クラウザーII世
本作の主人公。大学進学に伴い大分県犬飼町(現豊後大野市)から上京してきた、暴力的な事を嫌う穏やかで心優しい青年。初登場時で23歳、童貞。都近郊のアパートに一人暮らし。実家は農家で、家族構成は父、母、弟の俊彦、妹(姉?)、ペットである牛のシゲ美。マッシュルームカット・痩せ型のいかにもひ弱そうな”ゴボウ男”と揶揄される外見をしているが、上京前には実家の農作業を手伝っていたためか、牛の世話や草刈り、トラクターの運転など、高い農作業スキルを持ち、体力はそれなりにある。酒は飲めるが後述する甘い物好きからか、カルアミルク等のカクテルを好み、あまり強いほうではない。また酔っ払ったときは日頃の溜まった鬱屈もあって、かなり卑屈な面も覗かせる。小学生の頃の将来の夢は、幼稚園の先生。大学ではフランス語を専攻していたため、フランス語で会話が出来る。
甘くスゥィーティーなものを好み、好きな飲み物はミルクティー。好物は母の作るナスの炒め物。好きな映画は「アメリ」。音楽もそれに準じてスウェディッシュポップやフレンチポップを嗜好し、特にカヒミ・カリィは全てのアルバムを所持するほど大ファン(大学での専攻はこの事に起因していると思われる)。将来は「カヒミのようになりたい」と夢見て、定期的に路上でギター片手に自作の甘いスウェディッシュ・ポップ(代表曲『甘い恋人』)を歌っているが、聴衆からは「キモい」と見向きもされないなど、そちら方面の曲の評判は芳しくない。しかし相川と佐治からは評価されている。
大学時代から相川由利にほのかな恋心を抱いているが当時はそれ以上の進展はなく、しかし彼女に自作曲を誉められたことがきっかけとなり、本格的にプロのアーティストを目指すようになる。大学卒業後、プロとして食べていく為にインディーズレーベル、デスレコーズと契約。本人の意に反してスウェディッシュポップとは全く正反対のデスメタルバンド『デトロイト・メタル・シティ(DMC)』の中心人物「ヨハネ・クラウザーII世」として作詞作曲も担当し活動していくことになる。自分の本当にやりたい音楽とのギャップに苦悩しつつ、その鬱屈した感情が爆発する度にデスメタル・プレイヤーとしての類稀な才能を呼び覚まし、DMCとヨハネ・クラウザーII世は行く先々で数々の伝説を残して、日本のインディーズ・シーンにおいて爆発的なカリスマ人気を獲得していくことになる。
本人は嫌々ながら仕事として仕方なくクラウザーII世を演じているだけ(決してニ重人格ではない)なのだが、怒りや嫉妬心でテンションが上がったり、酒に酔ったり、ピンチな状況に陥った場合は、ごく自然にクラウザーII世のキャラが顔を出してしまう。そういった状態にある時は人を罵倒することに対して罪悪感が無くなっているため、周囲の者が思わぬ被害を被る事も多い。また理性が働いている時には、必要あれば自分に期待しているファンを失望させない為、自らクラウザーII世になってあらゆる場所に”降臨”する。その為ライブ以外でも化粧道具とコスチュームを常に持ち歩いている。
基本的にクラウザーII世としての行動を自己嫌悪している事からライブ後の打ち上げにも殆ど顔を出さないのだが、DMCのメンバー達との信頼関係は厚く、他のライバルとの対バン等を通じアーティストとして純粋に対抗心を燃やす等、本質的には熱い「バンド野郎」である。
ヨハネ・クラウザーII世(Johannes Krauser II)
DMCのギター&ボーカルを担当。根岸が頭に金髪のフルウィッグ、顔を白塗り・くま取りにメイクして額に”殺”の文字を書き込み、特撮の悪役の如きコスチュームにマントをまとって扮する異相の怪人。熱狂的なファンからは「クラウザーさん」と慕われ(よほどの理由が無ければ作中でも正式名で呼ばれることは無い)、神の如く崇拝されるとともに恐れられている。またメンバーの和田は、数々の伝説的パフォーマンスを披露するクラウザーを、尊敬を込めて「メタルモンスター」と呼んでいる。また盲信的ファンが多く、B級映画の監督やヒーローショーのアルバイター、果ては幼女や自分の肉親まで、その範囲は多岐に渡っている。
当初のキャラクター設定は「魔界出身の悪魔で、幼き頃に両親を殺害してレイプ(「レイプして殺害」ではないことに注意)。バンド活動のために刑務所から出てきた」というデビュー曲の歌詞から派生したものだけだったが、その後人権無視、高齢者や女性蔑視などの悪魔的非人道的言動、発表曲の歌詞や宣伝文句、数々の奇行を経て、時に根岸当人さえ全く知らない虚虚実実な伝説がファンを中心に広まっている。曰く
この世界の全てを支配している本物の悪魔で、血の色は緑。
生まれてすぐに自分の危険性を感じて「殺してくれ!!」と言った。
異常性欲者であり、人間女性だけでなく目に入ったものは非生物ですら見境無くレイプする。空気中の二酸化炭素(CO2)をレイプすることで、クラウザーさん素(元素記号でCR2)を生成する。東京タワーをレイプして妊娠させ、その結果六本木ヒルズが出来た(とされる)。
猟奇殺人者で「48のポリ(警官)殺し」を身につけている。(『キン肉マン』の「48の殺人技」を元ネタとするパロディ)
ジャック・イル・ダークとの対バンライブで(偶然)「公開自殺」を披露。
非常に高いギターテクニックを生かし、ギターを歯で弾く、ウィンドミル奏法といった奏法を得意とする(なお、これらはファンの間ではそれぞれ「歯ギター」「腕グルグルギター」などと呼ばれている)。変形のストラトタイプのギターを使用するが、ライブ時には高確率でギターを破壊する。後にデスメタルの帝王、ジャック・イル・ダークよりSGタイプの通称「伝説の悪魔のギター」を譲り受けた(クラウザーが3代目)。
みんなの邪気を分けてもらい強烈な痰を相手に吐きつける「悪魔玉」(『ドラゴンボール』の必殺技「元気玉」が元ネタ)、1秒間に10回「レイプ」と叫ぶ、などのパフォーマンスを持つ。また、ある出来事がきっかけで犬嫌いになる。
2007年、東京で行われたエアギター地方予選大会(エアギタージャパン主催)において、幾度かクラウザーII世とされる人物が競技審査員を努めた。毎回必ず、“前日のライブで喉を痛めた”という理由で声を発する事ができず、質問に対しては“レイプ”“サツガイ”“八つ裂き”という3つの札のみで回答するというのがお約束となっている。
和田 真幸(わだ まさゆき)=アレキサンダー・ジャギ
メンバー中唯一素でもロッカー気質で、女の事となると気がきく細身で長髪のバンド青年。素顔もイケメンでモテるが、メンバーとの合コンにもホストの様な服装で参加するなど、ズレたところがある。カラオケの持ち歌はL'Arc〜en〜CielのHONEYで、95点を出したこともあるらしい。一見お調子者だがビッグになるという夢のために、日々ベースだけでなく、新しいステージパフォーマンスの研究の為、公園でジャグリングの練習をするなど努力家の一面も持つ。ただし根岸とは対照的にアドリブに弱く、ステージ上以外でジャギとして振る舞う事は苦手。その為一度ステージに上がれば必ずファンを熱狂させる根岸の才能を高く評価し尊敬している。しかし、クラウザーが騒動を起こした際は「お、俺は何もしてないからな?」と責任を押しつけようとする小心者な面が度々見られる。DMCでの活動には誇りを持っていて、売れる為には手段を選ばない。PV撮影でも根岸にとって拷問の様なパフォーマンスのアイディアも積極的に出したりする。
アレキサンダー・ジャギ(Alexander Jagi)
ベースギターとボーカル担当。ファンからは「ジャギ様」と様付けで呼ばれている。
