≪書籍情報≫
著者:
佐渡川準
出版社:
秋田書店
版型:
新書版
カテゴリー:
少年コミックス
連載雑誌:
週刊少年チャンピオン
≪同一著者書籍≫
【古本コミック】
・
【古本】無敵看板娘N(ナパーム) [1~5全巻]
≪参考情報≫
参考情報はWikipediaより抜粋したものです。(詳細は下記のとおり。)
ご購入の際はお客様ご自身の最終判断でご利用ください。
『無敵看板娘』(むてきかんばんむすめ)は、佐渡川準によるギャグ漫画、およびそれを原作としたテレビアニメ作品。略称はムテムス、ムテカンなど。
「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)において2002年25号から、2006年13号まで連載された。単行本は全17巻。その後1ヶ月の間を空けて、『無敵看板娘N』(むてきかんばんむすめナパーム)という名で復活し同誌に連載中。単行本もN(ナパーム)名義で1巻から再びカウントが始まった。
【作品概要】
花見町[1]を舞台に、中華料理屋(ラーメン屋)の元気な看板娘にして主人公である鬼丸美輝と商店街の面々や常連客が巻き起こす「無駄に熱いバトル」が展開されるスラップスティックコメディー。
各々の登場人物は最初の頃はまだ現実味がある運動能力だったが、話が進むにつれて人間離れぶりがエスカレートしていっている。主人公自らが平和で人情味溢れる商店街に混乱をまき起こす物語である。
【登場人物】
登場人物の年齢は、『無敵看板娘』時のものだが、特記しているのは、『N』のもの。
花見町商店街
鬼丸美輝(おにまる みき、声:生天目仁美)
この物語の主人公で中華料理屋『鬼丸飯店』の看板娘[2]。味音痴ではないが行き当たりばったりで調理することから料理の腕は最悪、洗い物をすれば暴れてどんぶりを二つ三つおしゃかにする[3]、出前をすれば必ず寄り道をし、事によれば出前を忘れてそのまま帰ってきたりもするという、お店には全く貢献していない行動を取っている。ただ喧嘩など戦いには滅法強く、また弱きを助け強きを挫く「独自の正義感」から不良を成敗するなど、様々なところで暴れまわっている。そのため、不良からは「大戦鬼」の異名で恐れられている(アニメでは使われなかった)[4]。本作中「(頭の中が)最狂」の人物。故に刃物を持たせると非常に危険である。また、常人を超えた体力を持ち、客引きと称して当たり屋まがいの行動をしたり、店に突っ込んできたトラックを別の方向へ投げたりなどの行動をとる。
「鬼丸流葬兵術」と冠される一連の技を操るが、技自体はほとんどがその場の勢いに任せた即興の喧嘩技で、実質的に余りあるパワーで相手を圧倒している[5]。ただし、母親の真紀子にだけには絶対に勝てない。彼女と母親、あるいは勘九郎とのフルコンタクト・無制限一本勝負が、鬼丸飯店常連客の間では名物の一つとなっている。
一応女性だが、口調はほとんど男っぽくて性格は限りなくがさつ、化粧が苦手だったりと女性らしい一面は全くない。その性格と常時「半そでシャツに小学生のようなスカート・頭に布巾で前掛け」というファッションセンスの無さ、更には目先の喧嘩に飛び付く鉄火肌のせいでスタイルやルックス自体はいいのだが色気は皆無。衣服も普段着以外は休日などに着るTシャツ(しかも「毒蛙」「殺人蜂」等の文字がプリントされたもの。但しアニメでは登場していない)以外は持っておらず殆ど着た切り雀同然だが、豚のぬいぐるみが好きだったり(トドに)求愛されて戸惑いつつもまんざらでもない表情を浮かべたり「愛」と言う言葉に動揺したりと時折女の子らしい行動もすることがある。時折優しい言動も見られる…が、女性的な優しさなどではなく「百獣の王」の漢気溢れる優しさである。子供達とよく遊ぶためか、子供にはかなり人気がある。恐ろしいほどにくじ運がない。
酒を飲んで酔うと、性格が完全別人になってしまい、おしとやかで常識的かつ繊細な性格になるが、これはこれで普段とのギャップが激しいため、周囲には怖がられている。
美輝とめぐみの年齢は20歳であると原作者の佐渡川が、実際にアニメのアフレコの時に言っていたらしい[6]。
第一話でゲロを吐いた前代未聞のヒロイン[7]。
鬼丸真紀子(おにまる まきこ、声:定岡小百合)
美輝の母親。中華料理屋『鬼丸飯店』を事実上一人で切り盛りしている女傑。味は美味しくボリュームもあるため、花見町でもかなり人気のある店となっており出前も絶えない。勤勉第一で美輝には厳しいが町の人達には温厚なおかみさんとして人気がある模様。若い時は今と変わらぬ怪力はあれど、かなり美人だった。
