≪書籍情報≫
著者:
かわぐちかいじ
出版社:
講談社
版型:
B6版
カテゴリー:
ヤングコミックス
連載雑誌:
週刊モーニング
≪同一著者書籍≫
【古本コミック】
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【古本】沈黙の艦隊 [1~16全巻] 文庫版
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【古本】バッテリー [1~4全巻]
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【古本】ジパング [1~33続巻]
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【古本】太陽の黙示録 [1~16続巻]
≪参考情報≫
参考情報はWikipediaより抜粋したものです。(詳細は下記のとおり。)
ご購入の際はお客様ご自身の最終判断でご利用ください。
『沈黙の艦隊』(ちんもくのかんたい)は、かわぐちかいじの漫画作品。
【概要】
『週刊モーニング』(講談社)にて、1988年から1996年にかけて連載。潜水艦戦を描いた戦記物に、核戦争や国際政治等の問題提起を絡ませ、各方面から注目を集めた。タイトルの「沈黙の艦隊」とは、「潜水艦戦力」を意味する英語の「Silent Service」の直訳による。
単行本は「モーニングKC」で発刊され、全32巻で完結。その後、「モーニングデラックス版」として全11巻でも発刊されている。また、「愛蔵版」が全16巻発刊済み。他にも、登場人物の背景やその後に触れた特別編やファンブック的な解体新書もある。
1990年に、第14回講談社漫画賞一般部門を受賞。
1996年に全3巻のOVAとしてアニメ化された。主題歌は「夢の渚 〜The Silent Service〜」で、歌っているのは笠原弘子。北米では最初の2話が1話分としてまとめられ販売されたが売り上げは良くなかった。第3話以降については未翻訳である。また、ニッポン放送などで単発ながらラジオドラマ化されている。
【ストーリー】
平和な日本の近海で海難事故が発生した。千葉県犬吠埼沖で、海上自衛隊の潜水艦「やまなみ」がソ連(現ロシア)の原子力潜水艦と衝突し沈没、「やまなみ」艦長の海江田四郎以下全乗員70名の生存が絶望的という事故の報道は日本に衝撃を与える。しかし、その事故は、海江田以下「やまなみ」乗員を極秘に開発した日本初の原潜に乗務させるための偽装工作であった。
米軍所属となった日本初の原潜「シーバット」は海江田達の操艦のもと、高知県足摺岬沖での試験航海に臨む。しかしその途中、米海軍の監視から姿をくらまし逃走。以降、海江田を国家元首とする独立戦闘国家「やまと」を名乗り、その性能と核兵器(の脅威)を武器に日本やアメリカをはじめ諸外国へ軍事的、政治的に対抗してゆくこととなる。
【解説】
歴史との比較
連載当初は、冷戦下における米ソによる核管理体制と潜在的核戦争勃発に対する問題提起が物語の核としてあったが、長期連載中に冷戦が終わってしまい、テーマの本質がぼやけてしまったことは否めない。同じ潜水艦をモチーフとした作品として、トム・クランシーの小説『レッド・オクトーバーを追え』の影響が大きいと思われるが、単なるエンターテイメント性として終わらず独自の国際政治観を提示した本作品は高い評価をうけた。
物語は潜水艦戦と国際政治ものがほぼ半々で、「やまと」と米海軍との交戦が終わるごとに海江田が海面にでて新しい宣言(独立宣言、国連参加宣言など)を世界に発し、この宣言に反応した米海軍が新たな作戦で「やまと」を攻撃する、という流れが主である。およそ、アメリカは反発、日本と国連は海江田を支持、欧州諸国は事態を客観視するという構図で展開される。
