≪書籍情報≫
著者:
西条真二
出版社:
秋田書店
版型:
新書版
カテゴリー:
少年コミックス
連載雑誌:
週刊少年チャンピオン
ジャンル:
グルメ
≪同一著者書籍≫
【古本コミック】
・
【古本】鉄鍋のジャン!R頂上作戦 [続巻]
≪参考情報≫
参考情報はWikipediaより抜粋したものです。(詳細は下記のとおり。)
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『鉄鍋のジャン!』(てつなべのジャン)は、週刊少年チャンピオンで連載されていた料理漫画である。作・西条真二、監修・おやまけいこ。週刊少年チャンピオンの版元である秋田書店から発売された少年チャンピオンコミックス版単行本は全27巻、後にメディアファクトリーから発売されたMF文庫版単行本は全13巻。
【概要】
中華料理人である少年・秋山醤が本作の主人公。料理にケチを付けるために店に訪れた料理評論家を彼が料理の味を以て論破したり、彼の下へ挑戦しに訪れる料理人達を相手に料理勝負を繰り広げたりする。若手の中華料理人同士の大会が開催されるパートでは、主人公もこれに参加し、トーナメント方式で他の料理人達を相手にバトルを繰り広げる。
この点では他の並み居る料理漫画作品群と然程変わり映えはしないが、本作ならではの大きな特徴・読者の間で特に話題になる点として、「極悪非道な人格を持つ」「悪役顔のキャラクター」が主人公を務めるピカレスク・ロマン色を持つという点が挙げられる。その主人公と敵対するサブキャラクター達も、彼に負けず劣らずの悪役顔ばかりが揃っている。力強く、勢いがある西条の絵柄も、登場人物達の極悪非道ぶりを説得力あるものにしている。また、作中に登場する食材やその料理法も、実際に作ってみて美味いかどうかはさて置いてのインパクトを重視したものが多い。そして、本作に登場する女性キャラクターはその殆どが巨乳・爆乳に描かれており、レギュラーキャラクター・ゲストキャラクター問わずサービスカットが多いことでも有名。以上の点から、他の料理漫画にはない、独特の雰囲気を醸し出した怪作に仕上がっている。
料理漫画ではお約束になっている「料理勝負は後に出したほうが必ず勝つ法則」は、この作品では当てはまらないどころか、戦術として、あえて「先に」出す場合すらある。なお、若手料理人を対象とした大会が開催されるパートは、本作の連載当時に巷でブームになったフジテレビのテレビ番組『料理の鉄人』の影響を強く受けている。
週刊少年チャンピオン2006年50号(2006年11月9日発売)より、本作の続編『鉄鍋のジャン!R頂上作戦 (IRON WOK JAN! R :THE SUMMIT OPERATIONS) 』の連載が開始された。2007年17号(2007年3月22日発売)にて第1部が終了し、6月より第2部として再開の予定となっている。
【主な登場人物】
五番町飯店
秋山 醤(あきやま じゃん)
主人公。「中華の覇王」の異名を取っていた料理人・秋山階一郎の孫で、現在は五番町飯店で見習いとして働いている。16歳。「料理は勝負」というのが彼の信念。若手にしてベテラン料理人も顔負けの中華料理の腕を持つが、同時に傲慢な性格の持ち主でもある。言っていることは間違ってはいないが、その性格と言い方の為周囲から怒りを買いやすい。反面、同い年の同僚・小此木(後述)に対しては親身になって料理のコツを教えてやるなど、不器用ながらも優しい一面も持っている。また、大谷を初めて見た時の悪印象がキリコと共通であったり、調味料対決でラー油を作る際に、熱した油がレポーター、カメラマンにかかりそうになるのを身を挺して防いだりと、根っからの悪人というわけではない。実際のところは、料理勝負での勝利を何より優先させる行動が結果的に極悪非道ぶりに繋がっているだけで、料理以外でそういう面を見せる事は少ない。
