【古本】なるたる [1~12全巻] (著)鬼頭莫宏

【古本】なるたる [1~12全巻] (著)鬼頭莫宏

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≪書籍情報≫

著者:鬼頭莫宏
出版社:講談社
版型:B6版
カテゴリー:ヤングコミックス
連載雑誌:月刊アフタヌーン


≪同一著者書籍≫
【古本コミック】
【古本】ぼくらの [1~8続巻]


≪参考情報≫
参考情報はWikipediaより抜粋したものです。(詳細は下記のとおり。)
ご購入の際はお客様ご自身の最終判断でご利用ください。

『なるたる』は、鬼頭莫宏原作の漫画、及びそれを原作としたテレビアニメ。 「月刊アフタヌーン」(講談社)1998年5月から2003年12月に連載された。単行本は全12巻で完結している。

英語圏でのタイトルは「shadow star」、アジア圏でのタイトルは「星星公主」である。

なお、タイトルは「骸なる星、珠たる子(むくろなるほし、たまたるこ)」の意味。


【ストーリー】
小学6年生の玉依シイナは小学校最後の夏休みに祖父母の住む島に行き、海でおぼれかけて、星の形をした変わった生き物『ホシ丸』に助けられ出会う。ホシ丸は少年少女の意識とリンクし、変幻自在の能力を発揮する「竜の子」の一体であった。他の「竜の子」の持ち主(リンク者)との出会いのエピソードを挟みながら、シイナは「竜の子」を用いて世界をリセットしようとするリンク者たちの一派との戦いに巻き込まれて行く。


【作品解説】
本作品は冒険物語として多々見受けられる冒険活劇の様相を見せており、主人公の動機や敵組織と見られる対立構図等も分かりやすい物となっているが、物語中盤以降では様々な人物の動機や心情を話の主題として描かれている事も多く、またそれらをオムニバス形式の話として描かれている事が特徴である。ひいては、それらに伴った周囲の変化がもたらす様々な事象によって主人公が世界の命運を担っていくセカイ系作品として挙げられる事が多い。緻密な設定とメカ描写、また後述する様々な竜の子や竜骸、成竜のデザイン等は定評があり、またそれらを目的として物語を追っていた読者もその結末には様々な解釈を生み出す物であった事から先のセカイ系作品のうち破滅的な終末を描いた作品の筆頭として名高い『新世紀エヴァンゲリオン』や『最終兵器彼女』等と比較される事が多い。


【作品のテーマ】
キャッチコピーは「未来に贈るメルヘン」、アニメ化に際しては「夢はでっかく地球サイズ」というものである。鬼頭氏の描く華奢なシルエットを持つ子供達、特に主人公であるシイナを初めとする少女達の活躍や心情、そしてそれらの死に至る描写も過剰に描かれたメルヘン、ひいては童話である。しかし表紙絵等に見られるファンシーな雰囲気は後になるにつれて姿を見せなくなり、性に対する作者のエゴとも取れる描写も多分に見受けられるようになる。また性の陰湿さや暴力性、単純な快楽としての面を描く一方、生を授ける為の営み、愛情の確認行為としても描かれる等、「性=生」という図式を、死と合わせて描いている。それについての意図は、12巻での作者の巻末カバーのコメントに見ることが出来る。


【登場人物】

主人公近辺の人物

玉依 シイナ 竜の子:ホシ丸
本作品の主人公にしてヒロイン。
小学6年生でスポーツチャンバラの教室に通い、運動神経抜群で、料理も上手で元気な女子。なお、本名は漢字表記の「秕」であるが、別居中の母親(後述の玉依 美園)との確執と、本来よくない意味を持つ言葉であるという理由から、自分の名前を書く際にはカナ表記(「シイナ」)にしている。
田舎である祖父、祖母の住む島に里帰りした際に竜の子「ホシ丸」と出会い、数々の出会いを経験し、様々な思惑と出来事に巻き込まれていく。父親と二人暮らしで、母親とは別居中。
大事な物ははらまきとペキンナベ。本人曰く「どんな料理もこれ一個」で作れるらしいが火力が弱いのが災いして作れる料理に限りがある。
物語中盤から中学生に進学し、同時に髪型もショートカットに変更する。
余談だが、アフタヌーン誌上で行われた人気投票でも応募総数111票の内30票の得票数を得て、見事1位に輝いた。