連載当初から話題にはなっていたが、一番注目されたのが、湾岸戦争が勃発して自衛隊派遣、憲法9条問題などで大揺れした時期であり、1990年5月29日の衆議院内閣委員会では、山口那津男(公明党所属)委員が、石川要三防衛庁長官に対し「防衛庁長官はこの作品はお読みになったことございますか」と質問までしている。また石原慎太郎が本書を「たいそう甘美な、そして危険な、しかし目をそむけることが出来ない書」と評している。
作品テーマ
最大のテーマは、「もしどの国家にも属さない原潜艦隊が、あらゆる核保有国のうち一国でも核攻撃を行った場合に対する核報復宣言をしたら、それは究極の核抑止力であり、地球上から核戦争(もしくは非核戦争)はなくなるのではないか。」という問題提起であり、その役を担ってきた米国は当然海江田を核テロリストとして抹殺しようとする。
他にも、本書で扱うテーマは重厚なもので、「国家とは何か」「人類は戦争を防止する国際システムを作れるのか」「国連の存在意義はあるのか」「西洋と東洋の政治思想の違い」「西洋列強の均衡地政学」「アメリカは軍産複合体に操られているのか」などそれまでの漫画とは一線を画するものであった。
連載開始当初は、一部の右翼評論家が「かわぐちかいじは現代の三島由紀夫である。」などと発言してその「右寄り」物語が話題になったが、連載中しだいに海江田の反ナショナリズムと国連中心主義があきらかになるにつれむしろ「左寄り」の物語と見るものも多かった。一部では反米テロリズム賞賛の作品という声もあるが、最初は単純に悪役として描かれていたニコラス・J・ベネット大統領が中盤以降は人間味あふれるキャラとして描かれるなど人間ドラマも実に多彩である。
作風
極めて男性中心的な漫画であり、30数巻に及ぶ長編にも関わらず女性がほとんど出てこない(脇役を除き、最終回にやっと女性として海江田の妻が初登場)。歴史上ほぼ全ての戦争は男性によっておこなわれた破壊行為であり、それの始末をつけるのも男性の問題である、というメッセージともとれる。
長期にわたる連載でありながら、ストーリーにほとんど矛盾する点が無く(連載途中、旧ソ連がロシア連邦への移行や西ドイツからドイツ連邦共和国への移行など、いつの間にかストーリー上の同国の国名・指導者が変わっていたが、これは社会情勢の変化なので仕方ない)、その点もこの作品が高く評価される要因である。
足掛け8年、全32巻という長期に渡って繰り広げられる物語だが、劇中で実際に経過した時間はわずか2ヶ月であるということが無言でこの作品の深さを物語っている。
【主な登場人物】
主人公および作品を通しての中心人物
海江田四郎(声優:津嘉山正種)
本作品の主人公。
海上自衛隊のディーゼル潜水艦「やまなみ」艦長。初登場時の階級は二等海佐だが、「やまなみ」沈没事故の偽装工作により殉職とされ二階級特進、海上自衛隊での最終的な階級は海将補となる。
秘密裏に日本初の原子力潜水艦「シーバット」艦長に任命されるが、「シーバット」艦長就任後、戦闘国家「やまと」の独立を宣言し、自らの思想の表明と実現のために「やまと」を駆使する。
おおむね冷静沈着だが時として大胆不敵な策に出るときもあり、リムパック演習で米空母「カールビンソン」を5回沈めた実績を持つ。軍事のみならず政治、国際情勢についても深い理解と読みの鋭さを持つ。
非常に高いカリスマ性を発揮して全乗員を統率し、既存の戦略技術に捕らわれない超人的な操艦能力で次々と米ソの攻撃を打ち破る。その操艦能力から、敵対する海軍に「海の悪魔」「モビーディック(白鯨)」などと呼ばれ恐れられた。
好きな音楽はモーツァルトで、作中で何度か曲を流すシーンが出てくる。ちなみに、作中で最初に流した曲は「交響曲第41番 (モーツァルト)」。
妻と一人の子供がおり、母は鎌倉在住。亡き父・海江田巌は海上自衛隊の功労者。
