≪書籍情報≫
著者:
遠藤浩輝
出版社:
講談社
版型:
B6版
カテゴリー:
ヤングコミックス
連載雑誌:
月刊アフタヌーン
≪参考情報≫
参考情報はWikipediaより抜粋したものです。(詳細は下記のとおり。)
ご購入の際はお客様ご自身の最終判断でご利用ください。
『EDEN 〜It's an Endless World!〜』は、遠藤浩輝によるSF漫画作品。
【作品概要】
『月刊アフタヌーン』にて連載中。現在16巻まで刊行。
【あらすじ】
クロージャー・ウイルスと呼ばれるウイルスの大流行によって人類が危機に直面した世界。少年エノアと少女ハナはウイルスによる病魔に冒された末期状態の科学者と共に、三人で暮らしていた。世界はもう、自分たちだけだと思っていた。
ある日、エノア達の住む地へ数機の軍用ヘリが降り立つ。原父(プロパテール)連邦を名乗る彼らはエノア達と暮らす科学者を連れ去ろうとするが、エノアはロボットのケルビムにて応戦し、その圧倒的破壊力で勝利する。
彼らの襲撃により“世界はまだ終わっていない”ことを知ったエノア達は、科学者の死後、二人で生きていくことを選択する。
20年後・・・
エノアとハナの息子、エリヤは南米にいた。ケルビムと二人で旅を続けるエリヤだったが、ひょんなことから子供の死体を見つけ、その肋骨に縛り付けられていたデータディスクを手にする。
その後死体を埋葬したエリヤは、翌朝、死体の秘密を知るゲリラに襲われ、ディスクのありかを問いただされる。しかし、原父(プロパテール)連邦と対立する彼らは、同じく原父連邦と対立する父を持つエリヤと協力し、この先の連邦による占領地帯を共に切り抜けるため、協力することとなる。
原父連邦軍の投入するアイオーンと呼ばれる半不死身の兵や最新鋭の兵器に対し、死闘を繰り広げ、何とか連邦の勢力外へ脱出することができたエリヤは、南米最大のマフィアのボスとなった父エノアの右腕であるトニーや左腕であるニッコーと再会し、物語は次第に語られなかった20年間を明らかにしていく・・・。
原父連邦とは何か、クロージャー・ウイルスの秘密とは、エリヤの拾ったディスクの中身とは、そして父エノアと原父連邦の関係とは、母ハナと妹マナを原父連邦から取り戻すため、エリヤの戦いが始まった。
【登場人物】
主な登場人物
エリヤ・バラード
父エノアと母ハナの息子であり、本作品の主人公。南米最大の麻薬カルテルのボスを父に持ち、そのことで疎まれることもある。作品当初は15歳。原父連邦から家族ごと拉致されかかったところを一人だけ逃げ出すことに成功し、原父連邦外へ脱出しようとする。その途中で偶然とあるディスクを入手するところから本編が始まる。ケンジやソフィアらノマド(国際的ゲリラ組織)との旅や原父連邦との戦い、その後のマフィアとの争いや背後に見え隠れする原父連邦の影、原父連邦からの母と妹の奪還作戦を経て、世界の理不尽さを経験し、強く、そして冷徹な大人に成長していく。
エンノイア・バラード(エノア)
エリヤの父親。南米最大の麻薬カルテルのボス。かつてエノアの父(エリヤの祖父)が原父連邦の創設メンバーだったことから、原父連邦に歩み寄り、ペルーのリマにある組織拠点をトニー・アイモアに預けてコロンビアのボゴタに移る。しかし、長女のジナを殺されたテロをきっかけに原父連邦と敵対関係となり、妻のハナ、次女のマナをさらわれてしまう。地下に潜った彼は、家族のため、組織のため、原父連邦に一矢報いるべくノマドと共闘している。
序章の主人公であり、少年期を米領バージン諸島の研究施設跡にて、モーリス・レイン、ハナ・メイオール(当時の性)とひっそりと暮らしていた。施設の地下倉庫で眠っていた軍用A・I「ケルビム」を自力で修復するなど、並々ならぬ行動力を発揮していたが、彼らの前に国連軍の一団が現れた日をきっかけに、彼の運命が大きく動き始める。生まれつきクロージャーウィルスに対する耐性を持っていた。
ハナ・バラード(ハナ・メイオール)