この漫画の中で「最強」且つ「最恐」。そのあまりの強さに、タイトルの無敵看板娘とは真紀子だと言われる事もある。美輝と腕相撲しても小指一本でも余裕で勝てるほどで、美輝が手も足も出ない唯一の人物。美輝も何度か下克上を謀るが失敗しており、度々ほぼ一閃で路面などに沈めている。そのため、いつも暴走する美輝を押さえつけるのはこの人である。いつも出前をサボっている美輝に頭を抱えているが、何度言っても・あるいは殴っても[8]道草癖がなおらないため、半ば呆れ諦めている。なお、数少ない苦手なものは蜘蛛とダジャレを言う事。
真紀子の強さは、蝿がいちころで死に明彦が倒れた毒盛りチャーハン[9]を食しても何ともないところからも伺える。また、めぐみが後に鬼丸飯店に差し入れした「めぐみ特製毒盛りケーキ」は真紀子・美輝ともに効果はなかった。味音痴でもないのにゲテモノ料理を平然と食べられるという脅威の味覚を持つ。
鬼丸飯店の入り口にあるマットで大木を真っ二つにしている。
太田明彦(おおた あきひこ、声:中村悠一)
鬼丸飯店の隣にある八百屋『八百黒』の店主。主にみんなの突っ込み役で、時には激しい勢いで、時には心の中でぼそっと突っ込んでくれる。本作における数少ない常識人の一人ではあるものの、こと趣味に関してだけは戦隊モノ(作中劇作品)の熱烈なオタクと言う一面を持ち、その伝説と化しているほどのオタクぶりを逆に周囲から突っ込まれている[10]。その情熱はすさまじく、 大学在学中は「ヒーロー研究会」に所属。[11]。生半可な気持ちで手を出した場合に、かなりの勢いで怒る場面もたびたびある[12]。
勘九郎と高校の同級生であり、ネットラジオの「素敵看板娘」から22歳くらいと判明。ちなみに三月生まれ。独身であり、家族は今のところは物語には登場していない[13]。自動車の免許を保有している。
ある日、仕事中にぎっくり腰になってしまう。(実は大学時代からテンポよく現れている)その後もぎっくり腰になることもしばしば。勘九郎曰く「働き過ぎ」とのこと。その言葉通りに勤勉で実直。ただし、何かにはまると突然店を休んで没頭する事も。デザインセンスがあるらしくこれまでも「深淵の戦士アクアカイザー」と言うキャラやらシーレンジャーの頭部の形の山車やらを作っている。ちなみに敏行に作った「犬小屋」の形状についてはN単行本3巻のおまけページで登場。また、くじ運のなさは美輝ほどではないが、トレーディングカードのダブりが非常に多く、本人もそれを大いに気にしている[14]。
神無月めぐみ(かんなづき めぐみ、声:小清水亜美)
鬼丸飯店の向かいのパン屋『ユエット』の看板娘。美輝の小学生からの同級生にして幼馴染。美輝を看板娘としてライバル視しており、夜中に鬼丸飯店の自転車をパンクさせたり町中に「鬼丸速報」なる中傷ビラをばらまいたりと様々な陰湿な手で鬼丸飯店の評判を落とそうと企てている[15]。
縦ロールをポニーテールにした金髪が自慢だが、よく美輝に弄られる。外見も美しく、外面の人当たりもいい、美輝とは正反対に(色々な意味で)女の子らしい性格である。美輝と違い衣服も大量に所有しており、外見や性格を反映してか主にフリルの付いたかわいらしいものが多い[16]。
特技はフランクフルトの串投げで、常時自家製の串を持ち歩いている。串は普段はエプロンのポケットに入れてあるが、時々ガーターの周囲に仕込んだり運動着の後ろポケットに入れてたりと、ほとんど暗器使い。この技は小学校時代に担任の先生のチョーク投げで美輝が攻撃を受けているのを見て、先生から習った技である。ヤドクガエルの「きららちゃん」を飼っていて、その毒を串に塗る時もある。串投げはほぼ百発百中で、店内では迷い込んだ昆虫や美輝の迎撃に使われている。しかし恥も外聞も無い美輝とは違い、美輝以外の人が見ている前では投げないため[17]、客をはさんで一種の膠着状態になることも。
思い込みが激しく、恋したお地蔵様の欠片を食べたり、美輝の嫌がらせである「湯通し小石のポン酢がけ」を対抗心で無理矢理完食したり、一度死んだと思った人間に対しては幽霊だと信じ込み怖がって暴れる[18]。