全日本中華料理人選手権大会などの場において、他の中華料理人達と勝負をする際に、
マジックマッシュルームを使った料理で審査員達を幻覚状態に陥れ、彼らの採点基準を狂わせる(連載当時はまだマジックマッシュルームは日本国内で禁止されていなかった。また、作中の茸の品種とブレンド作用はフィクションである)
審査員達の味覚に訴えかけて対戦相手の料理の味に対する評価を貶めることを目的に、本来塩を入れない料理に塩を混入させておく(相手の五行も予め塩が入れられないと分かっていた料理だった為ジャンは裏を掻く為に塩を入れた)
ダチョウの肉を濃厚な味にし食感を改善する為、その肉に蛆を混入させておく(ただし、蛆自体は食用で当然無菌であり、ジャン本人もバレた後食べて見せた)
など、勝利を手にするためには一切手段を選ばない。料理人としての良識をかなぐり捨てたその態度の為に、店の内外を問わず多くの敵を作っており、料理人や料理評論家だけでなく、時には一般客からも嫌われる事すらある。ただし、前述の通り彼の極悪ぶりは、あくまで料理勝負での勝利を何より優先させるために結果としてそうなってしまうだけで、作中には表面上は善良ぶっていながらその内面は極悪、または表も裏も極悪という人物が数多く出て来るため、そういう輩を(料理勝負を離れればとりたてて極悪でもない)彼が(結果的に)それ以上の極悪ぶりで叩きのめす様が、読者のカタルシスを生み出す原因ともなっている。読者に不快感を与える勝ち方をしたのは、本当に善良な大前孝太戦くらいであろう。
背中には多数の傷跡があるが、これは祖父・階一郎の下で中華料理の術を叩き込まれていた当時、階一郎の叱咤により付けられたものである。(ジャンが時に極悪非道になる程勝負に拘るのは祖父の教育の影響)自分以外の料理人を常に格下扱いしているが、実は意外にも料理自体を侮辱したことは殆どない(初登場時、五番町飯店で出された炒飯に対しては欠点を並べ立てていたが、それは担当した望月があまりにも不真面目に作って出したものだったからである)。勝負に賭ける凄まじい執念や上昇志向の激しさは、従来からの少年誌のヒーローのイメージに合致するが、あまりに手段を選ばないその設定が他の漫画作品の主人公達とは一線を画している。
本編が終わった後、中国に渡る。そこで特級厨師100人斬りを達成し、頂上作戦第1回ではヒルズドーム頂上の大会・大谷杯に参加していた(その際エリザの勧誘を断ったが為に無人トラックに轢かれ、大怪我を負う)。ちなみに、女装すると意外に美人でもある。
五番町 霧子(ごばんちょう きりこ)
五番町飯店の跡取り娘で、本作のメインヒロイン。16歳。叔父の弥一と祖父の睦十の元、見習いとして店の厨房で働きながら日々中華の修行に励む。中華の腕前は若くして既に並の料理人以上であるが、店で見習いをしているのは、将来店を背負った時に必要となること全てを学ぶ為である。男顔負けな気性を持つ反面、気配りの行き届いた料理を作ることができ、彼女自身も「料理は心」を信念としている。手先も非常に器用。相対する信念を持つジャンの傲慢さが許せず、彼とはたびたび衝突する。しかし、料理の腕やその情熱と努力に関してはジャンのことを認めている節も見られる。作者・西条の趣味なのか、巨乳を持つ女性キャラクターとしても描かれており、回を重ねるごとに爆乳化していく。本人曰く、3年間でジャンとは何の進展もなかったらしいが、再会した時にはケンカ一辺倒だった以前とは微妙に空気が変わっている。
小此木 タカオ(おこのぎ たかお)