エリヤの母親。マナと共にコロンビアの某空港にて原父連邦に拘束される。エンノイアの稼業を快く思っていないようで、旧姓の「メイオール」を好んで使用する。幼少をエンノイアと共にカリブの研究所跡で過ごし、そこで姉や家族、友人の全てをクロージャーウィルスで失っている。エンノイアと共にクロージャーウィルスに対する耐性を持っていた。
ケルビム
自律学習式のS・A(サブサンプション・アーキテクチャー)機能を持った第16世代の並列処理型A・I。元はイスラエルとM.I.T.の共同開発による軍事兵器で、その体躯は強力な戦闘能力を持つ。名前は『創世記』に出てくる半人半獣の天使から取られた。エノアが少年時代に研究所の倉庫で朽ち果てていたを見つけ、修復された。20年後の世界(本編)では、コロンビアにて一人原父連邦の手から逃れたエリヤと共に旅をし、ハナ・マナの奪還作戦でも活躍する。
ケンジ・アサイ(浅井健二)
ノマド(国際的ゲリラ組織)のメンバー。ナイフ使いの名人であり、カーン大佐によって超人的な体術と精神力を持つ最強の戦士へと造りあげられた。常に目つきが鋭く、冷徹で冷淡な性格であるが、純粋で不器用な一面もあり、ソフィアに手玉に取られて翻弄されることもある。少年時代は日本の僻地で兄と共に暮らし、兄に対してはあこがれと共に崇拝に近い念を抱いていたが、この兄を殺したのもまたカーン大佐であり、これが原因で時折発作的に情緒不安定に陥ることも。この作品中の数少ない日本人の一人。モデルは元ブランキー・ジェット・シティの浅井健一。
ソフィア・テオドレス
ノマドのメンバーで、少女型サイボーグの天才ハッカー。実年齢は41歳、IQ210。殺伐とした家庭環境で育ち、奇行と淫行をに明け暮れる少女時代を過ごすが、数学とコンピュータの扱いに関しては超絶的な才能を発揮し、キール・シリンガーによってその能力を買われ、原父に身を置いていた。奔放な異性関係の中で全て父親の違う8人もの子供を産むが、36歳の時のとある体験をきっかけとして、脳と脊髄と内臓の一部を残して全身サイボーグ化、10歳の頃の自分の外見の義体に入った。その後の性格は一変して慈愛に満ちたものとなり、8番目の息子カイルを見つけ出して母親として育てようとし、原父連邦からの脱出を試みる。しかしすぐにカイルを原父連邦に殺されてしまうが、その時に原父連邦から奪いだしたディスクがソフィアの脳にコピーされ、このデータがその後の物語の中核を担うようになる。
ナザルバイエフ・カーン
ノマドのメンバーであり、ケンジやソフィアらの一団のリーダー。「大佐」と呼ばれ、戦闘以外に生き甲斐を見いだすことのできない根っからの軍人。ケンジの戦闘能力の高さを買い、ノマドのメンバーに引き入れた(その際にケンジの兄を射殺している)。元はグルジアの軍人であったが、住んでいた村が民族浄化にあったのをきっかけに、故郷と信仰(イスラム教)を捨てている。
トニー・アイモア
エンノイアの右腕。カルテルの重鎮である黒人男性。エンノイアの留守中、リマ市における組織の麻薬市場の一切を任されている。エリヤがアンデスを越えてペルーに逃げ込んだ際、カーン大佐らとも関わりを持つようになる。エリヤに衣食住と教育環境を提供していたが、後には彼自身の希望を受けてマフィアの英才教育を施す。
ニッコー・オブライエン
アイルランド人。エンノイアの「左腕」。コンピューター分野に詳しく、人工生命の専門家。エンノイアが原父連邦と協力した際、原父連邦内のとあるプロジェクトに大きく貢献する。エンノイアが原父を裏切って後はエンノイアのカルテルからも距離を置き、ジャンク屋を営んでいる。エリヤがオーストラリアに渡った際には、自前のアイリッシュコミュニティーのコネクションを利用してエリヤをサポートする。
ニッコー・オブライアンと表記されることもある。
ヘレナ・モントーヤ