彼女も美輝と同じく酒を飲むと性格が変わり、関西弁や広島弁などが混ざった乱暴な言葉使いになり超凶暴化、殴る・蹴るの暴力魔となり普段の美輝に匹敵する威力を発揮する(が、持久力は元のままなので長期戦では不利)。このときの彼女は「普段隠している陰湿な部分をさらけ出して暴れ回っている」状態と各所で推測されている。美輝と共に酔うと美輝に対してセクハラ・アルハラ・パワハラを働き、商店街の花見では「見ているだけで酔いがさめるほどに恐ろしいやり取り」がはじまることから、この二人には酒を飲ましてはいけないことになっているらしい[19]。
テッコツ堂の伊原カンナにパンの作り方を教えたり、基本的におだてに弱く乗せられやすい口である。店長の吹雪マリにはかつての自分を見たことで彼女に技を授けるべく串投げの伝授を試みるも失敗、その時の所持品より新たに選出した道具を武器として使えるように仕込んだりもした。
花見町近辺
西山勘九郎(にしやま かんくろう、声:檜山修之)
美輝が小学生の頃から美輝にいじめられ続け、復讐のために修行を重ね、花見町に戻ってきた男。何故か語尾に「ニャ」が付く。常日頃から挑戦状を持ち歩いており、美輝に勝負を挑むも基本的には一撃で粉砕される[20]。決して弱いわけではなく、おそらく鬼丸親子以外では最強クラスであり、異常に打たれ強いのだが、結果が伴わないのは美輝もその分だけ強くなっているためである。
ちなみに、美輝からは一度たりともしっかりと名前を覚えられたことはない(デカブツなどと適当に呼ばれる)。その理由は登場時に関係している。無印最終話で、やっと西山という名前を覚えてもらった。が、N(ナパーム)の13話でまた忘れられていることが判明した。
元々はフリーターで、アルバイトをしながら生活していた。美輝が絡まなければ真面目で熱血な好人物であり、基本的には美輝以外の女性に手を上げたりするような事もない。勘九郎自身は報われないことが圧倒的に多いが、悩める人たちに関わって希望を与えたり、感謝されることが多い。
新シリーズ、N(ナパーム)ではなかなか顔を見せず、ファンからは「いきなり消えた」印象を持たれながら「勘九郎だから仕方ない」と気にも留められてなかった。
その後Nでも美輝に再度挑戦するが、やはり報われぬチャレンジャー振りを発揮している。
四年制大学を卒業している点と「素敵看板娘」で放送された美輝の1つか2つ上というのを総合して22歳と推測される。
茅原智香(かやはら ともか、声:峯香織)
鬼丸飯店の常連客。高校教師。普段からジャージ姿で、普段着は人から借りないと無いようである[21]。元の顔の作りは悪くはないのだが、異常に落ち込み易く終始うつむき加減で喋る、加えて何やら形容しがたい雰囲気をかもすことから不良少年もビビる「最凶の顔面」を持ち、訳も無く周囲の人から怖がられる。そのためよく自殺を謀るが、毎回のように失敗したり邪魔されたりして未遂で終わる(アニメ版では学校を辞めたがるという原作より軽い設定になった)。原作では普段無表情だが、鬼丸飯店のラーメンを食べたときのみ笑顔になる。ちなみに彼女の「ラーメン・スマイル」には学校の教え子の中にもファンがいる様子。食品会社のキャンペーンでは社内で一時的にイメージガールの候補に挙がった事もある(しかし別の写真で映っていた「最凶の顔面」が心霊写真と誤解され、採用はされなかった)。
美輝やめぐみのような高い戦闘力はないが、アニメ版でビルの外壁に張り付いて垂直移動するなど、特殊能力を持つ。原作では無闇矢鱈な一途さで、肉体の限界を超えた力を発揮することもしばしば。
めぐみには怨霊と間違えられていて怖がられているが、顔を隠している状態だと友好関係を結んでいる。その後めぐみに自分自身が幽霊ではないと決着がつき、転勤のため花見町を後にした。
敏行(としゆき、声:納谷六朗)
鬼丸飯店の出前常連客である遠藤家の飼い犬(フレンチ・ブルドッグ)。遠藤家の長女若菜を慕っていてよく若菜と散歩している。猛犬で美輝に勝るとも劣らぬ戦闘力を有する。遠藤家の敷地に侵入した人間、若菜に対してひどいことをした人間および、悪人(臭いで判る)殺気立った人間には容赦なく襲い掛かる。噛み付き技の他にキック技を主体とした格闘技(?)をもち、以前若菜を救った勘九郎とは友人関係でスパークリングパートナー。美輝とは両者認めるライバル関係で名前を覚えられ、一向に美輝に名前を呼んでもらえない勘九郎よりも立場が上なのかと、周囲の者の涙を誘わせている。人間の言葉を理解するぐらいの頭の良さは持っており、飼い主の遠藤家には若菜を含め絶対服従している。嫌いな物は野菜。正式名称は「遠藤敏行」?