五番町飯店で見習い中の少年。16歳。ジャンや霧子とは同じ見習いであるが、中華料理の腕は二人と比べて大きく劣る(二人が見習いに不相応すぎる実力を持っている、といった方が正確だが)。傲慢で一匹狼なジャンが唯一心を許している相手である。連載開始からしばらくは作中のお笑い担当のキャラクターであったが、元々努力家ではあったため、本作の3年間の連載を経た後の最終回には、望月に代わり五番町飯店から厨房の鍋担当を任せられるほどにまで成長していた。「R頂上作戦」で語られる過去では昔コソドロのような真似をやったらしい。(第2回全日本中華料理人選手権大会で、ジャンと共にダチョウ農場からダチョウを大谷日堂のつけで、勝手に持って行った事を指しているとも考えられる。)
五番町 睦十(ごばんちょう むつじゅう)
霧子の祖父で、五番町飯店のオーナーを務める人物。75歳。「中華大帝」の異名を持ち、禿頭で顔にX字状の古痕がある。かつての修行仲間・秋山階一郎とは親友であり、ライバルでもあった。階一郎と共に中華料理界の頂点に君臨していた人物で、現役を引退し店の経営に専念している今もその腕は全く衰えていない。得意技は「熱氣圏」。祖父・階一郎亡き現在、ジャンにとって超えるべき目標となっていた。ジャンや霧子とは同時勝負をすることを約束していたが、その直前に病に倒れ他界。単行本最終巻掲載のおまけ漫画では、サイボーグとして冥府から黄泉返る。
五番町 弥一(ごばんちょう やいち)
霧子の叔父で、五番町飯店の総料理長を務める人物。45歳。料理の腕は超一流。本作に登場する数少ない常識人で、劇中では料理の解説役を担当することも多い。
李 考英(り こうえい)
五番町飯店の司厨長(調理場の責任者)。34歳。香港から招かれた料理人で、その腕は確か。劇中では弥一と並び、解説役を務めることが多い。
望月 貢(もちづき みつぐ)
五番町飯店の鍋担当料理人。22歳。第1話で、自分が作って出した炒飯にジャンからケチを付けられて以来、損な役回りばかりで登場する。
闘いを繰り広げた料理人
セレーヌ 楊(せれーぬ やん)
神戸の中華料理店「シードラゴン」所属。17歳。香港人の父とフランス人の母を持つハーフの娘で、限界を見定めず料理を研究するという、「料理はコテコテ」が信条。繊細で優雅なフランス料理の要素を取り入れた中華料理の新しい形「ヌーベル・シノワ」を探求している。第1回全日本中華料理人選手権大会でジャンや霧子と三つ巴の闘いを繰り広げた後、しばらく五番町飯店に修行に来ていたが、それは五番町飯店の中華に最新のセンスをもたらすのと引き換えに伝統の中華を学ぶためであった。彼女もまた爆乳の持ち主であり、その意味でもまた霧子と双璧を為す存在である。盛り付けのセンスでは作中トップレベル。
沢田 圭(さわだ けい)
六本木「昆崙」の料理人。「料理は炎」がモットー。第1回全日本中華料理人選手権大会1回戦でジャンと対戦し、派手なパフォーマンスで観衆や審査員の注目を集めるも、肝心の料理の味が平凡であったため敗退。第2回大会でも同じ原因で霧子に敗れ、審査員から「進歩していない」と酷評された。しかし「R頂上作戦」では、『炎と氷の料理人』と名乗り、片方を熱しもう片方を冷やした鉄板を使いこなすことでついに非凡の域に達した。美女の取り巻きが多い。
荀 智秀(じゅん ともひで)
4百年の歴史を持つ横浜東洋楼の料理人。肥満体の少年で華僑と思われる。「料理は伝統」がモットーで細工物を得意とする。鳴り物入りで登場した割に大した見せ場も無く退場してしまったが、「R頂上決戦」では刃物の爪をつけて再登場し一回戦を突破した。沢田圭とは親友のようである。
大前 耕太(おおまえ こうた)
浜松の中華料理店「麒麟飯店」所属。父親想いで研究熱心な心優しい少年。「料理は努力」がモットー。第1回全日本中華料理人選手権大会にてジャンとレンコン料理で対戦。ジャンの悪意ある策略の前に敗れ去る。
阿武隅 源次(あぶくま げんじ)
北海道「胡擯王」所属、人呼んで熊源。 熊、鯨、アシカの料理を得意とする異色の料理人で、自称お茶の間のアイドル。セレーヌ楊が天敵である。「R頂上決戦」では剃髪して再戦したが、味は及第ながらも残念ながら課題の「卵料理」とは見做されず敗退してしまった。