中分けしたロングヘアー、白塗りの顔、全身タイツの背中にデビルマンのような羽、という出で立ち。衣装やベース(サンダーバードタイプ、プレジションタイプ、タルボタイプなど)のストックが多く、劇中でもさまざまな衣装、ベースでライブに登場している。
「クラウザーII世との殺し合いの末バンドに加入した、ミュージシャンであり連続放火魔」という設定。最初はジャギという表記だけだったが、後に登場した契約書でフルネームが判明。
口から炎を吹くパフォーマンスを得意とし、ライブ中で多用。熱いファンから「焼き殺してー」という物騒な声援が入る(後に根岸のアドリブによって「炎で人を操れる」という設定も追加)。対金玉ガールズ戦(対バン)ではやりすぎてしまいライブハウスを全焼させたことがある。他にも火のついた松明でのジャグリングや側転なども器用にこなす。しかしクラウザーやカミュのキャラがあまりに濃い為になかなか目立たず、事務所の社長から喝を入れられることも度々(衣装持ちなのもこの事が原因かもしれない)。
西田 照道(にしだ てるみち)=カミュ
大まかな特徴はステレオタイプなオタク像そのもの。眼鏡に豚鼻、背が低く小太り。「食い込み戦隊ブルマちゃん」などアニメや特撮キャラクターを好み、服装はトレーナーをケミカルウォッシュジーンズに入れている。食い意地も張っている。ボソボソした小声ながら大変な毒舌家で、メンバーに対しても「能ナシが」「黙れカス」等、刺すようなセリフが多い。また、女性に対しては卑猥な言葉しか話さない。
行動も非常識で、楽屋での自慰容疑、自宅での監禁容疑、指名手配容疑など、様々な疑惑を抱える。個人的な交流として根岸とゲームソフトの貸し借り等はしている(1度だけゲームの返却を巡ってDMC解散の危機を迎えるが、和解している)が、ほとんど会話シーンがなく、変態行為の数々もスルーされている模様。精神的に変身前と後が殆ど変わっていない真性の変質者である。
カミュ(Camus)
ドラム担当。逆立てた金髪のフルウィッグにピエロを連想させるマスク(最初はメイクのように見えたが、後にマスクを被るシーンが描かれた)を着用する。
「死体マニアでそのドラムプレイは昔、特殊警棒で人をタコ殴りにしていた頃に身に着けた」という設定。
卑猥な妄想をエネルギーに、鬼畜的なドラムテクニックを発揮する。叩いて音が鳴ればキーボードでも叩き、ジャック・イル・ダークとの対バンでは、ジャックのペット”メタルコブラ”をスティック代わりにドラムを叩くという荒技を披露。ライブハウスが火事になって燃え盛る中でも避難もせずにドラムを叩きつづけるなど、本来小心な根岸や常識人の和田と異なり、相当肝が据わっている。
ドラムスティックで女性の性感帯をピンポイントで刺激する”絶対性感”という得意技を持つ。サタニック・エンペラーの対パイパニック・チェーンソー戦ではこの技により殆ど1人の力でDMCを勝利に導いた。
その他
梨元圭介=資本主義の豚
デスレコーズに雇われたライブ時のサポートメンバー。楽器を演奏するのではなく、ライブでクラウザーII世に舞台上で暴行を受けて悦ぶM男役のパフォーマーである。素の根岸は当初申し訳ないと思っていたが、真性のM男なので全く気にすること無く、逆に根岸を励ましたりした。今では根岸もプロのプライドを持ってM男を演じ切る梨元を尊敬し、お互いが厚い信頼で結ばれている。
好きな歌手は前川清。特技は目隠しをしてもクラウザーII世を嗅ぎわけること。達筆。加齢臭がキツイらしい。
年齢ゆえにスタミナ不足なのは否めないが、Mが限界まで達すると思わぬ力を発揮するようで、サタニック・エンペラー用に自分の衣装を新調してくれたデスレコーズ社長の期待に応えて、ポワゾンとの対決では最高のパフォーマンスを見せて勝利に貢献。「豚が私を濡らせるとは思わなかったぜ!」とお褒めの言葉をいただいた。
バツイチ中年男性で別れた女性との間に子供が居るが、同居しているのかどうかは不明。DMCのライブがない日はコンビニエンスストアでアルバイトをしている。そこで出会った意中の人(苗字は上村。26歳のバツイチ女性)のため、一度だけ根岸の計らいで「資本主義の英雄」としてDMCのボーカルを務めたことがある。なお「家路」というタイトルのオリジナルソングも披露したが、苛立ったクラウザーによって邪魔をされて実を結ばなかった。
元ネタはRCサクセションのアルバム「FEEL SO BAD」の収録曲「不思議」の一節ではないかと思われる。
デスレコーズ社長
DMCの所属事務所兼所属レーベルの女社長。本名は不明。金髪で皮ジャンにミニスカート。「ユー達」等英語交じりの妙な喋り方をする。「怒りでコカンがヘソまで裂けた」など、突飛な発言が多い。また、臍ピアスをしている。タバコの火を自分の舌に押し付けて消すほか、昼間から飲酒や喫煙はもとより麻薬や覚醒剤すらやっているような描写もあり、生き方そのものがデスメタルを地で行く恐ろしい女性。物事の良し悪しをすべて、股間が濡れるか否かで判断している。意外にも甘いもの(生八つ橋)好きという面もある。
事務所の看板であるDMCの事は何より大事にしていて、自身も相当なファンである。その情熱が行過ぎて、根岸の生活を普段からデスメタルに染める為に、グリとグラを引き連れ突然アパートに上がりこみ部屋を滅茶苦茶にしたり、クラウザーII世に火を吹きかけ「DMCは私のものだ」と断言したこともある(そのため、根岸はクラウザーのキャラクターになりきっても社長だけは苦手)。また「どうやってDMCメンバーを集めたのか?」、「DMCの他にも契約アーティストがいるのか?」などいまだ明確でない謎も多い。
ジャック・イル・ダークをデスメタルに目覚めたきっかけとして尊敬している。彼の自伝『ジャック・イル・ダーク 帝王の真実』をバイブルとし、着メロも彼の代表曲「ファッキンガム宮殿」。ジャック同様「ファック!」が口癖のようで、第一声に「ファーック!!」と叫びながら登場することもしばしば。
グリとグラ
社長のデスメタル仲間。本名なのかどうかは不明。ボンデージファッションで大型バイクを乗り回す。それぞれ片眉をそっており髪型はロード・ウォリアーズのそれを思わせるモヒカン&逆モヒカンヘアー。屈強な体で一言も喋らず、無言で笑うことも多い。デスレコーズ社長の忠実なしもべのようで、社長の命令で根岸を拘束したりもしている。デスメタルを聞くと黒のビキニパンツ一丁になり、頭の後ろで手を組み下半身をカクカクさせる卑猥なダンスを踊る(これもロード・ウォリアーズと同時期に活躍したリック・ルードの定番ムーブを模したと思われる)。
名前の由来は、子供向け絵本シリーズ・ぐりとぐらと思われる。
ロザドニエゴリ・ボサラバロドス
DMCを逃げ出した根岸の代わりに、社長が代役として使った野球好き・音楽好きのラテン系外国人。褐色の肌から南米出身者と思われる。何故か自前のラジカセを常時持ち歩いている。クラウザーの頭の「殺」の字が「投」になっている。歌っていた歌が自分を題材にしたものだとすれば、9人兄弟の長男で出稼ぎのために日本へ来たらしい。今でも野球が諦めきれない様子。
DMCの支援者
DMC信者
メンバーの行動を「全て」好意的に解釈してくれる(または勘違いしてくれる)妄信的・狂信的、かつ熱狂的なオーディエンスの人々。ほぼ全員が少なからず悪魔的な化粧を施したり、露出度が高い服またはゴスロリ系ファッションを着たりしており、「Go to DMC!!」の掛け声の下、団結力は非常に高い。またDMCを罵倒したり蔑んだりする者には容赦をせず喧嘩を吹っ掛ける、DMCのためならば時と場所を選ばず集結する等、社会的に問題になりそうな行動も数多い。