遠藤若菜(えんどう わかな、声:中島沙樹)
鬼丸飯店の出前常連客である遠藤家の一人娘。飼い犬の敏行をとても可愛がっている。小学生で飼育係。お年頃なのか恋愛関係に興味があるらしく、勘九郎は美輝に恋していると勘違いしている(ある意味では間違ってはいないと言われているが)。結構しっかりしているように見えるが、たまに抜けたところもある。町中で飼い犬の敏行を乗り回したり結構大胆な行動も多い。
この漫画で唯一両親共に健在で、母親の名前は真由美(元ヤン? 声:寺田はるひ)、父親の名前は佑介。遠藤家は基本的にカカア天下。
辻逸色(つじ いっしき、声:阪口大助)
さすらいのマジシャンで現在は修行中。手品の腕はあるが、あがりやすく人前で手品をするのが苦手でよく失敗し、成功したときよりもすごい手品になったりする。人前で堂々と負ける・負けても懲りずに再挑戦する度胸のある勘九郎に感銘を覚えて弟子入りする。最初の頃は公園や鬼丸飯店前で手品をしていたが、後に客寄せのためにめぐみのパン屋の前で手品をするようになる。かばんの中に手品の種をしかけてあり[22]、中がどうなっているのか気になる美輝によく襲われている。初登場の回で図らずも美輝をKOして、しっかり名前も覚えられている。
基本的には常識人寄りのキャラクターであり、太田が不在・または暴走した時にはツッコミ役も務める。
酔った状態でめぐみに追い回される美樹に頼られたことから、その状態をもう一度見たくて、二人にわざと酒を飲ませたりしている。
街の創立記念式典を境に花見町を離れる。その際、だいぶ人前でのマジックが馴れてきたようである。
N(ナパーム)では海外で修行を兼ねた巡業中に凧に乗った美輝に連れ出され、一時的に帰還を果たす。一時的にではあるが花見町商店街とテッコツ堂との諍いを仲裁し、再び旅立った。以前ほど酷くはないが、上がり症はまだ完全に治ってはいない。
権藤エツ子(ごんどう えつこ、声:斎藤千和)
花見町の交番に配属された新米の警察官。美輝を大戦鬼=悪として認識している。縄を使った「権藤流捕縛術」を使う(この技も美輝同様に我流のものだと思われる)。正義感は強く、暴虐の限りを尽くす美輝を諸悪の根源のように付け狙うが、誰とでも付き合える美輝と違い人望は薄く子供時代ぬいぐるみだけしか友達がいなかったようで、そのため子供に人気のある美輝のことを本当は羨ましがっている。また、人の言葉を信じやすい傾向がある。コンプレックスはかなり太い眉毛。
N(ナパーム)では、9話で小さい後姿だけではあるが地味に再登場を果たしていることから、未だ花見町の交番に勤務しているものと思われる。
坂田さん
権藤の上司で一応所帯持ち。この漫画の中で一番性格的に大人で落ち着きがあり、彼女の歯止め役となっている。権藤エツ子登場以前から名無しの脇役としてちょくちょく登場していた。
風月先生
美輝とめぐみの小学校時代の担任教師だった人で、現在は2人の母校の教頭職に就いている。時々先を見越したような謎な行動を取る。めぐみが串投げを思いつくきっかけとなったほどチョーク投げの腕が冴えている。美輝曰く「迷惑な性格」。
花見町イエロースターズ
花見町の少年野球チームであり、たまに美輝もメンバーに飛び入り参加をしている。また美輝が出前のときに道に迷ったら教えたりもしている。
平野さん
花見町のイベントで司会を担当するアナウンサー。テッコツ堂にてシーレンジャーショーが開かれた時にもステージで司会をしていた。基本的に動じない性格なのだが、想定外の事態になると思考がついて行けず失神する事も。マイクを持つ時に小指を立てるのがチャームポイント。
スーパー「テッコツ堂」
N(ナパーム)から登場したスーパーマーケット。花見町商店街のライバルとして登場する。
伊原カンナ(いはら かんな)
テッコツ堂オーナーの孫娘にして看板娘。両親は事故で他界しており、オーナーである祖父一人によって育てられてきた。現在はオーナーがいつでも彼女を監視できるようテッコツ堂で働いている。常時太鼓のバチを持ち歩き、喧嘩を「祭」と呼び、強者である美輝を「お姉さま(もしくは美輝姉)」と慕っていて憧れている。性格は純朴でいわゆるめぐみとは正反対に位置するライバルとして位置づけされているキャラクター。ちなみにめぐみの事は「女王様(クイーン)」と呼んでいる。