藤田 貫一(ふじた かんいち)
中華薬膳「藤田」の代表。第1回全日本中華料理人選手権大会の予選で、ジャンに対し予選敗退を宣告し挑発行為を繰り返すも、ジャンのマジックマッシュルームを使ったスープの威力の前に崩れ去り、自身が予選敗退してしまう。「R頂上作戦」内でも登場し大谷杯に参加するが、料理はジャンにも誉められるほどの出来だったものの定員オーバーにより一回戦で敗退する。
河原 祐司(かわはら ゆうじ)
「河原クッキングスクール」の後取り息子。最新鋭の「真空調理機」を用いて第1回全日本中華料理人選手権大会に挑む。予選、1回戦を突破しトーナメント2回戦の鳥料理対決でジャンと対戦する。ジャンの挑発に乗ってしまったこと、そして何より、料理経験の差からあっさり敗れる。従来の調理法、料理人を見下す言動が目立つため、ジャン同様かそれ以上に評判が悪い。第2回大会では、予選突破後トーナメント初戦餃子対決でスグルと対戦するが、スグルの創意工夫に敗れる。
尾藤 リュウジ(びとう りゅうじ)
流しの中華料理人で、またの名を「XO醤のリュウ」。各地を転々としながら、中華料理屋に賭け料理勝負を仕掛け荒稼ぎしていた。大谷が最初にジャンの元に送り込んだ刺客だが、実際は調味料に依存しきっていただけの小物であり、XO醤を使った料理対決であっさりジャンに敗れる。
蟇目 檀(ひきめ だん)
かつて五番町飯店で鍋を振るっていた料理人で、2年半ぶりに中国から戻ってきた。戻ってきた彼はジャン以上に傲慢で冷酷な人物になってしまっており、当時の厳しくも優しい好青年だった頃の面影はない。小此木に対しては殴るどころか蹴る、自分を「タレ目野郎」呼ばわりしたジャンに対しては腕を折るなどの暴行を働く。修行の末、5万以上もの料理のレパートリーと卓越した技術を手に入れるが、その技術に溺れ過ぎて敗北。以後はジャンに惚れ込んで仲間に引き込もうとするが拒絶された。その時もう一度料理勝負をするが、双方合法ドラッグに近い料理を喰わせ合う事で痛み分けに終わる。「料理は才能」がモットーだが、才能を維持する為の努力は怠らない。鍋の振りすぎで何度も疲労骨折を起こしている事をセレーヌ楊に見抜かれている。その後、大谷に「蜃気楼」のコック長を下ろされ、明輝の店に舞い戻る。
五行道士(ごぎょう どうし)
本名は伍 行壊(ご ぎょうかい)。その実態は裏食医で、食を悪用し人体を壊すことを極めている。その為、人の食欲を操る術とそれに用いる食材についての知識は豊富。テレビ番組に出演した際には「料理は愛」と、ジャンに対しては「気」と言っていたが、本当は「成仏」がモットー。普段は温厚な紳士だが、予めジャンの味覚を潰そうとしたりと裏の顔は極悪非道を絵に描いたような人物で、一度暴走すると残忍な本性をむき出しにする。ジャンとの勝負に敗れ、蟇目と同様に明輝の店に舞い戻る。
湯水 スグル(ゆみず すぐる)
湯水財閥の若き当主。中学卒業後は高校には進学せず、大検合格を取得して現在の生活を送っている。性格はかなり天然ボケ気味。執事の花梨とは、歳は離れているが完全な恋人同士である。自称:万能の天才。料理勝負で99人斬りを達成し、ジャンと料理勝負をするまでは負け知らずだった。100人目のターゲットをジャンに定めるが敗れる。しかし懲りることを知らずに再び勝負を挑もうとする、ある意味不屈の精神の持ち主。彼のモットーは「料理は変幻自在」。実は「R頂上作戦」にも登場していると噂される。
刈井 花梨(かりい かりん)
湯水家の執事を務める女性。スグルのブレーンであり、彼のことを陰に日向にと支えている。彼女の料理のモットーは「科学」。常にサングラスを掛けているが、これは幼少時に自家用飛行機の事故により左目を負傷したことが関係していると思われる。体力は並の人間以下ながら護身術の類が使え、一般人で唯一ジャンに勝てた人物でもある(スグルのサポートもあったが)。