コロンビアにあった村を焼かれ、山岳ゲリラに従軍していた売春婦。エリヤとノマド一団がアンデス山脈越えをしている際にゲリラのキャンプで助けられる。エリヤと共にアンデスを越えて連邦外へ脱出すした後、リマ市内で偶然にもエリアと再会、彼の周辺の出来事に深く関わっていくようになる。娼婦でありながらもプライドが高く、性病や暴力沙汰への対処に長けていることから、娼婦仲間にも一目置かれた存在。
マナ・バラード
エリヤの妹。母のハナとともに原父連符によって誘拐され、オーストラリアの学校に通わされている。体内に逃亡防止用のナノマシンを注入されており、兄のエリヤがいつか助けに来てくれると信じている。謎の少年マーヤが彼女へのアプローチを試みるが、その目的も真意も彼女は知る由もない。小難しい話が苦手だが、水泳が得意。
ジナ・バラード
エリヤの姉。愛する恋人を殺した父エノアを憎んでヘロイン中毒となったが、その後猛勉強し医者を目指している最中、ボランティア活動をしていた教会にて爆破テロの犠牲になり死亡。テロは原父連邦と父エノアの確執が原因と考えられ、以来、母ハナはエノアに対して距離を置くこととなる。
リズ・デミリ
原父連邦情報部の部長。ハナとマナを拉致した張本人で、その後は両名の監視役を務め、エリヤとも幾度と無く対峙することとなる。原父とは初期の頃からの関わりを持っており、原父連邦の大きな裏の一面となったとあるプロジェクトに深く携わっていた。
マーヤ
世界を救うためにプログラムされた生命体。もともとはプログラムだが、サイボーグ技術を結集して脳も人工的に作られた実体が存在する。男性体。世界救済の要。原父連邦のプレーローマ計画の要でもある。
レティア・アレテイア
マーヤのコピーから生まれた別の生命体。マーヤは原父連邦側により創られたが、レティアの実体は非連邦側であるエノアの組織が創った。脳は事故で死亡した少女の脳を初期化してサイボーグ体に搭載しており、身体も女性体である。マーヤの救いからこぼれ落ちた世界を救うために生まれたと自らの使命を語る。
ペドロ・オクタビオ
原父連邦と関わりのあるマフィアの一員。娼婦のマヌエラにひどく執心しているが、ヘレナによって彼女を娼館に引き抜かれてしまい、以後、ヘレナ達やエリヤ、さらには以前から縄張り争いをしていたエンノイアの麻薬カルテルとも本格的に対立を始める。
ミリアム・アローナ
ペルー警察の警察官。密かに恋心を寄せていた相棒の死の謎を巡り、エリヤと行動を共にすることとなる。相棒の暗殺の裏には原父連邦の退役軍人、さらに原父連邦情報部までが絡んでいたため、予想もしない騒動に巻き込まれることになる。そんな中、エリヤとの重大な関わりを持つようになるが・・・。24歳で処女、しかもファザコン。
ジョナサン・ファインマン
元原父連邦の科学者。マナ奪還作戦のため、エリヤが協力を求める。ナノマシンの専門家で、プロジェクト「プレーローマ」の「三博士」であったが、今は原父連邦と距離を置き、隠遁生活をしている。彼の作ったナノマシンは、もう一つのプロジェクト「スペードワーク」によって悪用され、暗殺用の兵器となったものがマナの肉体にも埋め込まれている。
その他の登場人物
クリス・バラード
エノア(エンノイア・バラード)の父親。カリブ海の米領バージニア諸島にあった研究所(隔離施設)にて家族と暮らしていた国連軍兵士。妻リンダがイスラム過激派に拘束された事件をきっかけに、黎明期の原父(プロパテール)との関わりを持ち、国連軍の情報を漏らすようになる。クロージャーウィルス感染爆発の原因を米政府に追及しようとして研究所をあとにするが、モーリス・レインの裏切りに遭い、逆に米当局に拘束される。その後、原父によって救出された後、クロージャーウィルスに侵されたサイボーグ姿となってエノア達の前に姿を現すが・・・。
リンダ・オーリク
クリス・バラードの妻。夫のクリスが米国に拘束された後に、カリブ海の隔離施設にておそらくクロージャーウィルスで死亡した模様。
モーリス・レイン