現役の高校生で県立花見高校1年生。山車を作ったり犬小屋(?)を作ったりと結構器用。とにかく騒ぐ事が大好きな「お祭り娘」で、学校祭の準備の時もクラスで1人残された委員長としゃかりきになって盛り上げようとしていた。太田の影響で戦隊にハマっているようである。目下最大の作品は学祭のために作った「『門』のはずだったもの」である「風雲私城」。この時に口をついて出た「かけ声」は意味不明ながらもノリの良さのせいと委員長の悪のりのせいで委員長にも伝染した。そんな今がものすごく楽しくて、将来のことを考える余裕がないからなのか、自分自身で「チャランポラン」に生きていると発言。チャランポランに生きているためか全力で守ったりする人や物はないらしい。
物語のオチを良く取る。吹雪店長が青鮫の着ぐるみを着た話のオチのツッコミの「阿呆」は絶妙と言えよう。
甲斐隆之(かい たかゆき)
テッコツ堂鮮魚コーナー社員。魚の尾ひれの様な髪型が特徴。非常に血の気が多く、商店街に対し敵意をむき出しにしている。手狭な老朽化した家で暮らす貧乏大家族の長男で倹約家。家族全員が不自由なく暮らす家を建てることが夢で、そのために普段は家族のためにスーパーの残り物を貰ってくるなど「良き兄貴」として申し分ない生活をしている。妹や弟たちに好きなものを食べられない生活を強いざるをえない状態については、素直に申し訳なく感じているらしい。正義感は強く、トレカ泥棒事件の折りは一時的に美輝との共闘も果たしている。
甲斐このみ(かい このみ)
甲斐の妹。普段は仕事に出ている兄に代わって弟たちの世話をしている。家族思いの健気な性格。
兄と顔立ちがそっくりだが、それでもとても可愛い。
青鮫(あおざめ)
テッコツ堂鮮魚コーナー社員。常に鮫の着ぐるみを上下逆に(これが正しい着方らしいが)着ている。冷静に甲斐やカンナのストッパーをしている。伊原カンナの事情をよく知っており、周りに説明をすることが多い。
吹雪マリ(ふぶき まり)
スーパー「テッコツ堂」の店長。お嬢様育ちで気弱な性格。その「お嬢様」扱いされるのを気に病んでいたが、めぐみより新たに伝授されたことで武器の「ガンタッカー」を手に入れた。実は美脚らしい。
戦隊
太田が心酔しているテレビ番組(劇中劇)のシリーズで、この世界におけるスーパー戦隊シリーズに該当する。事ある毎に登場する『無敵看板娘』世界の名物の一つ。律儀に一年単位で番組交代が行われ、最終回放映には必ず太田(と美輝)によって騒動が巻き起こされる。
環境戦隊エコレンジャー
地球の自然環境を守る戦隊。モチーフは各種ローカルヒーローよりとられているものと思われる(その元ネタの多くは環境破壊が敵の目標という事から電子戦隊デンジマンモチーフとも言えよう)。戦隊では珍しいグリーンリーダー戦隊。ピンクの影が薄く、子どもたちに忘れられやすい。敵幹部にヘドロア将軍を擁し、森林バッサイダーや水質ヨゴスンダーといった怪人がいる。
侍戦隊ブシレンジャー
正義の武士魂で悪の将軍『アクダイ・カーン』[23]の軍勢と戦う戦隊。モチーフは『武士』である事と年代から忍風戦隊ハリケンジャーよりとられているものと思われる。戦隊メンバーであるブラックの父が敵幹部にいる事から忍者戦隊カクレンジャーなども意識していると思われ、重厚なる人間ドラマとしての側面も持つ。番組最期はアニメ版美少女戦士セーラームーン第一部終盤のごとく、戦隊メンバーが次々に罠や敵幹部との相討ちによって死亡。リーダーであるレッドもアクダイ・カーンとの対決後、カーン死亡により巻き起こった敵居城の崩壊に巻き込まれて帰らぬ人となる。この事が前情報としてテレビ番組情報誌によって流されたため、太田は店を閉めブシレンジャーの後を追うべく心中しようとし茅原先生に止められている。しかしその後、更なる驚くべき展開が番組上で示され太田たちを驚かせた。
超空戦隊スターレンジャー
ブシレンジャー終了後、いつの間にかスタート。[24]モチーフは『空』をテーマにしていた戦隊である事から空軍を舞台としていた超力戦隊オーレンジャーや鳥人戦隊ジェットマンあたりかと推察される。戦隊主人公たちよりもアクション女優秋吉冬美(声:甲斐田裕子)が演じる敵幹部である『月光将軍ヘルズバニー』[25]に人気が集中した。太田も一時、その魅力に負けて悪の路に走りそうになったが、エコレンジャーとブシレンジャーの遺した魂を思い出し、正義への復活を果たした。
なお、ヘルズバニーはその人気ゆえ、最終話において悪の黒幕よりも後に倒されている。その時、太田は敵ながらも己を貫ききった彼女の死を悼み美輝や近所の子どもたちと共に追悼集会(というか葬儀)を執り行っている。
当初、作者はヘルズバニーと同じ格好をした側近の子供(?)2人(カオスラビッツ)も登場させる予定だったが、コマが狭くなるとのことで結局この2人は作品中に出ることはなく、単行本の話と話の間のページに1度だけ出てきただけである。