その殆どが名前を与えられていないモブシーンの出演者たちだが、その台詞がDMC、ひいてはクラウザーの行動を正当化する重要なキャラクターとして扱われており、
「クラウザーさんに○○なんて関係ないんだ!」
「出たぁ! クラウザーさんの○○だ〜!」
「キサマ、SATSUGAIするぞ!」
などの名言(迷言)を次々と産みだしている。DMC伝説として語られる逸話の半分以上は、彼らが勝手に妄想した末に吹聴し広まったもので、根岸がその事態を収拾するつもりでクラウザーとなって降臨するも、意図するしないにかかわらず逸話の裏付けを作ってしまい、毎回火に油を注ぐ結果になっている。
普段からクラウザーを真似て額に殺の字を入れているガタイのいい青年と、一緒に行動している友人らしきインディアンヘアに鼻チェーンの青年は、根岸が「いつもライブに来るファンの子達」と呼んでいる。特に前者は狂信的なクラウザーの追っかけらしく、2人でDMCのコピーバンドをやっている姿や、遊園地でヒーローショーのバイトをしている姿が描かれるなど、表立って出演回数・台詞とも多く事実上準レギュラーになっている。また腕っ節も相当強く、元ボクサーのKIVAクルーのメンバーさえボコボコにし、DMCを否定したり逆らったりする者は例え子供であっても暴力を振るい粛清する。ある意味では彼らファンの引き起こす暴走こそがDMCの影の主役と言えなくも無い。
根岸=クラウザーが貸したゲームを西田=カミュがなかなか返さなかった事が原因で不協和音が流れ、ライブ中にあからさまな挑発合戦を見せた際、その様子を見たDMC信者は「クラウザーさんが太陽系から冥王星を外してしまい、その冥王星をカミュが手に入れようとしたことが原因」としている。この時はクラウザーではなくジャギが信者の前に降臨し、2人の諍いを治めたとされた。
過激な追っかけ女性ファンは特にグルーピーと呼ばれる。DMCが仙台で遠征ライブを行なった際、デスレコーズ社長が童貞の根岸に対してサタニックエンペラー前の箔付けとして生贄の女を喰い捲るように、と根岸のホテルの部屋を秘密裏に彼女たちに教えてしまい、嬉々として訪問した彼女たちはクラウザーに「犯し殺して」と我先に迫った。
シゲおじちゃん
根岸の住んでるアパートの隣の部屋に住んでいる管理人。本名は不明。心優しく親切な人で、お菓子を差し入れするなど普段から根岸のことを何かと気にかけているようだ。口癖は「オロロロロ〜」。
暴走したデスレコーズ社長とグリグラ(根岸も追従)によって弄り回されるうちに何故か若い頃の勢いを取り戻し、DMCのファンになってしまった。DMCを「デーエムセー」、CDをドーナツ盤と呼ぶ。DMCファンになってからはブリーフ一丁で踊りながら「シャチュガイしぇよ!」と発言するのが常となっている。
根岸 俊彦(ねぎし としひこ)
根岸の弟で高校3年生。兄と同じくポップが好きな心優しい少年だったが、根岸が上京した後ラジオで聴いたDMCの曲の虜になり、不良化。DMCグッズを通販でそろえて学校をサボりだし、肉親にも反抗的な態度をとりだす。根岸の帰郷する頃には、勉強で問題を出されてもDMCに関連付けた答えしかできないほどのDMC信者になっていた。しかし家族同様に天然ボケの気があるようで、実兄扮するクラウザーと対面した時も全くその正体に気付かなかった。クラウザーの説教を受けて改心したかに見えたが、後にピンクのマッシュルームカットという、より暴走した姿でサタニック・エンペラーに出没。クラウザー(の声色を使った根岸)にその髪型を「貴様の公然猥褻カットは童貞丸出しの思春期早漏ヘア」と意にそぐわなかった旨の指摘を受けたことで、その償いとしてヘルヴェタのファンに喧嘩を売り、危うく生贄にされそうになった恐いもの知らず。
リョータ
病で床に伏せっているDMC信者の青年。クラウザー宛にファンレターを送り、そこに「手術が失敗したら生きていけない」と書かれていた事で、クラウザーがわざわざ果物を持って自宅にやってくる。クラウザーはアルバムレコーディング中だったことから、励ましの意味も込めて「もしお前が明日手術を受けるというのなら、1秒間11回レイプ発言を達成してみせる」と宣言。クラウザーは舌を噛み切りながら宣言を実行したが、リョウタが寝込んでいたのは単なる風邪で、受けた手術とは実は包茎手術だった。
沢井”スペルマン”剛(さわい すぺるまん たけし)
アンダーグラウンドで活躍するB級映画界の奇才と呼ばれる映画監督。代表作は「撲殺コップ」「殺戮のパンダ鮫」等。熱狂的なクラウザー信者であり、デスレコーズ社長に自ら「死を覚悟して」脚本を売り込み、クラウザーII世の出演を取り付けた。「死を覚悟して」撮影中にクラウザーがアドリブを取ったことにより急遽内容を変更、題名を「ノ・ビーレ」に変えて試写会を開くが、俳優側の事務所から訴えられあえなく公開は無期延期となった。
モデルは三池崇史の可能性が高い。余談だがミドルネームの”スペルマン”(Spellman)という名前は実在する(ただしファミリーネーム)。
クラウザーたん
番外編「デトロイト・モエ・シティ」に登場した幼女。両親共々DMCのファンで、本名はルナ。
ライブ会場のロビーでDMCの「メス豚交響曲」を歌い、白い液体(ミルク)を飲み、父親に襲い掛かった(抱きついた)ことでDMCのファン達から「幼き頃両親を殺害して犯したクラウザーさんと同じだ!」「次世代をになう素晴らしい人材だ!」と称賛を受けた。
YASU
インターネットでDMCのファンサイトを立ち上げている管理人。本名他、正体不明。YASUは本名をもじったハンドルネームと思われる。
サイトでは電子掲示板を開設し、まるでチャット状態のような大変な賑わいを見せている。クラウザーがライブで言った言葉がここで謎かけのように受け取られてしまい、根岸は東京タワーに様子を見に行くことになってしまう。『最新情報』、『ライブスケジュール』、『管理人プロフィール』という定番コンテンツの他に『クラウザーさんの伝説とお言葉』、『ジャギ様の放火現場』、『カミュさんの惨殺ルーム』というアーカイブ的なコンテンツがある。
根岸をとりまく人々
相川 由利(あいかわ ゆり)
根岸が片思いをしている大学時代の同級生。本作のヒロイン。卒業後は根岸が愛読するオシャレ系雑誌「アモーレアムール(通称アモアム)」の編集者をしており、CDショップで根岸と再会する。根岸と同じくスウェーディッシュポップが好きで、メタルなどの過激な音楽が嫌い。彼女が「ギターも上手いし、プロになれる」と誉めたことで根岸は本格的にプロのアーティストになる決心をしたので、ある意味”DMCとクラウザーII世の生みの親”と言ってよいのだが、当人はDMCを「最低のバンド」と思っている。
外見は美人でスタイルもけっこう良いが、真面目なようでいて性格的にはオトボケ。実質かなりの鈍感で、クラウザーII世の正体が明確にわかってしまうような場面でも全く気付いている様子が無い。わざわざ根岸に電話して仕事の付き合いと言いつつ気を揉ませた後でアサトヒデタカとデートしたり、少々尻の軽いところがある。