佐倉 明 竜の子:エン・ソフ
中学生2年生の少女。容姿端麗、意志薄弱と絵に描いたような薄幸美少女。シイナとはスポーツチャンバラ教室の体験入学の際出会った。
同級生とソリが合わず、不登校に陥っている。両親は食事屋むつを営んでおり、同店の看板娘。自身もエン・ソフと呼ぶ竜の子の交信者であったことから、シイナと共に多くの出会いを経験する事になる。
色情狂であり、その強すぎる欲求は後に取り返しのつかない事態を生み出すきっかけになった。

玉依 俊二
シイナの父親。元木航空にて運輸等のセスナを使った業務をこなす良き父親。操縦センスは一流で、元は航空自衛隊に所属していた。よって人脈の広さも相当なもので、テストパイロットや模擬演習に指名されることもしばしば。後に元木航空に納入されたSu-27フランカーのパイロットとして活躍する。

鶴丸 丈夫 竜の子:?
シイナが田舎の島から帰路につく際、セスナに同乗していた青年。
竜の子についてもいろいろ認知している上、リンクもしているようだが自身の竜の子を出すことはない。
異常な性欲の持ち主で、数々の女性との間に子供を多く作ってきた。しかし面倒見のいい人間で、シイナを見守る数少ない人物でもある。便利屋に近い事で生計を立てている。

古賀 のりお 竜の子:ヴァギナデンタータ
鶴丸と共にセスナに同乗していた人物。様々な人形や竜の子に似た模型を作り上げている。女性的な容姿だが毒舌。竜の子ヴァギナデンタータとリンクしており、鶴丸を様々な形でサポートする。
その意思は己の危機にも省みず、シイナを、ひいては鶴丸を守るため最後まで戦闘機から2人を守り続ける程である。

貝塚 ひろ子 竜の子:無名(目撃者に「鬼」と呼ばれていた)
シイナと同じ小学校に通うクラスメイトで、3つ編みが特徴的な女の子。小学校時代のシイナの親友。シイナの作るご飯が大好き。
本来は明るい性格だが、難関私立中学への合格を目指して父親からハードな勉強を強いられており、またクラスメイトから陰湿で性的ないじめを受けるなど抑圧されている。このことが悲劇の原因となる。

玉依 美園
別居中のシイナの母親で名づけ親。シイナに対し母親とは思えぬ冷たい態度を取っている。当のシイナ自身とも折り合いが悪い。臨時軍用気球研究会という国家機関の科学者を勤めている。

宮子 巽
国家機関‘臨時軍用気球研究会’副局長。交信者が人間である竜の子の軍事利用(通称日野レポート)を画策し、秘書である佐藤明希と共に様々な場所で暗躍する。黒縁眼鏡が特徴的な野心家。

佐藤 明希
臨時軍用気球研究会の秘書を務める。宮子巽の右腕として、仕事を的確にこなす大人の女性。


黒の子供会

須藤 直角
竜の子を保持する交信者達を束ね、独自の考えに沿って動く謎の組織黒の子供会の頭目。
性欲すら切り捨て、自分の意思も全く出さない乾いた人間で、どこか悟ったような雰囲気を持っている。勿論竜の子ともリンクしている。人の命を奪うことにも全く容赦がない。

小森 朋典
黒の子供会に所属する、竜の子プッシュダガーを保持する少年。佐倉明を気に入り、自身の考えとナイフを託す。
プッシュダガーの力を過信し、力を求め、力の前に敗れていった。

小沢 さとみ
黒の子供会に所属する、竜の子アマポーラを保持する少女。何者にも屈しない強く気高い心を持つ。
家柄と成績、制服着用でも崩れないプロポーションを求められるお嬢様学園の万朶学園高等部の百合組に在籍している、人を殺す事に憧れを抱く美少女。

高野 文吾
黒の子供会に所属する、竜の子ハイヌウェレを保持する少年。拳銃作成も行えるほどのメカフェチでミリタリーマニア。
思いやりがある反面、いかな指示も任務と割り切り的確にこなす冷酷さも併せ持つ。

涅 見子
黒の子供会に所属する、竜の子シェオルを保持する少女。シェオルという立派な竜の子とリンクしているが、シェオルを表す事も能力も使わない、どこか浮世離れした少女。
家では常に裸でおり、外出時にも下着を着用せず、常に何かに向けて対話している。そんな彼女の目的とシェオルについては一切が謎である。彼女の謎が明らかにされるとき、この物語、ひいては星と竜についても明らかになる。


【設定関連】
竜の存在

竜の子
竜骸とも呼ばれる、本作品でのキーファクター。代表的な物はホシ丸やエン・ソフ、トリックスターといった星型のものからハイヌゥエレのような人形をイメージしたもの、アマポーラのような不定形等様々である。それは母たる地球から生み出された星の記憶と言われ、有した能力も重力下において自由に空を飛び、自身に取り込んだ物体の分子配列をコピーすることによりその物体を生み出す事が可能な不死の存在。戦闘するに当たっては、基本的には武器などを生み出して攻撃するが、鬼やプッシュダガーのように直接打撃を行うものも存在する。