余談ではあるが、海江田四郎という名前は、劇画「クライングフリーマン」(作:小池一夫/画:池上遼一)に登場している。また、作者が半村良の小説を漫画化した「軍靴の響き」にも海江田一等海佐という人物が登場する。
深町洋(声優:大塚明夫)
海上自衛隊のディーゼル潜水艦「たつなみ」艦長。階級は二等海佐。昇進に値する能力を持っているが、粗暴な言動が妨げになっている。
海江田とは防衛大学校の同期であり良き競争相手で、後に海江田が「自分に対抗しえる能力を持っている」と認めた唯一の人物。海江田の思考をある程度予測できるらしく、「やまなみ」沈没事故時の海江田の行動に疑問を抱き、組織に内緒で真相究明のため独自に調査を進める。
操艦技術も確かで、海江田と並びリムパック演習で米空母「カールビンソン」を5回撃沈した実績を持つ。その操艦は米海軍に「大胆」と評され「シーバット」艦長候補として海江田と共にその名が上がるも、米海軍は海江田の慎重な操艦を抜擢した。
作品中で東京湾の原潜「やまと」(「シーバット」)護衛時に海自潜水艦初の実戦をおこない、米海軍ロス級原潜5隻中3隻(ハート・フォード、サンタフェなど)を戦闘不能に陥れた。
「たつなみ」沈没時、最後に脱出するときに乗員が残っていないか確認する様子から見ても(乗組員からも大きな人望を集めている描写もある)優秀な自衛官であることがうかがえる。
作品中、立場(肩書き)を変えて複数回「やまと」に乗艦した唯一の人物。
竹上登志雄(声優:阪脩)
日本国内閣総理大臣。
当初は日本民自党所属。最初のうちは「外交オンチ」「本命までの短い政権」と国内外で酷評されていたが、「沈黙の艦隊」事件をきっかけとして、首相としてふさわしい力を備えた政治家として成長する。
議会を無視した形で海江田と友好条約を結び、「やまと」に浮きドック「サザンクロス」を提供したり、国連決議で「やまと」独立が承認されるまでの間、陸上・海上・航空自衛隊及び原潜「やまと」の指揮権を国連に委ねるといった、今までの日本では考えられないほど大胆な外交策をとる。しかし、それがもとで与野党両方から批判を受け、総理権限により衆議院を解散して総選挙を行う。その際に日本民自党を離れて自らを党首とする新民自党を結成。総選挙後の首相指名選挙において再選された。
モデルは連載開始時の首相、竹下登。時代背景や名前から考えて、おそらく「民自党」のモデルは自民党であると思われるが、作中において閣僚が「自民党議員」に詰め寄られる場面があり、作中においては自民党が別に存在している可能性がある(作者の間違いか誤植の可能性もある)。
ちなみに、民自党内において竹上が総裁であるという記述はなく、民自党トップの名称が総裁か否かは不明。(竹上が離党後、民自党の事実上のトップとして行動していた海渡一郎の、総選挙前の党首討論出演時点での肩書きは幹事長のままであった)
ニコラス・J・ベネット(声優:上田敏也)
アメリカ合衆国の第43代大統領。
タカ派でギリシア移民の子孫。「強いアメリカ」を体現する、アメリカの象徴的存在でもある。最初は「シーバット」の反乱で海江田を早く捕まえ、彼に協力しようとする日本に再占領計画をつきつけて事件の決着をつけたがっているところも多くうかがえたが、次第に海江田の行動分析に興味をもつようになり、本編後半においては、自身の思いや考えと、大統領として下すべき結論に悩み葛藤するところも見られるようになる。国連総会では、ついに海江田と握手することになる。
なお、話のなかで第3艦隊の壊滅や多くの原潜が撃沈及び大破され、大西洋艦隊の艦が多数戦闘不能になるなど計22万トンの艦艇の損失や350名の死傷者を出し、軍事面には非常に問題ありの大統領(現実でこのような失態を犯せば間違いなく弾劾されるもの)である。
日本政府関係者
海原渉(声優:若本規夫)
日本国の官房長官。モデルは防衛庁で「海原天皇」と称された海原治か?