ザザビー本郷
「料理はユニバーサル」を口癖とするカリフォルニア帰りの料理人。長身金髪で女口調。あらゆる人間を驚かせ楽しませるのが信条で、珍奇な食材や西洋の手法を取り入れた斬新な中華料理を作る。色物キャラだが実力は極めて高い。
俵屋朋次
新宿「菜々館」所属で、奇を衒った料理が過ぎると店長に警告を受けていた。黄藍青との対戦で烏賊を使った餃子を作るも自ら棄権する。
中田川
名古屋「NaNaキッチン」所属。担々麺審査にソバガキを出して敗退した。
大谷水月(おおたに みずき)
「極東中華厨房(ファーイーストチャイニーズキッチン)」の女料理人。試合にメイド服やナース服で挑んだり、審査員に色仕掛けをするなどさまざまな策略を用いる。見た目はグラマラスな美人だが、怪力の持ち主で口癖は「料理はパワーや」。裏方で大谷日堂を「パパ」と呼んだため彼とは父娘(同姓であることを考えるとこの可能性が高い)、あるいはパトロンの関係と考えられる。
陸一族
百蘭王(パイランワン)
代々アジアの料理界を表・裏から牛耳る。過去に階一郎、睦十の2人を相手に餃子数作り勝負をした際、同じ時間内で2人の合計個数を1人で作り上げたという程の実力の持ち主。百蘭王は「称号」であり、実名は他にあると思われる。
黄 蘭青(こう らんせい)
現在の百蘭王の孫。見た目は糸目で寒いダジャレを連発する細目の好青年。モットーは「料理は半歩先」。五味、香り、美観に続く四つ目の要素・「食感」を活かした料理を作る。相手の料理の特徴を瞬時に見抜く、卓越した眼力の持ち主。劇中でも最強レベルの料理人だが、やや食感に頼り過ぎる傾向もあり、致命傷になりかねなかったほどのドジを踏んだ事もある。
陸 顔王(りく がんおう)
百蘭王後継者候補の一人。香港出身の禿頭巨躯の料理人で、癖の強い料理を得意とする。ジャンとオリジナル調味料対決によってネズミハタの料理を出すも敗退した。
陸 麗華(りく れいか)
百蘭王後継者候補の一人。台湾出身の女料理人で台湾郷土料理を得意とする。「料理は傾向と対策」がモットーで、事前に相手を観察し、撃破するための料理を作る。霧子とオリジナル調味料対決によって台湾バナナを使った料理を出すも敗退した。
陸 延雀(りく えんじゃく)
百蘭王後継者候補の一人。上海出身の料理人で水餃子の早握りを得意とする。虚栄心が強く負けず嫌いの性格でジャンと似ているとまで言わしめたが、実力は遠く及ばず、餃子対決で口の開いた水餃子を作りジャンに惨敗した。
十三龍(サーティンドラゴン)
エリザ
アメリカに200を超える支店を持つ、巨大資本十三龍の元締め・「バートリー・フーズ」のお嬢様。驕慢、残忍な性格で、新興チェーン店である十三龍の進出のため様々な策を弄する。体格こそ普通であるが常識を超えた大食家であり、高カロリーの洋菓子を鷲掴みにして食べているシーンが多い。元々ジャンをスカウトしに来たが、余りにも尊大な態度だった勧誘を断られ、その腹いせに彼を無人トラックで跳ねる。その事件が元となり当面のジャンの復讐相手になる。 600人以上の人間を殺害し、その生き血の風呂に漬って恍惚を得たと言われる16世紀ハンガリーの伯爵夫人・エリザベータ・バートリーが名前上のモデルか。
佐藤田 十三(さとうだ じゅうぞう)
元XIANG FAN所属のシェフで他にも多くの学問を修めている。現在は食育係としてエリザに仕える。彼女の強引な手腕に対して慇懃無礼に皮肉を述べるなど、彼とエリザの関係はそれほど単純なものではないようである。一度何もない処から料理を出して見せるという珍芸を披露しており、エリザは彼の手妻を「魔法」と評している。
ブルー・メナール