クリスの幼なじみで、同じく研究所で暮らしていた研究員。同性愛者であり、少年の頃からクリスに好意を抱いていたが、妻子ある身となったクリスに対してはそれ以上の嫉妬を抱いていた。ケルビムの暴走によって隔離状態を維持できなくなった研究所内で、エノアとハナの免疫グロブリンを利用して生き延びていた唯一の大人であり、二人の親代わりとなっていた。
ワイクリフ
ノマドのメンバーで、カーンの部下。工作兵であり、トラップの専門家。中米で山岳ゲリラをしていた。
カチュア
エリヤとノマドがアンデス山脈越えをしている際にゲリラのキャンプで助けた少女。ヘレナと共にアンデス山脈を越えて原父連邦外に脱出しようとするが・・・。
リュウイチ・アサイ
ケンジの兄。日本の地で幼くして両親と生き別れ、仲間と共に闇商売を営んでいた。ケンジと共に生まれつきクロージャーウィルスへの耐性を持っていた。幼かったケンジにとっては絶対的な尊崇の対象であったが、ある事件に巻き込まれカーンに射殺された。
キール・シリンガー
ソフィアの非凡な才能に目を付け、彼女を組織に誘う。エリヤとノマド一団がアンデスからペルーに脱出する際、離反したソフィアからディスクデータを取り戻そうとするも、失敗。その後、原父連邦の議長にまで登りつめるが、ウイグルでのテロ事件をきっかけに失脚。その後、マナ・バラード救出作戦の途中で拘束されたソフィアと再会し・・・。
リコ
リマ市警の刑事。エリヤが空港でハナとマナの救出作戦を実行した現場に居合わせ、大規模な戦闘に巻き込まれる。仲間の多くを失い、警察に拘束されたエリヤに制裁を行う。その後、ペドロ・オクタビオを検挙するための作戦の最中、エリヤと再会。その後、ペドロとエリヤの引き起こす騒動に翻弄される。ペドロとは、幼少時代からの知り合い。
リッキー
エリヤの友人。荒事にも力を貸す。
ネイザン
トニーの甥。リッキーと同じく、荒事にも力を貸す。
ナオミ
売春婦。ヘレナに拾われ、娼館で働いている。後に、エリヤの協力者となる。
オートメイター
ペドロのマフィア組織の元ボス。中年女性。全身サイボーグで、不具者同然の姿であるが、未だにマフィアのメンバーに強い影響力を持つ。ペドロ・オクタビオの入団時のボスで、ペドロの能力を早くから見いだし、彼を出世させた。ペドロを殺害する決意を固めたエリヤに、ペドロの過去を話し、助言を与える。エリヤの計画にも協力し、ペドロに大口の麻薬取引を持ちかけて彼のとある行動を誘発する。
バーニィ
エリヤの軍事教練の教官。自身もエリヤの実作戦をサポートすることも。
マヌエラ・エレノア
ペドロ・オクタビオの恋人。ペドロの元で働いていた娼婦だが、ある期を境にヘレナに引き抜かれ、娼館「ララ・メンテ」で働くようになる。幼い娘セシィと共に暮らしており、重度のヘロイン中毒者でもある。ヘロイン欲しさに、自分の息子を人身売買にかけてしまったことがある。彼女の境遇に同情したエリヤが彼女をリハビリ施設に入れるが、これが思わぬ事態を引き起こすことに。
エミリオ・ソーサ
ペルー通産省の役人。ペドロのボスであるマルティネスのためにヘロインを密輸しているという裏の顔を持つ。実は別の本名があり、その正体は・・・。
マリハン・イサク
中国のウィグル自治区で武装蜂起を起こしたウィグル族の女傑。敬虔なムスリムであり強烈な民族意識を持つ。ウィグル自治区の悲惨な現状を全世界に訴えるために放棄を起こしたが、恋人のハリル・ハサンがトルコ系のイスラム原理主義テロリストであったことから、原父連邦に武力介入の口実を与えてしまう。戦線が崩壊しかけたところを、蜂起メンバー内に潜伏していたケンジに救われる。恋人のハリルを失いながらも現場からの脱出に成功するが・・・。
レオナルド・ペッソア
リマ市警 特務科の警部補。ミリアム・アローナの相棒であり、彼女の好意にも気付いていた。原父連邦の情報部のエージェントであったが、ある期を境にエンノイアのカルテルに情報を流す3重スパイとなっていた。原父連邦のジョニー・プルサードによって消されてしまう。このことが原因で、ミリアム・アローナとエリヤが出会い、物語が新たな展開へと動き出す。