根岸と再会してから事あるごとに「メス豚」扱いされ、雑誌取材でDMCライブを観て以降は「豚」という言葉に敏感に反応するほどトラウマを抱えてしまう。今までに二度、クラウザーII世により生贄(「豚の黒パンツの刑(スカート捲り)」、「淫乱車の刑〜豚の黒パンツチラ見えバージョン(所謂プロレス技のジャイアントスイング))にされ、スカートを捲り上げられているが、二回とも下着は黒だった。その他にも根岸=クラウザーからあらぬ言葉で罵倒されたり辱めを受けたりすることが多く、「この○ンカス!」「顔面クリ○リス女」「顔射用女」等かなり被害にあっているのだが、何故か根岸との関係は大事にならずに済んでいる。
アサトヒデタカ
デザイナー。東京オシャレ四天王の一人。根岸にミニライブを勧めておきながら途中で割って入り「お遊戯」呼ばわりした。相川とは仕事上の付き合いだが、遊園地へデートに誘うなど気があるような節がある。
山野 花江(やまの はなえ)
業界注目の若手女優で映画『ノ・ビーレ』ヒロインのユウコ役を務める。根岸がデビュー時から応援しており、下北での初舞台「ブルーの構図のブルース」(パンフも持っている)、映画『学園☆スカッシュ』等、事細かく観ている。ベッドシーンがあることに悩みつつも事務所の契約通りにこなそうとするが、クラウザーのおかげ(?)でヌードは見せずに済んだ。
外園 誠(ほかぞの まこと)
東京オシャレ四天王の一人である俳優。映画『ノ・ビーレ』で山野の恋人・タケシ役を務める。根岸の憧れでもあるが、実際にはエリート意識丸出しの厭味な男。クラウザーの悪魔玉を直接口で受けるが、当人はそれが何だか気がついてない。
根岸の母
本名は根岸啓子。東京で一人暮らしをしている根岸を何かと心配して、しょっちゅう野菜や米、吉四六漬けなど食べ物や手紙を送ったり、電話をかけてきたりしている。少し心配性な、どこにでも居る農家の母親である。
突如家に現れたクラウザーを見ても全くうろたえず、逆に「クラちゃん」と呼んで朝食を振舞うなど度量の広さを持つ(そのうえ地獄を四国と間違えていた)。その際もクラウザーが息子であることにまるで気付かないように、実はかなりの天然ボケ。また俊彦が大事にしているDMCのTシャツを断りもせずに着て農作業を行なうなど、あまり細かいことは気にしない性格。俊彦が「変な音楽(もちろんDMCの事)」に入れ揚げて、不良化している事を一応悩んではいるが、根がノンビリしているのか、あまり深刻そうな感じではない。
根岸がクラウザーII世となってファンの女性と食事をしていた際、母親が突然携帯に電話を掛けてきた為「地獄の女帝からだ」と言ってごまかしたことがある。
サタニック・エンペラー時には、仕事中に田んぼから溝に落ちて足を怪我し2週間ほど入院していたことが俊彦の口から語られているが、根岸はその連絡を受けておらず、息子に余計な心配をかけまいという母の気遣いに胸を打たれ、換わりに自らの分身が引き込んでしまった俊彦を更生させることに苦心する。
根岸父、妹
父は農業従事者らしく、七三分けで眼鏡をかけ、見た目にごつい体格をしている。妹は会社員らしい出で立ちの可愛い顔立ち。現在の所写真のみの登場のため共に名前他詳細不明。
関 祐太郎(せき ゆうたろう)
相川由利が大学時代に付き合っていた元彼。サタニックエンペラー開催日前日に根岸たちがフリーマーケットを出していたところに偶然通りかかり、相川と再会。そのまま居座り根岸の知らない相川との思い出話に花を咲かせたことで、根岸が嫉妬に狂って自らネクタイで首を締めてしまう。デスメタル好きの兄がいるらしく、フリマで買ったCDを持っていた。
メルシー
根岸がギター練習をしていた公園に捨てられていた子犬。根岸の引くスウェーディッシュ・ポップが気に入ったらしく、懐いてきたことで根岸は「ありがとう」の意味を込めてメルシーと命名した。後日根岸が自らのもう1つの顔であるクラウザーの姿を見せたところ威嚇した上に噛み付き、1度見捨てられる。しかし置き去りにしたメルシーの事が気になったクラウザーがライブを途中で放り出して嵐の中をマラソンして公園まで探しにいったところ、今度は股間に噛み付いた上で何処かへ去っていった(追ってきたDMCファンは「性に貪欲なクラウザーが犬にまでフェラチオをさせている」と思い込んだ)。この事がきっかけでクラウザーは犬嫌いになってしまう。
ライバルやそのほかの出演バンドたち
佐治 秀紀(さじ ひでき)
根岸の卒業した大学の後輩。ライト感覚のポップミュージックを好み、同じ趣味の根岸を「ギターも歌も上手い」と尊敬し、ずっと目標にしている。DMCの存在も「独自の世界観を持っていてすごい」と特に毛嫌いすることもなく評価する、とても誠実な人格者。根岸とは対照的に、ポップミュージシャンとしての才能には恵まれているようで、インディーズバンド『テトラポット・メロン・ティ』を結成して主に路上ライブを中心に活動している。
根岸が卒業後は交流が無くなっていたが、下北沢の路上ライブをたまたま観ていた根岸を見かけるも逃げられてしまう。その後出演した深夜テレビ番組で偶然にもクラウザーとなった根岸と再会。局のトイレでつかの間交流を温め、励ましてくれたクラウザーを「雰囲気が僕の尊敬する先輩に似てて、とてもいい人」と思ったが、その正体が根岸であるとは気付かなかった。
名前の由来はカジヒデキと思われる。
テトラポット・メロン・ティ
佐治がボーカルとタンバリンを務める三人組のおしゃれなポップバンド。実は根岸が相川たちと合コンをした際、自分たちのバンド名を偽った時の名前だったのだが、本当に実在し、インディーズながらDMCと同じくカラオケに代表曲『サリー・マイ・ラブ』が登録されているなど、そこそこの知名度を持っている。埼玉の深夜ローカルTV番組出演でDMCと共演した際、社長命令を受けたDMCにステージを襲撃されて出番を乗っ取られた挙句、壮絶な仕打ちを受けて、それが原因となって解散してしまう。
ホイップ・ラブ・クリームス
テトラポット・メロン・ティを解散した佐治が下北沢で路上ライブ中だった根岸と再会。根岸が相川から誘われていたアモアム主催の「新人ミュージシャン発掘オーディション」に一緒に出場するため結成したユニット。洋菓子作りのパティシエをコンセプトとしており、コック帽を被り、曲に合せてのケーキ作りのパフォーマンスも行なう。タイトル曲として「ホイップ・ラブ・クリーム」があるが、路上ライブで披露した際に根岸の歌が全く受け入れられず、卵まで投げつけられる。あまつさえそれをたまたま見に来ていた相川が下北界隈では名の知れていた佐治とばかり仲良くするのを目の当たりにした根岸は、嫉妬に狂ってその場を逃げ出した上、オーディション当日にはクラウザーとなって登場。佐治はまたしてもチャンスを潰された上に、相川はホイップクリームを顔面に引っ掛けられ、「下品は貴様だ、顔射用女が!!」となじられる。
ジャック・イル・ダーク( Jack ill Dark )
過激なパフォーマンスで有名なブラックメタル界の帝王。「悪魔のギター」の通称で知られる伝説のギターをカールス・マーダーから受け継いでいる(2代目)。代表曲は「ファッキンガム宮殿」。ドラッグ、レイプ、暴力事件などで数多くの逮捕歴があり、自伝『ジャック・イル・ダーク 帝王の真実』では
「顔のメイクはタトゥーで一生取れない」
「俺の股間は常に女に咥えさせているのさ」
「ファックは世界共通語」
「ライブ前にはファンの生き血を悪魔に捧げる」
などと書かれていて、それがほぼ事実という大変な危険人物にして生まれながらの犯罪者。ライブでのパフォーマンスを兼ねて「メタルバッファロー」、「メタルコブラ」と呼ぶ獰猛なペットを飼っている。