影の総理と呼ばれる海原大悟の実子。海原大悟の判断により、「シーバット」計画には不参加であった。天津とは昔からの仲である。やまと問題の処理においては、かなり強硬な姿勢でアメリカと交渉した。政界再編においては竹上の新民自党を結成に参加。総選挙後に外務大臣となった模様。
天津航一郎(声優:村山明)
日本国外務次官(外務事務次官)。
「やまと」事件において浮きドック「サザンクロス」の発注や、駐日米大使館・ハワイ・国連安保理で海原と共にアメリカとの交渉を行う。
海渡一郎
日本民自党幹事長。
「やまと」政策を巡って竹上と対立し、竹上の離党及び新民自党結成後、彼に代わって民自党を率いる。「やまと」との同盟関係を破棄し、アメリカとの関係を修復すべきと主張する親米保守路線に近い全面協力策や、衆院選挙後に合従連衡のために金銭をばら撒くやり方など「古いタイプの政治家」としての描かれ方が強い。しかし、それも「日本を守りたい」という固い決意から来ている。モデルはおそらく当時自民党幹事長だった小沢一郎。
河之内英樹
日本社民党副書記長。
海原とは同期。衆議院解散後、「世界社会主義」を掲げ総選挙に向けて公民クラブ・革産党ら各野党議員を集めて革新連合を結成し、日本独自の社会主義国家を目指す。しかし、総選挙後の首相指名選挙を目前に海渡の策略により、公民クラブなど各野党議員を次々に奪われ少数党派となる。仕方なく少数で革新連合を率い野党に徹しようとするも、革新保守連立政権を目指す大滝に叱咤・説得され、指名選挙当日には自分に投票される筈だった票をほとんど竹上に差し出す(自身の1票以外全て)という荒業で見事彼に再選を果たさせる。その後は革新保守政権のため新民自党と連立、入閣した模様。
大滝淳
民自党の派閥である鏡水会の幹事長。
後に鏡水会ごと民自党を離党し、政党化した「日本鏡水会」の党首に就任。政軍分離、軍備永久放棄、常設国連軍創設を政策として主張。「やまと保険」を提唱し、北極海沖でACNテレビ・クルーと共に海江田と会見し、海江田から「やまと保険」の了承を得る。総選挙後は新民自党に合流し、幹事長に就任。さらに、国連の「沈黙の艦隊実行委員会」委員長に就任した。
浜本啓介(声優:広瀬正志)
日本国運輸大臣。
日本政府から親善大使として最初に「やまと」に乗艦。海江田の考えを信じ、友好条約締結の準備に乗り出す。衆議院総選挙では竹上と同じく新民自党に入り、見事当選を果たす。
倉池栄
大蔵省事務次官。
イギリス・ロンドンで大滝と共に「やまと保険」成立のためライズ保険会社との交渉を行う。
原子力潜水艦「やまと」関係者
山中栄治(声優:麦人)
「やまと」副長。階級は三等海佐。「やまなみ」の副長でもあった。
真面目で海江田への信頼が篤い。操艦能力も深町が認めるほど優秀。
海江田の国連総会参加時は、代わりに「やまと」の指揮を執った。
内海(声優:稲葉実、(VOYAGE3)千葉一伸)
「やまと」航海長。階級は三等海佐。「やまなみ」の航海長でもあった。
溝口拓男(声優:中博史)
「やまと」ソナーマン。「やまなみ」のソナーマンでもあった。
南波が「自分の次に耳の良い」と認めるライバル同士。
海上自衛隊関係者
赤垣三郎(声優:秋元羊介)
海上幕僚長。階級は海将。