一部を除き、心身未発達の人間と交信(チャネリング、またはリンク)することで交信先の人間の意のままに操ることが出来るようになる。なぜこれらの力を持ちながらそのような行為に及ぶのかは本編の見所であり、後述する成竜にも関わってくる事柄である。


竜の子一覧

ホシ丸
シイナが祖母の島の海底で出会った星形の竜の子。その後は鞄の振りをしてシイナをサポートする。ほかの竜の子と異なり、感覚の共有などができないような性質があるように描かれる(この謎は物語終盤で解決される)。装備は金属棒が主で、かなり貧弱。アニメ版では金属棒の代わりに、小森朋典の竜の子、プッシュダガーの形をした塊を生成して武器としている。

尚、エン・ソフ、トリックスター等、星形をした竜の子は他にも見られ、高野が4巻にてホシ丸を「未発達の竜の子」と称していたり、5巻にて京司の竜の子が最初は星形をしていたりとすることから、全ての竜の子の基本形は星形なのではないかと思われる。

エン・ソフ 
佐倉明の竜の子。明自体が竜の子を利用することを嫌うことから殆ど出番が無く終わった。

ヴァギナデンタータ 
のり夫の竜の子。かなり大型の竜の子。鶴丸にはよく「オグル」と呼ばれるが、毎回のり夫が訂正している。


貝塚ひろ子の竜の子。ひろ子の部屋の中のクローゼットにずっと隠してあった。これを用いてひろ子は彼女を虐める女子児童とその両親を惨殺してしまう。竜の子の中では何故か飛行をせず、武器を使わずに攻撃する。

プッシュダガー
小森朋典の竜の子。イカのような、ナイフのような形状をしており、自身そのものを武器として攻撃する。

アマポーラ
小沢さとみの竜の子。花のような形状をしているが、後に人型へと姿を変える(最終巻では元に戻る)。高野の影響を受けてか、ハンドガンからマシンガン等様々な武装を持つだけでなく、ガスまで使いこなす。

ハイヌウェレ
高野文吾の竜の子。髪の毛のような翼、翼のような巨大な腕を持つ天使の形状をした竜の子で、高野自身が兵器にかなり詳しかったりすために数多くの武装を持つ。3種類のガトリング砲や、自在に弾頭を使い分けるミサイルランチャーで自衛隊を壊滅させ、本木航空の機体を合計4機、死者2名を出している、シイナにとっては因縁深い相手。


成竜
先の竜の子が子であるのに対して、成竜と区分されるこれらの竜は太古から人間達に想像上の生物として、伝記や童謡で西洋では「ドラゴン」、東洋では主に「龍」と語られてきた物に他ならない。星の記憶である「竜の子」や「竜骸」は力を保持した容器に過ぎず、これらが成竜を迎えるには交信した人間の魂を己の体の内に入れる必要がある。生物の魂を己に迎え入れて初めて成竜と呼ばれる。体長も様々だが10メートル程に成長し、強大な力も有するが、大部分は地球の様々な場所で眠りについている。

また、成竜は己の内にある星の意思とは他に、元の交信者の姿を象った乙姫の意思を主に行動する。


乙姫
成竜に魂を移す以前の竜の子との交信者そのものの姿をしている。偶然にも成竜を見る事がかなったとしても、人の前には決して姿を現す事のない生前の交信者の魂の依り代。その姿は白く、幾本もの朱色のラインが幾何学的に、まるでボディペインティングのように描かれている。言葉を交わす事はないが、生前の記憶を元に行動する節も多々見受けられる。


【サブタイトルリスト】
第1巻
第 1話 それは星のカタチ
第 2話 虚空の姫
第 3話 カミソリの向かうところ
第 4話 災いは光の内
第 5話 黒の1号

第2巻
第 6話 ナイフの向かうところ
第 7話 柱に血を捧げて
第 8話 夢魔の夜
第 9話 鳩首その1・黒の子供会
第10話 鳩首その2・臨時軍用気球研究会議
第11話 残暑
第12話 1/365の憂鬱
第13話 天使のお遊戯

第3巻
第14話 影は少年の歩幅で
第15話 叫びの重さ
第16話 渾沌の住人
第17話 小森朋典とその家族について
第18話 彼の言葉は真実
第19話 宮子、疾走
第20話 はじめてのおつかい