引退を決意したワールドツアー”世界崩壊”で「各国の生意気なメタルバンドを潰す」というテーマのもとに来日した際、インディーズシーンで破竹の勢いだったDMCに目を付け、対バン相手に指名する。しかしDMCの自分以上の破滅的過激さを目の当たりにして「コイツラ本当の悪魔だ」とついに敗北を認め、ライブ後クラウザーII世に「悪魔のギター」を譲りデスメタルの未来を託した。来日に際しては、冷静だが不正確な訳をする日本語通訳を帯同している。
根岸の妄想では本名を勝手にサム・ハンクスにしていたが、娘もイル・ダーク姓を名乗っているため本名だと思われる。娘によると、引退後はジャズを演奏しているという。モデルは、娘がおり、イベントを開催している点ではオジー・オズボーン。顔のメイクやライブでの自傷行為などはアリス・クーパーだと思われる。
連載時には「出国時に空港で”逮捕”」となっていたが、単行本では”誤認逮捕”に変更されている。根岸から贈られたシイタケを、税関でマジックマッシュルームと間違えられたのが原因。
ケニー・イル・ダーク
ジャック・イル・ダークの娘で、メタル向上のために父の稼いだ資金を元に設立したプロジェクト・イル・ダーク(PID)という音楽関連会社の代表取締役。表向きは日本のメタルシーンを席捲するDMCから闇の一大ヘビーメタル・フェス『サタニック・エンペラー(SATANIC EMPEROR)』出場の内諾を得るのが来日目的だが、その前にクラウザーII世(=根岸)が父から譲り受けた伝説の「悪魔のギター」を持つにふさわしいかを見極めようとする(父に引導を渡したヘルヴェタへの仇討ちも関係していると思われる)。巨乳で整った顔立ちにロックな服装をしている。作中登場人物のデスレコーズ関係者以外で根岸とクラウザーが同一人物である事を理解している数少ない1人。モデルはオジーの娘で「放蕩娘」ことケリー・オズボーンの可能性が高い。
過去に日本への留学経験があるため日本語は堪能。スペルは英字表記で「Kenny ill Dark」になると思われる。
カールス・マーダー
ジャックからクラウザーに贈られた「悪魔のギター」の最初の持ち主。既に故人。自分のギターに悪魔を宿そうとして、実際に生血を吸わせ続けた結果、殺人犯として捕まった。彼の死後、ギターはジャックの手に渡っていた(この辺りの経緯は語られていない)。
「デスメタルの神」と呼ばれるほどのカリスマであるため、多くのバンドがそのギターを狙っており、現在ギターはデスメタルの王者が受け継ぐチャンピオンベルトのように扱われている。
ニナ
ショートヘアに勝気な瞳が印象的な美少女。セックス・ピストルズのシド・ヴィシャスを心から崇拝し、自身もパンクロックバンド、金玉ガールズのリーダー兼リードボーカルを務める。作中でも「音楽性は嫌いだがボーカルの子はカワイイ」という声が聞かれる。クラウザーに飛び蹴りを食らわしライブに乱入するなどかなり気が強いが、クラウザーの悪魔玉の餌食になってしまう。クラウザーの事は「ぬいぐるみ野郎」と呼んで毛嫌いしているが、火事場から救ってもらったことで、一瞬だが顔を赤らめる。
金玉ガールズ
反男性社会を標榜する、女性のみで構成された四人組のパンク・ロックバンド。メンバーは、ニナ(Vo.)、レイ(Gt.)、サエ(Ba.)、モモ(Dr.)。所属事務所はゴールデンボーイ企画。知名度アップをねらうオカマ風マネージャーの意向により、DMCに対抗する形で「SATSUGAI」をモロにパクッた「デタラメ・マザコン・チェリーボーイ (DMC) 」という曲を発表する(リーダーのニナは売れるためとはいえ、この戦略を是としていないが、曲のタイトルを聞いた根岸は自身のおかれている境遇から「本当に当たってる」と苦笑)。
アモアム読者の選ぶゲテモノバンド第3位。名前の由来は銀杏BOYZと思われる。
木林 進(きばやし すすむ)
根岸と同郷の幼馴染みで小学生時代の一番の親友。アイス・キューブを東洋人にしたような外見をしている。実家はウナギ屋をやっていたが流行らずに潰れて小学生の時に東京に引越し、離れ離れになっていた。その頃から同級生に「豚」と呼ばれるほど太っていたが、今もその体型は変わっていない。心優しく引っ込み思案で精神的に弱かった自分を変えるため、カリスマヒップホップラッパー”鬼刃”として裏の顔を持つようになる。偶然ファミレスで根岸との再会し素直に喜ぶなど、根はマトモな人。根岸の事は親しみを込めて「ねぎっちょ」と呼ぶ。引っ越した時にクラスメイトから「犬飼Tシャツ」を贈られていて、大事なステージの時には衣装の下にそのTシャツを着て励みにしていた。
鬼刃(きば)
自称ニューヨーク帰りの史上最凶ギャングスタラッパー。世相への痛烈な風刺や誹謗中傷をメインとしたディスを駆使したダミ声のMCが特徴。主に渋谷方面を自らのアジトとしている。
鬼刃のアルファベット表記は「KIVA」で、狂信的信者を「KIVAクルー」と呼ぶ。KIVAクルーもDMCのファン同様妄信的で、鬼刃も先頭になってたびたびDMC信者と抗争を起こす。クラウザーとのMCバトルの途中、自分の過去を知るクラウザーの正体が幼馴染の根岸だと確信し和解を持ちかけたが、犬飼Tシャツをビリビリに破られた上”蒲焼”にされ、根岸とは違う悪魔と思い知らされ敗北する。
アモアム読者の選ぶゲテモノバンド第2位。名前の由来は「KREVA」をもじったものと思われる。
狂牙鬼走(きょうがきそう)
元日本最強のバイクチームのメンバーが結成した轟音メタルバンド。サタニックエンペラーにも参加エントリーしたものの、樹海で道に迷って参加できなかった。一見思いつきで出したバンドのように思えるが、第三話の壁の落書きに「狂牙鬼走」の文字があり、伏線は以前から張ってあった。
ポアゾン
サタニック・エンペラーに参加しているフランスのスラッシュメタルバンド。1回戦でDMCと対戦。ファンを性奴隷として囲う異常性欲集団で、リードボーカル&ギターのアルドが確かなテクニックで炸裂させるスラッシュメタルは、日本でも絶大な人気を誇る。容姿端麗な「ナポレオン」というパフォーマー(豚)を擁し、その優越感からDMCの資本主義の豚である梨元を馬鹿にした態度をとり、根岸は資本主義の豚の尊厳を守るべくステージ対決に挑む。
キャラクターアイテムとしてポアゾンオリジナルブランドのワインがあり、メンバーも愛飲しているようである。アルドは、なみなみと注がれたワイングラスを片手に持ちながらナポレオンに跨り、激しい動きをしても一滴も溢さないほどの調教技術を見せた。代表曲は「エスクラーヴ(奴隷)」。
レイ
生まれながらデスヴォイスを持った女性で、それが原因で幼少の頃からいじめられていた経験をもつ。しかしある時ラジオから流れていたデスヴォイスに一縷の希望を見出し、自らもメタル系ヴォーカリストとなって、自身のバンド「パイパニック・チェーンソー」を率いる。
パイパニック・チェーンソー
サタニック・エンペラーに参加しているバンド。2回戦でDMCと対決。レイの特徴的なデスヴォイスと大型チェーンソーを振り回すパフォーマンスは、新人バンドながら驚きをもって迎えられる。代表曲は「流血トレイン」で、曲中にメンバーの顔を拳で殴りつけるなど暴力的な荒々しさが売り。
女性ボーカリストを擁したデスメタルバンドとして代表的なアーク・エネミーが元ネタではないかと思われる。
シャーセ
軟弱な見た目の奥に鋭い眼光をたたえた青年。髪型や顔立ちは普段の根岸によく似ているが、正体はヘルヴェタのリーダー。音楽で人心を掌握することに長けており、ファンを使った世界征服「デーモンゲート666」を企画している。さらなる信者獲得のため、ポップシーンにも進出して成功中。