神聖戦隊ブツレンジャー
仏教の法力をもって悪鬼羅刹と戦う僧侶戦隊。「マニアへの小ネタ」や「大人も意識した造り」が評判となった戦隊で、お風呂シーンなどがお約束となっていた。が、それ故に旧来よりの戦隊ファンである太田は、当初この作品を嫌っていた。しかし美輝たちに「お前(太田)の戦隊好きはもはやお前だけのものではない」と諭され、渋々観てみたところ再評価し、前作同様ズッポリとハマる事になる。
モチーフは「大人でも楽しめる」「お風呂シーンなどがお約束」とある事から特捜戦隊デカレンジャー、また、法力を用い超自然の敵と戦うことから魔法戦隊マジレンジャーよりとられているものと思われる。なお、呪術系の戦士である事や悪鬼と戦う事で鬼を敵としたシャーマニック戦隊である百獣戦隊ガオレンジャーも意識しているものとも推測される。悪のボスには前シリーズでヘルズバニーを演じて人気を博した秋吉冬美を『鬼獄界の主 狂闘王アーシュラ』役として起用している[26]。
前述の通り、シリーズでは近年まれに見る人気作へと成長。しかし一方でその人気に目をつけて子どもたちを騙すブツレンジャー詐欺も横行。太田はソレが許せず詐欺グループへの殴りこみを敢行するが、あえなく撃沈。そこへ太田と同じブツレンジャーのファンと名乗る者が登場して太田と共闘、詐欺グループメンバーをブチのめして警察へとしょっぴいた。実はこの乱入者はブツレンジャーのメンバーであるブツレッド役の役者であり、太田は後でソレを知る事となる。
海洋戦隊シーレンジャー
海の力で戦うブルーオンリー戦隊。5人のメンバー[27]全員が海洋生物と青をモチーフとした戦隊である。作品モチーフはオリジナルと思われるが、構成メンバーは全員男という事から太陽戦隊サンバルカンや生物モチーフという事から超獣戦隊ライブマンや百獣戦隊ガオレンジャーあたりを意識しているようでもある。「海」を象徴するかのように使用する武器も銃や刀剣ではなく「三つ叉の矛」であり、合体ロボットは上面から見た船のような姿の「海王丸」。ただし、敵を倒す事ではなく敵を疲弊させ浄化(改心)させる事を目的とした戦隊であるため、魔法戦隊マジレンジャー最終回の影響があると見ることも可能。敵の浄化はシーレンジャーの長官的役割であるクラーケンクイーン(演じているのは前年まで悪役だった秋吉冬美?)が行う。
番組グッズである菓子のポテトチップ(うすしお味)には、プロ野球チップスのごとくトレーディングカードが食玩のオマケとしてついており、これが人気を博している。が、店の陳列棚の商品からカードだけを抜き取る窃盗犯が横行(この影響か、以後、カードは袋内に同封されるようになった)、太田は私怨を交えた正義の怒りに燃え、自分の店を放置してテッコツ堂を警備するというセキュリティ順序を無視した行動をとる。なお、犯人を追う時に太田が涙ながらに叫んだ正義の言葉はかなりの至言名言であり、互いに敵対していたはずの美輝と甲斐を一時的に共闘させ窃盗犯に立ち向かわせるほどの力を持った。太田が血眼になってチップスを買い続け求めている「未入手の5枚のレアカード」[28]には前述の「海王丸」「クラーケンクイーン」「サーペント・ジョー」らも含まれている[29]。
【テレビアニメ】
2006年7月から9月(よみうりテレビは10月)まで放送されたテレビアニメ(UHFアニメ及び深夜アニメ)。全12回、24話。よみうりテレビ、tvk、チバテレビ、テレ玉で放送された。(VHF局であるよみうりテレビでは初めて放送されたUHFアニメで、幹事局として製作委員会に参加した)
テレビ放送のほかに、BIGLOBEストリームやフレッツスクウェアにて無料配信によるプロモーション映像や本編の同時ストリーム配信がされていたが、現在は本編の同時配信は終了し、プロモーション映像のみの配信となっている。
よみうりテレビのイベントの一つである天保山10デイズわくわく宝島開催期間中の2006年8月5日に開催された「よみうりテレビ 夏のアニメ祭り」では神無月めぐみ役の小清水亜美が参加した。
30分の前後(Aパート・Bパート)で別々のエピソードを放送する形式。原作が1話完結の短いエピソードが主体であるため。
近頃は珍しくなった、難しいことを考えずに楽しめる作品として評価されている。テンポの良い演出、安定した作画、実力重視のキャスティングが光る。放送期間が短く、まだ原作の多くが未消化なため、続編を望む声が少なくない。また飲酒シーンがあったことやヒロインが2人とも吐くシーンがあったなどの倫理上の関係上今期は深夜の放送になったものの、未採用エピソードの多くは基本的に深夜枠の制限に囚われないものの方が多く、続編の放送枠をゴールデンタイムでの確保を期待する声もある。