ジョニー・プルサード
オーストラリア人の原父連邦情報部エージェント。ペルーでは「逃がし屋」としての仕事をしていた。レオナルド・ペッソアを暗殺する。後に自身の雇い主である原父連邦の海軍情報部エルドリッチ少将(退役)に裏切られ、死亡する。
ペトラス・コート
原父連邦情報部の戦闘要員。リズ・デミリの部下のサイボーグ。プロジェクト「スペード・ワーク」の隠匿を狙い、何度もエリヤ達と対峙する。
ウェンディ・マッコール
ジョニー・プルサードを追ってペルーに来たP.U.P.O.(原父連邦警察)捜査課の女性。ミリアムに同行するが、生真面目な性格のせいか彼女とはソリが合わない。そんな彼女にも、プライベートでは重大な秘密が・・・。
ケイト・ミシマ
分子生物学専門家の若い女性。ラヴィの元患者であったディスクロージャーウィルス末期患者ドナルド・メンデスとの「対話」に成功したのをきっかけとして、持ち前の好奇心と発想力を武器にディスクロージャーウィルスの解明を試みる。その最中、ウィルスとコロイドが引き起こす数々の怪異に遭遇する。
ラヴィ・シヴァン
インドのカシミール地方出身の臨床医。ケイト・ミシマと行動を共にし、コロイドの秘密に迫る。一方で、コロイドに脅威にさらされつつある故郷に戻らなくてはならないとも考えている。
ジョン・スキナー
英国ロンドン通信のジャーナリストで、ミリアム・アローナの叔父。原父連邦とペルー警察の両方から追われる身となったミリアムに助力を請われ、オーストラリアに来るが、そこで原父連邦の暗殺者に追われる。彼がロンドン通信を通じて暴露したプロジェクト「スペードワーク」の情報が、リズ・デミリらを追いつめることとなる。
ジェイソン・李(ジェイソン・リー)
ソフィアと同じく、子供型サイボーグのハッカー。フリーの非合法活動を生業としている。かつて原父連邦での仕事内でソフィアとの肉体関係を持ったことがあり、その時に生まれた娘のイルマ・小蘭・李とともに行動している。エリヤ達が原父連邦からマナを奪還しようとした際に彼らの目的を阻止しようとするが、キール・シリンガーからは別の重大な特命を与えられていた。好色で残忍な性格。今でもソフィアに執心している。
イルマ・小蘭・李(イルマ・シャオラン・リー)
ジェイソン・李とソフィア・テオドレスの娘。戦闘能力に長けているが、銃器を一切用いずに、日本刀のみで戦闘を行う。やはりソフィアに捨てられており、ソフィアとの再会に執念を燃やす。ジェイソンからは「お蘭」と呼ばれている。
ジョン・メイガス
原父連邦の中佐で、月面基地の資源開発の指揮を執っていたが、地球規模の大災害とコロイドの猛威により予算が縮小され、地球に帰還する。原父連邦内の実力者であったが、キール・シリンガーに議長の座を譲って自分は左遷されたためか、彼に対して強い対抗意識を持っていたようである。
【用語】
クロージャー・ウイルス
“閉鎖系”ウイルス。免疫が外部を遮断することによって、身体の組織が大理石のように高質化し、代謝不能になった内臓や脳が壊死して死亡に至る病を引き起こすウイルス。世界の人口の15%がこの病で死亡した。
ディスクロージャー・ウイルス
“暴露系”ウイルス。クロージャー・ウイルスの変種で、世界の主要都市をコロイドに沈めた。
コロイド
グノーシス主義
原父(プロパテール)
原父連邦
アイオーン
原父正規軍。クロージャー・ウイルス研究の副産物として生み出された、ナノテク・マシンと有機的合成されたサイボーグ・ウイルス(TH34型)によって量産可能な"限りなく不死に近い"戦士。ギリシャ語の語源は「期間」「或る時代」。グノーシス主義においては「超越的な神格・霊格」の意。キリスト教徒は「異端の教徒における天使のようなもの」と表現した。高次のものから低次のものまで30の領域がある。
エスニック・クレンジング