十三龍ロス支店所属。なぜか十三龍の制服を拒否しメイド服に身を包んだ筋肉質の巨漢。アフロヘアーに口髭で、ジュリアーノ、ザザビーに続く実力派のオカマキャラである。料理の腕は確かで、大谷杯に参加した十三龍の料理人の中では随一の実力者と思われる。某一流フランス料理人が名前上のモデルか。
ブラド・アルカード
十三龍デトロイト支店。一回戦を三番目に通過。特徴的な鋭角モミアゲにサングラスをした十三龍随一の悪人面で、自信過剰で好戦的な性格。 名前の由来は串刺し公ヴラド・ツェペシュと、彼をモデルにしたドラキュラの逆スペルか。
アリー・ストリゴイ
十三龍トロント支店。一回戦を五番目に通過。ロボコップのような金属質の遮光器をしている。いまだ50%しか実力を発揮していないらしい。名前の由来はストリゴイ(東欧の伝説に登場する吸血鬼)か。
ソフィ・ローテンベルク
十三龍オクラホマ支店。ツイスターの異名を持つ巨乳眉無し女性料理人で一回戦を四番目に通過。名前の由来はグノーシス主義におけるアイオーンの一つか。
ユージー・ウルフマン
十三龍シンガポール支店。某ゲームの忍者のような風貌をした切り刻み魔。ホビロンを使用するという意欲的な姿勢を見せるも一回戦で敗退する。名前の由来は狼男か。
ジャック・オケント
十三龍ハワイ支店。美味しいものに目がない大兵肥満の料理人。一回戦に於いて最初にキャビアとイクラ・エスカルゴの卵和えを出すも最低点数で敗退した。
ルーシー・ウォルター
十三龍リッチモンド支店。肉厚の唇と褐色の肌をした眼鏡の美女料理人。元科学者で携帯端末を使ってプランを決定し、わざわざ温度計で温度を測る等細心の注意を払って調理を行ったがあっさり敗退した。
カーチス・プライス
十三龍シャーロットタウン支店。「料理はビックリ箱」が口癖のモミアゲカウボーイだが、言葉とは裏腹の平凡な料理で一回戦敗退した。
マッド・エドガー
十三龍セントルイス支店。鬼太郎ヘアの美青年。余裕綽綽の笑みからかなりの実力と予想されたが、その他大勢の扱いを為され1回戦であっさり敗北した。
ペジエ・カタリ
十三龍香港支店。中華料理界の激戦区・香港の代表のため相応の実力者と思われたが、実際は参加した十三理由の選手の中でもかなりの小物だったらしく一回戦敗退した。
ロイ・ワイルド
十三龍コロラド支店。アイスクリームソースの担々麺というセンスある料理を作るも予選敗退した。
大西金男
十三龍ニューヨーク支店。エラが張った顔つきでニューヨークタイムズの某記者がモデルと思われる。予選敗退。
その他の人物
秋山 階一郎(あきやま かいいちろう)
ジャンの祖父で、かつては「中華の覇王」の異名で名を馳せた料理人だった。「料理は魔法」が彼の信念で、この信念は孫のジャンに(形を変えて)受け継がれている。同僚に「鬼」と呼ばれるほど厳しい人物で、殴る蹴るは日常茶飯事だったらしい。現役引退後は群馬県の山中に住み移り、ジャンにマンツーマンで厳しく中華料理の全てを叩き込んでいた。年と長年患っていた病により自身の舌が衰えていたことを知ると、ジャンに用事を言い付けて留守にさせ、自宅に油を撒いて焼身自殺をする。ジャンが下山し五番町飯店へと来たのは、その際に階一郎から渡された手紙に書かれていた遺言によるものである。死後もジャンの回想という形でたびたび登場、ジャンの歩んできた道を知る上での重要人物。単行本最終巻のおまけ漫画では「一片の骨も残さずその身を焼いた」はずが、睦十と同様サイボーグとして復活する。
桃 明輝(とう みんき)
階一郎の妻で、ジャンの祖母。蟇目と五行が働いている店のオーナーでもある。少女時代は馬族の頭領を務めていた。母国で日本軍が好き勝手振舞っていた為に日本人を嫌っていたが、同じ日本人である階一郎と睦十の2人には世話になり、彼らには協力を約束した。その後、階一郎と所帯を持つ事になる。名前の元ネタは『魔法のプリンセス ミンキーモモ』か。