脚本は原作に準拠しており、時には複数のエピソードから要素を組み合わせる事もある。全体として原作の流れから大きく逸脱する事は無かった。ただし極端な暴力や自殺、その他の反社会的要素はアニメ化において禁じ手とされたようで、それに強く依存したエピソードは採用されていない。また1クールという放送期間を考慮してか、辻と権藤は登場せず[30]。
デザインはアニメ用にリファインされ比較的すっきりした顔立ちになり、美輝などは手足がよりスリム化した事に伴いやや年齢が上がったかのような印象を与える[31]。他のキャラクターも含め、原作ほど極端なデフォルメ描写は行なわれなくなった。
要所で見せるアクションはアニメならではと言える。とくにめぐみはこの恩恵を受け、スピードや跳躍力において原作以上の力を発揮して美輝に食い下がった。原作ほど簡単にやられては尺が持たないのが理由であろうが、結果として美輝との実力差は縮まっている。勘九郎も同様の頑張りを見せた。最終的な勝者が美輝または真紀子という構図は揺るがないものの、原作ほど一方的ではなくなったバトルは見所が増えたとして評価する声がある。
アニメのDVDシリーズは第1巻と第2巻には初回限定生産分がある。第1巻初回限定特典は「超空戦隊スターレンジャー」OP風プロモーション映像も収録(作詞:佐渡川準、作曲:菊池俊輔、歌:Mojoというな豪華な構成)。第2巻初回特典である恒例の全巻収納用ボックスは「オカモチ風仕様」と言う前代未聞且つ、この作品に相応しいものとなっている。
平成18年度(第10回)文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門審査委員会推薦作品。(同時期には「涼宮ハルヒの憂鬱」もノミネートしている。)
スタッフ
企画:臼井久人、川村明廣、弘中謙、雲出幸治、竹中孝次
原作:佐渡川準
監督:富沢信雄
助監督:末永宏一
シリーズ構成:待田堂子
脚本:待田堂子、広田光毅、竹内利光
キャラクターデザイン/総作画監督:中路景子
エンディングアニメーション:大塚康生
美術監督:新田博史
色彩設計:山本智子
撮影監督:宮川淳子
編集:笠原義宏
音響監督:菊田浩巳
音響制作:間瀬博美、神山衣里
音楽:高木隆次
音楽プロデューサー:川瀬朗
プロデューサー:伊平崇耶、川瀬浩平、池田慎一、斎藤朋之、里見哲朗
制作プロデューサー:谷口理
制作:テレコム・アニメーションフィルム
製作:鬼丸飯店(東芝エンタテインメント、ジェネオンエンタテインメント、読売広告社、讀賣テレビ放送、テレコム・アニメーションフィルム)
主題歌
オープニングテーマ「WILD SPICE」
歌:奥井雅美、作詞:奥井雅美、作曲/編曲:Monta
エンディングテーマ「無敵なsmile」
歌:高橋直純、作詞/作曲:高橋直純、編曲:NONAKA[MASA]YUICHI
放送局・放送時間
チバテレビ:7月4日〜9月19日 火曜26:00〜26:30
テレ玉:7月6日〜9月21日 木曜26:00〜26:30
tvk:7月6日〜9月21日 木曜26:15〜26:45
よみうりテレビ(製作・幹事局):7月24日〜10月16日 月曜(「MONDAY PARK」第2部内)
キッズステーション:2007年1月9日〜 火曜24:30〜25:00
【ラジオ】
素敵看板娘(インターネットラジオ)
【ドラマCD】
無敵看板娘 -無敵なドラマCD-
2006年10月25日発売。アニメではモブキャラとしての露出に止まっていた辻と権藤が正式に登場。
【註】
1,アニメ版ではJR成田線付近の設定となっている。但しアニメではE531系らしき電車が登場しているが、実際の成田線ではE531系は走っていない。
2,作者によるとキャラクターのモデルは、(強いて言えば)ゴジラらしい。
3,特訓の末にどんぶりを割らずに洗う事が出来るようになったが、直後はまだコップとかも割ってしまっていた。
4,ちなみに小学生の頃から地元の不良らには恐れられていたようで、交番のお巡りさんですら「特に逆らわないこと」と決め込んでいるらしい。
5,新幹線級のパンチ力を勘九郎相手に繰り出した(新幹線自由席特急拳)が、真紀子の一撃で阻止されている。なお原作では「18時30分発 ひかり235号 新大阪行き」だが、アニメ版では「18時26分 発のぞみ143号 新大阪行き」に変更されている。アニメでは、営業運転を前にしてN700系が登場。