「民族浄化」の意。1991年のスロバニア独立から始まったユーゴ紛争(現セルビア・モンテネグロ)でクローズ・アップされた言葉。ナチス・ドイツのユダヤ人虐殺など、歴史的に枚挙にいとまがないが、民族浄化には「武力型」「開発型」「統治便宜型」「移民の入植型」の4つがある。日本を例にとると、江戸時代に松前藩が北海道に入った際、先住民族アイヌに対する「武力型」浄化を行った後、明治政府はアイヌの入れ墨や首輪、宗教儀礼や伝統的な狩猟の禁止、土地の収奪、狩猟民族であったアイヌに対して不毛な土地での農耕の強要、日本語教育による“日本人化”といった「統治便宜」を行い、囚人を大量に送り込んでの「開発」、本土からの「移民の入植」によるアイヌの少数民族化といった4つのパターンを時代によって使い分けた。作品中も日本人ケンジに対するウイグル人マリハンの言葉として日本とアイヌの歴史が登場する。
ノマド
「遊牧民」の意。土地を持たず、牧畜を行いながら気候に従って移動を続ける。「土地を所有」する事から利益を生む資本主義や統治権力からすると少々やっかいな存在。しかも、そこに資源が埋まっていたら、なおの事である。元来民族的なつながりで動くため、「国」「国境」という概念がない。中央アジアや北アフリカなどに多く、西欧列強が自分たちの都合でそこに国境線を引いたため、クルド人のように3つに分断され、どの国でも差別を受けるという事態も起こっている。こうした民族が独立と自決を挙げ、武力闘争を繰り返すうちに互いに連携し、世界的なネットワークを作っていったのが、作中における「ノマド」という軍事組織である。構成員は遊牧民や少数民族出身者が多いが、しだいに近代社会になじめない"文化的難民"も加わり、証券取引やマネー・トレーディング、麻薬の密造・密売などによって強力な資金を得、大きな影響力を持ちつつある。
リゾーマー
リゾーム(地下茎)からとられた造語。ノマドの戦闘構成員を指す。ケンジなどがこれに当たる。
イスラム連合
ヴァチカン
アグノーシア・グノーシア地帯
量子コンピュータ
量子テレポーテーション
【年表】
2060年 南アフリカで最初のクロージャー・ウイルス発見。
2066年 WHOが世界に非常事態宣言発令。
2069年 アメリカ領ヴァージン諸島でバイオスフィア実験中のチームが外界との接触を断つ。
2070年 エンノイア・バラード誕生。ハナ・メイオール誕生。
2075年 ケルビム暴走、バイオスフィア施設を破壊。モーリス・レイン、エンノイア、ハナを残して施設は壊滅状態となる。
2086年 世界人口15%減(WHO発表)。国連崩壊、新秩序回復を目指して原父連邦樹立。バイオスフィア施設に襲来した原父連邦軍をエンノイアがケルビムで撃退。クリス・バラード死亡。モーリス・レイン死亡。エンノイアとハナ、島を脱出、パナマ湾で他の難民と合流し世界がまだ終わっていなかったことを知る。
2087年 エンノイアとハナ、カヤオ港(ペルー領)に難民として受け入れられる。
2093年 エリヤ・バラード誕生。
2096年 マナ・バラード誕生。
2108年 エリヤ、コロンビアからペルーへ越境。
2112年 ディスクロージャー・ウイルスの発見。世界の主要都市がコロイドに沈む。
(「EDEN -It's an Endless World!-」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2007年7月26日12時(日本時間)での最新版を取得。改訂履歴(http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=EDEN_-It%27s_an_Endless_World%21-&action=history)。Text is available under GNU Free Documentation License(http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html).)