楽才だけでなく実力もあり、デスレコーズ社長からローキックでダウンを奪ったほか、根岸の携帯電話を斧で両断していた。
ヘルヴェタ
ノルウェー出身のデスメタルバンド。メンバーはシャーセ(Vo.)、エドヴァルド(Gt.)、ボルベア(Dr.)、グンネルス(Ba.)の四人で、全員が一流の音楽的才能を持つ。離陸寸前の飛行機へ放火したり、互いの親族を殺そうとして高層ビルに爆弾を仕掛けたりするなど、本物のサタニスト集団。ライブの前には通行人を捕らえて穴に投げ込むという生贄の儀式を行う。日本の後にしたジャック・イル・ダークが北欧ツアーに出た際に対バンし、ステージ上で磔にした上、体に「I AM A PIG」という入れ墨を彫り込み、事実上の引導を渡した。その悪名の高さは世界的に有名であり、DMCのパフォーマンスに慣れ親しむファンでさえその名を聞くと思わず息を飲む。また素性を隠して他ジャンルにも進出し、表裏両面で音楽界を制圧中。
凶悪犯罪を予言する神秘集団として悪名高いが、その実態は、歌詞を深読みしたファンが凶悪犯罪を起こすという自作自演である。サタニック・エンペラーでも、暴走したファンがステージを焼き払いながら他バンドに襲い掛かった。
実際に殺人事件などを起こしたりしているエンペラーやバーズムなどがモデルかと思われる。ファンの暴走とカルト性はマンソン・ファミリーの影響が強く見られる。バンド名自体は北欧ブラックメタルのプレイヤー及びファンの集合体、インナーサークルが溜まり場にしていた店『ヘルヴェテ』から(別名『ブラックメタルの聖地』)。
富樫(とがし)
地元大阪で仲間と共にバンド活動をする青年。音楽に対して非常にストイックな性格で、ジャック引退ツアーで見たDMCの悪魔的パフォーマンスに衝撃を受ける。DMCに負けないバンドとして発展するため、メンバーの腹具合の悪さを逆手に取った「スカトロメタル」を開眼。行き付けのバーのマスターから聞いた武勇伝(女房の布団に脱糞して離婚)も、彼の急進的決断を後押ししたようである。後述するように便秘持ち。
デズム
関西を拠点とするデスメタル系バンド。初登場時(TRACK.14)の「俺のクソ食えや」発言からクソ方面にキャラが膨らみ、再登場時はスカトロメタルを名乗っていた。メンバーは長グソの丈二、とぐろの長谷川、ゲリの毅、便秘の富樫の四人。ライブでは、糞尿に見立てた泥水を撒き散らす、ステージ上で脱糞する(しかし富樫の便秘のため常に未遂)などの過激なパフォーマンスを行う。代表曲は食糞系の暴言を連発する「ガッツキ肥溜めさん」。同シングルにてDMCも未到のインディーズチャート三位にランクインするなど、日本デスメタル界屈指の存在に成長中。毅がスカトロ傾向に懐疑的であるなどの不安要素も抱えていたが、サタニック・エンペラーにてついに一致団結、準決勝でDMCに挑んだ。なお、彼らの汚物はファン等に売買されている模様。
ホラーエステティシャン
サタニック・エンペラーに参加しているアメリカのメタルバンド。負傷などによる変形を「キレイになる」と評する、独自の美意識を持つ。強豪揃いの中ベスト4まで勝ち残った秀でた実力のあるバンドだが、準決勝で当たったヘルヴェタには力及ばず瞬殺された。
【 用語集】
ゴボウ男(ごぼうおとこ)
痩せ型で如何にも頼りない風情の男性を揶揄する言葉。DMCを出待ちしていた信者に根岸がこの言葉を言われて突き飛ばされた。
公然猥褻カット(こうぜんわいせつかっと)
マッシュルームカット。俊彦に普段の髪型をチンポ頭と揶揄されたクラウザーは、その髪型を「公然猥褻カットといって、かなり上級デスメタルの髪型」と反論し、新曲「デスペニス」の元になったと説明した。性器に似せてピンク色に染めたりするのは邪道で、百戦錬磨の黒いペニスを彷彿とする黒髪であることが望ましい。
歯ギター(はぎたー)
元はジミ・ヘンドリックスの有名なギターテクニック兼パフォーマンス。クラウザーII世はそれを超える”歯ギター”にまで初めて昇華させたとされる。
腕グルグルギター(うでぐるぐるぎたー)
元はピート・タウンゼントの有名なギター奏法であるウインドミル奏法。歯ギターと並び、クラウザーII世の得意技としてDMC信者に広く認知されている。
ゴートゥDMC!(Go to DMC! ごーとぅでぃー・えむ・しー)
DMC信者がライブで頻繁に連呼する掛け声。ライブが盛り上がると自然発生し、信者の結束はこれ以上ないぐらいに固まる。単行本折り返しにも金網越しに熱狂する信者をバックに使われていて、作品内のみならず、この作品を示すキャッチコピーとしても使用されている。
デスレコーズ
雑居ビルの雀荘とテレクラの間にある、DMCの所属事務所兼所属レーベル。彼ら以外の所属バンドは確認されていない。
ブライアン・デ・パルマ監督の映画『ファントム・オブ・パラダイス』に「DEATH RECORDS」 というレコード会社が登場する。
JOWER RECORDS(じゃわーれこーず)
根岸が発売されたばかりの新曲「グロテスク」の売れ行きを確認しに入ったお店。ここで根岸は相川由利と大学卒業以来の再会を果たした。モデルはもちろんインディーズ・レーベルに強いことで有名なTOWER RECORDS。
渋谷ルタファー
渋谷にあるDMCと金玉ガールズの対決の場となったライブハウス。金玉ガールズがよく利用しているらしい。ジャギの放った炎が原因で全焼してしまう。
クラブE(くらぶ・いー)
渋谷にあるDMCと鬼刃の対決の場となったライブハウス。通常、鬼刃が根城としている。地下一階にあるが店内で大勢の客が暴れることができるほど広い。
BAR サンズ・オブ・サタン
ケニーが留学中に通っていたバーでデスレコーズ社長も愛用している。「豚とコウモリの生き血」や「虎の脳みその煮付け」をクラウザーII世が頼んでも、平然と出そうとした。クラブEと同じく地下にあるが、こちらも店内で大勢の客が暴れることができるほど広い。
SATANIC EMPEROR(さたにっく・えんぺらー)
前述のPIDが富士の樹海で開催した世界中のデスメタルバンドを集めた一大フェス。会場の入り口は一般と関係者用の他、「前科者専用入口」「指名手配者専用入口」などがあり、社長は「前科者用」に並び、西田は「指名手配者用」に並ぼうとした。
会場内では通常のフェスのようにタトゥーの店などもあるが、「チェーンソー」「戸籍」「虎の脳みその煮込み」などを売る店もあるなど、ほぼ無法地帯となっている。
会場は正面から見て右側にマーダーズステージ、左側にダークネス・ステージがあり、それぞれに1バンドずつ上がりながらパフォーマンスとオーディエンスの熱狂度を競う。左右ステージから伸びる通路の真ん中にはバトルステージがあり、お互いのバンドが対立した場合はそこで決着をつける。PIDの判断でバトルステージに移る前にどちらかに勝利判定が下される場合もある。
CAFE SUN'S(かふぇ・さんず)
相川由利の誕生日に合わせ、根岸と相川が待ち合わせに使ったカフェ。クラウザー曰く「三途(SUN'S)の茶飲み場」。
公開処刑(こうかいしょけい)
DMCのライブタイトル名の1つ。副題は「お前をあの世でまた殺す」。某年5月29日(月)18:30に行なわれたのが確認されている。
大量虐殺(たいりょうぎゃくさつ)
DMCのライブタイトル名の1つ。副題は「なぜ殺す?そこに人がいるから」。某年10月27日(金)18:30に行なわれたのが確認されている。
脳内爆撃(のうないばくげき)
DMCのライブタイトル名の1つ。副題は「~音楽安全神話崩壊~」。某年4月27日(金)18:30に行なわれたのが確認されている。