6,インターネットラジオの「素敵看板娘」での質問に対し生天目仁美と小清水亜美の2人が言っていた。ちなみに明彦と勘九郎は美輝とめぐみの1つか2つ上であるらしい。
7,さらにアニメでは最終回でも吐いた。
8,パンチ力は人工衛星からのビーム攻撃に譬えられるほど、なおアニメ版では巨大隕石の落下に譬えられていた。
9,ちなみにチャーハンに盛られていた毒は神無月めぐみ曰く、「青くて光るもの」。
10,そのため戦隊モノがからむと場所を選ばずエキセントリックな行動に出て、番組が終わる時間に素に戻って一人寂しく自分ツッコミすることも。
11,文化祭でヒーローショーを行ったときにぎっくり腰になってしまう。
12,特に同時に2つの戦隊を愛せないが故に年に1度の戦隊シリーズ変更の時期になると、いろいろと騒動を起こしており、周囲からは彼の行動を含めて、ほとんど「季節行事」扱いされている。
13,店の運営は彼一人でやっており、また、家にも彼一人で住んでいる模様。
14,その為4枚ものレアカードを同時に引き当てた甲斐兄弟の引きを分けて貰おうとまでした。
15,ただし、自転車のパンクは(めぐみに仕掛けた筈の)トラップに太田が巻き込まれたことで、中傷ビラまきは美輝に現場を押さえられた事がきっかけで、いずれも取りやめる羽目になっている。
16,セーラー服を所有していたが、高校時代の制服であったと推測される(これは同級生だった美輝にも同じ事が言える)。
17,N第5話のテッコツ堂初登場時において、テッコツ堂店内で甲斐隆之の挑発に乗って一般客の面前で串を構えた事もある。
18,過去に勘九郎と茅原先生を幽霊だと思い込んでいたが、どちらも話として決着が付いている。
19,しかしながら辻逸色によれば酔っているときも素のときも大差がないようである。
20,ただし全敗というわけでもなく、ロボットのふりをして美輝を撤退させたり、くしゃみを顔面に噴きかけてインフルエンザをうつしたりもしている(直後に普段以上の暴行を受ける羽目に陥りはしたが)。
21,三者面談の際には、めぐみから(彼女の高校時代の制服だった)セーラー服を借りて臨んでいる。
22,ほとんど青い猫型ロボットの四次元ポケットみたいな物で彼の手品は「手品」の名を借りた超常現象と言ってもいい。
23,敵の大将の名前は『悪代官』のもじりであり、上級悪役によくつけられる名前である(最近では、『プリキュアSS』でも用いられている)。
24,アニメ版では作中登場戦隊として他の戦隊を差し置いて採用された。
25,アニメ版オープニングにおいてウサギ型衣装を身にまとい月をバックに登場している。
26,そういった出演者は多いが、ヘドリアン女王(電子戦隊デンジマン)と魔女バンドーラ(恐竜戦隊ジュウレンジャー)などが、その先駆け的な存在となっている。
27,6人目の戦士として「サーペント・ジョー」も存在する。彼はただ、仲間の喜ぶ顔を見たいが為に表舞台に出る事を良しとせず、ただひたすらに影で人知れず悪と戦い続け5人のヒーローの負担を減らしていた。
28,「5枚のレアカード」は総てホログラム仕様であり、その中には敵幹部である「デスシザース(カード上の表記は『デス・シザース』)」のカードも含まれている。
29,ただし、「クラーケンクイーン」と「サーペント・ジョー」「海王丸」はなんだかんだありながらも結局入手。さらに「クラーケンクイーン」に至っては5枚もダブっている。
30,厳密には最終回の最終カットで群集に紛れて二人が描かれている。
31,これは原作にもある「飲酒シーン」をより自然な物に見せるための演出上の意図もあったと推測されるが、どちらかというとキャラデザインの中路女史の個性が反映された物とも取れる。
(「無敵看板娘」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2007年3月26日18時(日本時間)での最新版を取得。改訂履歴(http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E7%84%A1%E6%95%B5%E7%9C%8B%E6%9D%BF%E5%A8%98&action=history)。Text is available under GNU Free Documentation License(http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html).)