「シーバット」計画に関わった人物の一人で沖縄沖及び東京湾海戦で竹上と共に関わる。その後は天津と共に深町ら「たつなみ」クルーの「やまと」派遣をサポートする。
田所進(声優:緒方賢一)
第2潜水戦隊群司令。階級は海将補。
深町らに「たつなみ」で「やまと」の追跡及び護衛を命じたり、また「やまと」のニューヨーク入港の際にニューヨークへの派遣を命じる。
沼田徳治(声優:加藤治)
第2護衛艦隊司令。階級は一等海佐。
旗艦であるはるな型護衛艦「はるな」にて自衛隊として初の実戦(沖縄沖及び東京湾海戦)を指揮する。海江田が「アメリカ海軍に対峙して自衛艦隊をフルに運用できる唯一の自衛官」と評するほどの有能な人物。
速水健次(声優:飛田展男)
「たつなみ」副長。階級は三等海佐。
理知的な性格の人物で、粗暴な深町を抑える役目を務め、名コンビぶりを披露した。
「たつなみ」沈没後は国連特別調停員及びニューヨーク和平特使の一員としてニューヨークへ向かう。
渡瀬吾郎(声優:塩屋翼)
「たつなみ」航海長。階級は三等海佐。
「たつなみ」沈没後は国連特別調停員及びニューヨーク和平特使の一員としてニューヨークへ向かう。
南波栄一(声優:中村大樹)
「たつなみ」ソナーマン。階級は曹長。
性能的に劣る「たつなみ」が米原潜と互角に戦えたのは彼の「耳」の力も大きい。
「やまなみ」沈没事故の謎を解くため、深町の命令でテープの修正を行う。
アメリカ海軍関係者
スタイガー(声優:大塚周夫)
アメリカ太平洋軍司令。階級は大将。シーバット計画の首謀者。
「シーバット(やまと)」脱走に伴い、第3艦隊・第7艦隊を投入して拿捕及び撃沈を図る。
ボールドウィン
アメリカ大西洋艦隊司令。階級は少将。
マスコミの前でとても優秀な演説をする。
アラン・B・ランシング(声優:小林清志)
第3艦隊司令。階級は少将。
旗艦であるミッドウェイ級通常空母「ミッドウェイ」で指揮を執る。沖縄沖海戦では、「やまと」を擁護する日本の海上自衛隊第2護衛艦隊を攻撃し、タイコンデロガ級イージス艦「ヴァリ・フォージ」のハープーンでしらね型護衛艦「くらま」を沈めるも、チャフ入りのハープーン・ミサイルで身動きが取れなくなった上でその隙に「ミッドウェイ」を沈められ、次々に艦艇を失う。
リチャード・ボイス(声優:小村哲生)
第7艦隊司令。階級は大佐。通称「ヒステリック・ボイス」。
ニミッツ級原子力空母「カール・ヴィンソン」で指揮を執る。「シーバット」を拿捕又は撃沈を謀るが海江田の戦闘国家「やまと」独立宣言に翻弄される。
ジョン・アレキサンダー・ベイツ(声優:堀内賢雄)
シーウルフ級原子力潜水艦「アレキサンダー」艦長。階級は大佐。
米政界の名門ベイツ・ファミリーの養子でベネズエラ生まれ。自分を受け入れてくれたベイツ・ファミリーと義兄のノーマンに多大な感謝と信頼を寄せており、ノーマンを大統領におさめ、自らは統合参謀本部議長になる夢を描いていた。
オーロラ作戦ではノーマンと連携し最新鋭艦の能力を駆使して「やまと」を追い込むが、氷塊下での激戦の末、肉弾を回避して部下の命を最優先にと考え、降伏する。その勇猛果敢な戦いぶりは、海江田をして「今まで遭遇した中で最強の艦」と言わしめた。
ノーマン・キング・ベイツ(声優:田中秀幸)
シーウルフ級原子力潜水艦「キング」艦長。階級は少将。