DMC地獄の人文字(でぃー・えむ・しー じごくのひともじ)
DMCのライブパフォーマンスの1つ。ジャギが”D”、クラウザーが”M”、カミュが”C”を担当。これを見た全ての者は皆呪われるという。文字を表すのにジャギ以外は色々なパターンがある。
魔の刻印(まのこくいん)
いわゆるDMCにおけるサイン会のこと。クラウザーII世はアーティストにありがちな凝ったものではなく、単に日本語で名前を書いただけのもの。
正義戦隊ビクトリースリー(せいぎせんたい びくとりーすりー)
アサトと相川由利がデートした遊園地で行なわれているヒーローショーの人気キャラクター。ビクトリーレッド、ブルー、イエローの3名構成。実はビクトリーレッドの中身は根岸が「いつもライブに来てくれてる子」と呼ぶ常連のDMC信者であり、それ故正義の味方にもかかわらず、会場に現れたクラウザーII世にパンチを入れた子供(たっくん)を体当たりで突き飛ばした。
淫獣(いんじゅう)
クラウザーが頬ににきびが出来た相川由利を「顔面にクリトリスがある女だったな。まさに淫獣だ」と呼んだ。
ノ・ビーレ(の・びーれ)
クラウザーII世が初めて出演した恋愛映画。監督:沢井”スペルマン”剛、主演:山野花江、外園誠。
突然頭に1本の角が生えてしまう少女ユウコ(山野)とそれを支える青年タケシ(外園)の本当の愛の物語・・・になるはずだったが、クラウザーを崇拝する沢井が勝手にフィルムを編集してクラウザー主演のような映画になってしまった為、出演者事務所との裁判の末、公開延期になってしまった。クラウザーはそのまま自身の役で出演し、出番は主役たちの後ろにさりげなく出てきては
飲食店で飲み物をこぼした店員を土下座させる。
ラーメン屋で人骨ラーメンが無いのを怒り店長の首をしめる。
病院で患者の点滴を一気飲み。
電車の中で席が空いているのにわざわざおばあさんの上に座る。
タケシの部屋でユウコの角を白目をむきながら「ノビーレ、ノビーレ」とこする。
等の後、クライマックスであるユウコのベッドシーン(になるはずだったところ)で、アドリブをかますというもの。この時、山野を救う意味でタケシの口に悪魔玉を発射したクラウザーに感動して、沢井が勝手に結末を変えてしまう。試写会でデスレコーズ社長やDMC信者には大ウケした。
寿司(すし)
クラウザーがケニー・イル・ダークを連れて行った接待先。クラウザーによると生き物を生で米の上に乗せて喰らう悪魔的行為でデスメタル的な食べ物らしく、職人のおじさんに「まず貴様の耳を握ってもらおうか」と嘯いた(結局頼んだのは、根岸の好物である甘エビと玉子のさび抜きと茶碗蒸し)。食人まで犯そうとするクラウザーの言葉にケニーは「あのパパですら食人まではしなかった」と戦慄した。
代官山オシャレファック(だいかんやまおしゃれふぁっく)
アモアム主催の新人ミュージシャン発掘オーディションに出場するため根岸と佐治が結成したホイップ・ラブ・クリームスが下北沢で路上ライブを行なった際に、見に来ていた相川と既に下北界隈では有名なストリートミュージシャンだった佐治の2人は、オシャレの趣味が共通ということもありすぐに意気投合し、いい雰囲気に。しかしすっかり存在を忘れられてしまった根岸は、その様子に嫉妬し黙って家に帰ってしまう。その後相川が根岸に電話してくるが、すぐに帰ってしまった根岸の心情を察っしてはおらず、佐治と代官山まで食事に行ったこと等を、さも楽しそうに話しだして火に油を注ぐ。2人のあまりに無邪気で無神経な一連の行動を、根岸は代官山オシャレファックと言及し、憤怒と逆恨みを呼び起こす。この事が原因となり、オーディション会場には根岸ではなくクラウザーが”降臨”。ホイップ・ラブ・クリームスは、陽のあたる場所に出る事無く幻のユニットとなる。
国際オシャレ連合(こくさいおしゃれれんごう)
根岸と相川が公園でフリーマーケットを出した際に、何故か根岸の出したものがどんどん売れていった事でメンバーから誉められ、調子に乗った根岸が呼びかけて、相川と相川の友人サキ(DMCメンバーの合コンに顔を出している)、その彼氏・田中と共に結成した世界の平和とオシャレの発展のため協力するという架空の機関。通称:オシャ連。成り行き上、根岸が事務総長で、サキが事務次長役。合議制でフリマ商品の値段つけをしたりして、根岸は自分の居場所を見つけたという感覚を持ったが、そこに偶然現れた相川の元彼・祐太郎にあっさり自分の居場所を奪われ、嫉妬に狂った根岸は商品のネクタイで自ら首を括る自虐パフォーマンスを見せて、オシャ連を脱退する。意識を失ったまま歩き去った根岸は、そのままデスレコーズのバンに乗り込み、サタニック・エンペラーに向かう。
【DMCディスコグラフィー】
基本的に全曲オリジナルで根岸が作詞作曲している。
現実世界でも、一部のファン達によってDMCの「コピーバンド」が結成されている。DMCの歌詞に対し自作のメロディや演奏を付け、曲としてネットなどで公開する、といった活動もされている。また演奏をネット上に公開するだけでなくコミックマーケット70ではCD化して頒布しているサークルも確認された。
SATSUGAI
DMCのファーストシングルにして代表曲。この曲の歌詞がクラウザーII世のキャラクターを決定付け、以降全ての伝説の元となる。ゲリラライブで披露した通常より短い「早殺しバージョン」もある(命名は勿論DMC信者)。原曲は根岸と鬼刃(木林)が通った小学校の校歌らしく、激しく演奏するとそのまま「SATSUGAI」のメロディになる。「母・父・親・思い出」が並ぶ歌詞も、おそらく校歌を改変したものと思われる。アルバム「魔界遊戯」の2曲目に収録。
歌詞:「サツガイせよ、サツガイせよ」「殺せ殺せ殺せ 親など殺せ」「俺には父さん母さんいねえ、それは俺が殺したから」など。状況によって殺した相手を変えて歌うこともある。
恨みはらさでおくべきか
誤認の末に痴漢に間違われた根岸が駅員に訴えた女性への怒りと恨みを込めた曲。アルバム「魔界遊戯」の8曲目に収録。根岸が貸したゲーム「ぼくの夏休み」を西田がなかなか返さなかった時に、怒った根岸はライブ中にもかかわらず歌詞を「ドラムの罪は俺が罰する 俺はDMCの覇者 カミュの尻を八つ裂きじゃー」とカミュ=西田宛てに替えて歌い、さらに演奏中のカミュにマントをかぶせたことでカミュも演奏を中止しドラムステッキでクラウザーの後頭部を突き刺して反撃、といった一触即発状態を引き起こした(この時はジャギが間に入って仲裁し事無きを得ている)。
歌詞:「貴様の罪は俺が罰する 俺は地獄からの死者 貴様の尻を八つ裂きじゃー」「恨みはらさでおくべきか、恨みはらさでおくべきか」など。
グロテスク
2ndマキシシングル。作中で演奏された回数が最も多い曲。いくつかバージョンがあるのか、サビの歌詞が変わることがある。アルバム「魔界遊戯」の7曲目に収録。帯の文句は「オレは音楽に感謝している。ミュージシャンにならなければ猟奇的殺人者になっていたから・・・」
歌詞:「グロテスク流血噴射、グロテスク精神破壊」など。
魔王
2ndシングル「グロテスク」のカップリング曲。アルバム「魔界遊戯」の10曲目に収録。根岸が電車内で痴漢と間違われた際、たまたまこの曲の歌詞をノートに書いていたため、より疑いを深められてしまう。実は根岸が大学卒業前に相川に聞かせた「世界平和を歌った曲」と、歌詞が対になっており、この「世界平和を歌った曲」の一部を改変したものとも思われる。
元歌「お年寄りにはゆりかごを 子供達には大きな夢を 美しい世界見えてきた」