第4巻
第21話 戦う者に華の芳を そして死ぬ者に
第22話 クーデター完遂せず
第23話 ホモ・デメンスに向けて

第5巻
第24話 足首のないお人形
第25話 忘れ物の贖い
第26話 冷たい玄関
第27話 魚の命、人の命
第28話 今、あなたのためにできること

第6巻
第29話 私の目は被害者の目 私の手は加害者の手

第7巻
第30話 花を包む その心に
第31話 そして、虚言
第32話 古賀のり夫の閨
第33話 その価値
第34話 春
第35話 警告はありふれた事件
第36話 虚飾の花園
第37話 穏やかな同席者
第38話 満ちるコップ

第8巻
第39話 枯れてゆく遺恨
第40話 火神の車
第41話 有限の力
第42話 羊
第43話 それぞれの事情
第44話 家出人 二人

第9巻
第45話 ロシアの母
第46話 日本の子供
第47話 落ちる夢
第48話 黒白

第10巻
第49話 週末の始まり
第50話 蝕む光

第11巻
第51話 袋の中の帰宅
第52話 わたしのからだはひとつのしま
第53話 地下に眠る夏
第54話 呵責
第55話 捜す人、捜される人
第56話 人の還る場所
第57話 そしてくる日
第58話 二人の長い旅の前の 二人の短い旅の前の
第59話 星に魅入られた子
第60話 飛翔するモノ達
第61話 二人で飛ぶ

第12巻
第62話 夏の冬
第63話 13年間の死
第64話 父
第65話 あのやさしい私をよぶ声
第66話 能事終われり
最終話 骸なる星 珠たる子

余談だが、第62話「夏の冬」における本誌掲載分の扉絵で猫耳バンドに猫の手をあしらった手袋を身にまとったシイナが描かれている。これはシイナの声を担当していた真田アサミの代表作であるデ・ジ・キャラットのでじこ役で有名な事をパロディ化した可能性が高い。


【アニメ】
2003年7月7日から同年9月29日までキッズステーションにて放映。全13話。

概要
本作のアニメ作品は原作全12巻の前半部分に当る6巻までと7巻の第34話「春」の前半部分のみをアニメ化した物である。

キャスト
玉依シイナ(声:真田アサミ)
玉依俊二(声:飛田展男)
佐倉明(声:能登麻美子)
小森朋典(声:石田彰)
小沢さとみ(声:田中かほり)
高野文吾(声:菅沼久義)
須藤直角(声:田坂秀樹)
貝塚ひろこ(声:野川さくら)
ホシ丸・涅見子・江角ジュン(声:雪野五月)

スタッフ
監督:飯野利明
シリーズ構成:小中千昭
キャラクターデザイン・総作画監督:太田雅彦
竜骸・メカニックデザイン:橋本敬史
美術監督:伊藤聖
撮影監督:土田栄司
音響監督:中川達人
音楽:上田益
アニメーション制作:プラネット

主題歌
OP「日曜日の太陽」(歌:THE NEUTRAL、作詞・作曲:三木茂、編曲:THE NEUTRAL、中村修司)
ED「回路」(歌:biniou、作詞:青木千春、作曲:安岡洋一郎、編曲:biniou&杉内麗音)

放送リスト
それは星のカタチ
災いは光の内
黒の1号
影は少年の歩幅で
天使のお遊戯
彼の言葉は真実
戦う者に華の芳を、そして死ぬ者に
目を閉じるな
魚の命、人の命
今、あなたのためにできること
見えない地平
わたしの目は被害者の目、わたしの手は加害者の手
未来の子ども達へ贈る

※第8話「目を閉じるな」は原作第21話「戦う者に華の芳を そして死ぬ者に」の後半部分を、そして第13話「未来の子ども達へ贈る」は原作第29話「私の目は被害者の目 私の手は加害者の手」の最終部分と原作第34話「春」の前半部分の内容を含む。


寸評
本作品中で最も暴力的描写の目立つ第6巻第29話「わたしの目は被害者の目、私の手は加害者の手」後半部分を終盤クライマックスの12話、13話に据えているが、凄惨ないじめやグロテスクな殺害など一般視聴者に受け容れにくいシーンが多いにもかかわらず、ストーリーを大きく損なうことなく、しかも視聴年齢制限の付加や放映時の修正も必要ないようにアニメ独自の表現技法を駆使して制作されていることは注目に値する。


(「なるたる」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2007年4月10日12時(日本時間)での最新版を取得。改訂履歴(http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%8B&action=history)。Text is available under GNU Free Documentation License(http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html).)

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