大谷 日堂(おおたに にちどう)
料理評論家。最低の性格と最高の舌を持つ男。ジャンによって赤っ恥をかかされたことに恨みを抱き、彼を相手に様々な無理難題を吹っ掛ける。だが皮肉にも、それがジャンを更に成長させる事になってしまっている。全日本中華料理人選手権大会の開催を提案した人物であり、同大会の審査員としても参加する。始めは「金を貰えばどんなまずい料理でも褒め称え貰えないならば貶しまくる」という設定だったが大会決勝において「ジャンを勝たせたくないために高得点は入れられないが、自分の舌だけは裏切れない」と葛藤する場面もあり、舌にだけは誇りを持っている。意外な事に幼少の頃は美少年であったが、その当時の面影は今の彼には既にない。若き日の階一郎と睦十によって、彼の父もろとも手痛い仕返しを食らった。続編では十三竜をも手玉に取ろうとしているが、娘の水月には手を焼いている模様。
大谷 月堂(おおたに げつどう)
大谷日堂の父親。大日本帝国陸軍所属。日、月、水と、大谷一族は七曜に由来する名を持つ者が多い。
崔 信典(さい のぶのり)
全日本中華料理連盟会長。大谷日堂が全日本中華料理人選手権大会を開く際に彼に協力を求めたり、第二回の審査員長やビッグ大谷日堂杯の審査員を務めているため、相当な中華料理界の重鎮であると思われる。
英泉 碧子(えいせん みどりこ)
ビッグ大谷日堂杯10人の審査員の一人。英泉流華道家元。和服に身を包んだワンレングスヘアの美少女。
甘えん坊将軍
10人の審査員の一人で某財閥御曹司。正体は「いちおう」一切不明。京劇の猴面をつけた茶髪の謎の男で、碧子に並んで審査員中最年少と思われる。髪型、仮面から覗く目、口調、体型等が、前作の某キャラクターに酷似しており、更に「R」第一部終盤でジャンとは旧知であるような台詞があるが、はたして・・・?
来栖 カオリ(くるす かおり)
審査員の一人で創建フーズコーポレーションの女社長。笑顔を絶やさない毒舌家。
宇合坊(うまかぼう)
審査員の一人で、焙烙寺という寺の住職兼破戒僧。焙烙という名は、殷の紂王の行なった拷問を思わせる。生臭坊主で水月の乳攻めにメロメロになっていた。
緑川 朱門(みどりかわ しゅもん)
審査員の一人で推理小説家。ヤクザスタイルで顔に大きな傷がある。モデルは元・手がつけられないほどの不良であり、「食前食後に飯を食う」と言われるほどの健啖家でもあった、作家であり文化庁長官であり教育課程審議会会長でもある三浦朱門と思われる。
管谷ミツル (すがや みつる)
審査員の一人。月刊「美食王」編集長。ロマンスグレー。
土橋 秀一郎 (どばし しゅういちろう)
審査員の一人。「灘黄金」酒造社長。バーコードヘッド。
紅尾 栄誉(べにお ひでよ)
審査員の一人。「呑天」チェーン社長。
司会
チョビ髭にサングラスをしたビッグ大谷日堂杯の司会者。股関節が柔らかく180度開脚もできる。13龍の宣伝パフォーマンスに加わっていた。
(「鉄鍋のジャン!」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2007年4月23日10時(日本時間)での最新版を取得。改訂履歴(http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E9%89%84%E9%8D%8B%E3%81%AE%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%21&action=history)。Text is available under GNU Free Documentation License(http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html).)