魔王「ジジイババアは抹殺し ガキ共を奴隷とせよ おぞましい世界今ここに」
歌詞:「全ての女をレイプせよ メス豚どもを売り飛ばせ 犯し放題 俺は魔王」「女は全て俺の奴隷 犯りたい時に俺は犯る」など。
あの娘をレイプ
1秒間に10回「レイプ」と発言するとんでもない曲。クラウザーを語る上で外せない1曲であり、俊彦はサタニック・エンペラーで兄=クラウザーから声をかけられた際、本人確認としてこのパフォーマンスを要求した。アルバム「魔界遊戯」では手術前で不安を抱えたファンのために、1秒間に11回レイプ発言バージョンが収録されている。尚、曲では日本・アメリカ・イタリア・フランス・ブラジル・ロシア・スイス・フィリピン・タイ・カメルーンの女をレイプした事になっている(アルバム収録での11人目は「幻のモンゴル女」となっている)。アルバム「魔界遊戯」の4曲目に収録。
歌詞:「レイプレイプレイプ、あの娘をレイプ」など。
メス豚交響曲
DMCが初めて大きな会場(SHIBUYA-AXに酷似)でライブを行なった際に披露した新曲で、究極の女性蔑視を込めた鬼畜曲。「下半身さえあればいい」とサビで繰り返す。たまたまアモアムの取材で来ていた相川は、この曲をそのライブで聞いたおかげで「豚」という言葉に強いトラウマを抱えてしまう。アルバム「魔界遊戯」の11曲目に収録。
歌詞:「下半身を突き出しな 下半身さえあればいい」「メスは豚だ」など。
デスペニス
ファーストアルバム用の新曲。男性器が暴走する様を歌った曲で、特に女性ファンはクラウザーがこの曲名にあるような性器を持つと信じている。根岸の弟・俊彦が、ライブ音源を放送したラジオから録音していた。根岸兄弟の確執に絡み、新語「公然猥褻カット」を生む(用語集参照)。また仙台までライブ遠征をした際に、根岸の部屋に忍び込んだグルーピーたちがシャワーを浴びている根岸の影をカーテン越しに目撃し、本物の巨大なデスペニスを見たと思い込んでしまう。アルバム「魔界遊戯」の5曲目に収録。
歌詞:「入れてやるオレの魔物 入れてやる今日の生贄」「ブチブチ込めー、ケツにも口にも、ブチブチ込めー、鼻にも耳にも」など。
悪い恋人
根岸が学生時代に書いた曲「甘い恋人」を酩酊状態で改変した曲。社長が「ビチョ濡れの名曲(ラブソング)」と評した。アルバム「魔界遊戯」のラストナンバー。
甘い恋人:「朝目が覚めるとキミがいて、チーズタルト焼いてたさ」「さあ出かけよう、オシャレして町にさ」
悪い恋人:「朝目が覚めるとキミがいて、俺の両親焼いてたさ」「さあ出かけよう、オシャレども殺りにさ」
歌詞:「チェーンソー片手 キミはハシャイでる 人ゴミ切り裂き 行こうよあのお店」など。
スラッシュキラー
アルバム「魔界遊戯」のインストアイベントで披露された新曲。アルバムでは6曲目に収録されている。
歌詞:「オレは生まれつきの殺人鬼 生まれた瞬間産婆を殺った ついでに殺られた親父が言った ギャ〜〜〜〜〜〜なぜ生まれてきやがったー」など。
マッドモンスター
ロザドニエゴリ・ボサラバロドスが登場した際に演奏された曲。何でも食らう怪物(DMCのメタファーと思われる)を歌った曲で、デズムとの対決では糞便まで食らう悪食ぶりを披露。アルバム「魔界遊戯」の3曲目に収録。
歌詞:「喰らう腹わた、喰らう脳みそ、喰い散らかす地獄の底まで」など。
ヘルズコロシアム
bar サンズ・オブ・サタンでクラウザーII世が店主にCDをかけさせた時に流れた曲。「我思う、ゆえに我あり」という有名な句をもじった歌詞。アルバム「魔界遊戯」のオープニングナンバー。
歌詞:「我想う、故に我あり 我殺る、故に我あり 我殺る、故に我殺り」「殺れ、殺られる前に皆殺れ 殺られ堕ちた地獄でもまた殺れ」など。
デスヴァギナ
ライブで仙台へ遠征した回で演奏された曲。デスペニスとの歌詞の関連性は無い。アルバム「魔界遊戯」の9曲目に収録。
歌詞:「ただれ落ちる肉液 生れ落ちた悪魔の子 デズヴァギナから我が世へ」など。
名称不明の曲
ケニーが絡んだ暴走族を一瞬で虜にした「開始せよ 世界大戦」という歌い出しの即興曲。第二次世界大戦がテーマと思われる。故意かどうかは不明だが、雑誌掲載時は終戦記念日に近かった。
スパンキン風林火豚
ライブで資本主義の豚の尻を平手でひたすらブッ叩く過激パフォーマンス(歌ではない)。ポアゾンとの競豚対決ではこのパフォーマンスでスタミナ切れでバテた資本主義の豚の潜在能力を引き出し勝利した。鬼刃を敗北させた時は「スパンキン風林火豚 KABAYAKI風」として鬼刃の尻を叩いた。元ネタはもちろん戦国武将・武田信玄で有名な言葉「風林火山」で、最後の一句「動かざること山の如し」だけが「叫ぶこと豚の如し」となる。
【派生作品】
「ヤングアニマル」以外での登場(他作品上のパロディ含む)を記述する。
デトロイト・モエ・シティ
「ヤングアニマルあいらんど」第5号に掲載された番外編。単行本2巻巻末にボーナストラックとして収録されている。
タワーレコード限定漫画
渋谷タワーレコードのイベントで公開された、タワレコイベント限定漫画。内容はいつもの通り破天荒な展開で来場者を笑わせた。最後にはクラウザーさんが「No 人糞ティー No Life タワーレコード」という台詞を決めた。ちなみにこの漫画を描きあげるために作者は寝る暇が無いままサイン会に駆けつけたという噂が飛び交っている。
週刊少年チャンピオン水島新司漫画家生活50周年記念号
2007年7月に作者の若杉氏が記念としてクラウザーII世が山田太郎 (ドカベン)(?)に対し「本物の魔球」を水島氏へのお祝いとして投げる一コマを書いた。当然ゲストの一人としてであるが、他社少年誌への登場は今回が初で、ルビは振ってあるものの字体は原作を元にしていた。
【その他】
浪曼堂より立体化(ソフビXシリーズ)が決定した。
女優の長澤まさみさんが愛読しているようである。(2007.5/27メントレにて紹介)
お笑いコンビオセロの松嶋尚美も愛読しているようである。テレビ大阪のきらきらアフロHPにある「ファッションチェック」コーナーの音声メッセージで紹介している。
【単行本】
白泉社より「JETS COMICS」として刊行されている。累計発行部数は100万部を突破した。
第1巻(2006年6月5日発行) (帯部コメント:ハロルド作石)
第2巻(2006年10月27日発行) (帯部コメント:羽海野チカ)
本作人気のため、『アマレスけんちゃん』という同作者が以前講談社『ヤングマガジンアッパーズ』で連載していた作品が2巻と同日発売されることになった。価格は獣の数字にちなんだ666円(税別では634円)。
第3巻(2007年4月27日発行) (帯部コメント:木村カエラ)
(「デトロイト・メタル・シティ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2007年8月22日14時(日本時間)での最新版を取得。改訂履歴(http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%87%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A3&action=history)。Text is available under GNU Free Documentation License(http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html).)