ベイツ・ファミリーの長男で、ジョンの義兄。ジョンとの連携プレイで「やまと」を追い詰める。
僚艦「アレキサンダー」の戦術によって格好の位置から「やまと」へ魚雷を発射するが、海江田の(軍事的だけでなく政治的にも)鋭い読みから逆に雷撃を受け戦死する。
次期大統領候補の一人と称されたほどの人物で、彼を戦地に送ったことを悔やむベネットは、この頃から種々の決断に思い悩む描写が多くなる。
アレックス・P・ナガブチ
キティーホーク級通常空母「ジョン・F・ケネディ」艦長。階級は大佐。
日系アメリカ人で軍人の父を持つ。ネルソンと比べて理知的で聡明。ローリング・サンダー作戦で「やまと」に挑むが失敗。対潜ヘリ攻撃隊で新たに挑むが、五ヶ国原潜の登場と「やまと」のニューヨーク港への強行突破に敗れる。
ケリー・J・ネルソン
ニミッツ級原子力空母「エイブラハム・リンカーン」艦長。階級は大佐。
攻撃的で頭に血が上りやすい熱血漢でアメリカを象徴する人物の一人。ナイアガラ・フォールズ作戦などで襲いかかるも「やまと」には探信音による戦略で終始翻弄されていた。
テレンス・B・カーバー(声優:筈見純)
タイコンデロガ級イージス艦「ヴェラ・ガルフ」艦長。階級は大佐。
アスロックで「やまと」を攻撃するも無弾頭魚雷の攻撃を受け、敗れる。
デビット・ライアン(声優:徳丸完)
「シーバット(やまと)」オブザーバー。階級は大佐。
「やまと」独立宣言をはじめとする海江田の行動に反感を覚え拘束されるが、海江田達の思想や行動に一貫性とある種の正当性を感じ、米海軍人ながら「やまと」の理解者となる。
自走浮きドック「サザンクロス」沈没の際に「サザンクロス」クルーと共に陸上自衛隊のCH-47で脱出した。
ヘンドリック・ドール(声優:稲葉実)
アメリカ国防総省統合参謀本部議長。
北極海海戦及びニューヨーク沖海戦時に作戦の指揮を執る。後に彼も海江田の思想に興味を抱くようになる。彼のモデルはコリン・パウエル及びノーマン・シュワルツコフと思われる。
余談だが、統合参謀本部議長には上述の北極海及びニューヨーク沖海戦のような軍事作戦に対する指揮権は無く、実質的には文民である大統領や国防長官が握っており、軍人である統合参謀本部議長は彼らに助言するためのオブザーバーにすぎない。
アメリカ政府関係者
アンディ・リード
アメリカ合衆国副大統領。
海江田の超国家原潜艦隊や世界政府の創設に可能性があることを感じ、彼を支持したことで敵視していたベネットと対立する。
ハロルド・D・ベイカー(声優:中多和宏)
アメリカ合衆国国務長官。
ベネットの側近としてやまとに関する外交政策をとる。モデルはかつて大統領対外情報諮問委員会の委員を務めた前駐日大使ジェイムズ・ベイカーである。
ジャック・ターナー(声優:松本大)
アメリカ合衆国大統領特別補佐官。
沖縄沖海戦時の海原らとの日米緊急首脳会談上では汗一つかかない態度を見せる。
眼鏡を着用していることから、海原から「おい、そこのメガネ」と呼ばれた。
アンドリュー・ギル
ニューヨーク市長。
海江田のニューヨーク入港の際に尚も攻撃を続けようとする政府及び軍に反旗を翻し、「やまと」との友好同盟締結のためマスコミを通じてアメリカからの市の独立国家化を宣言する。また「やまと」擁護を市民に訴える。ナガブチとは旧友。
カール・シュルツ
アメリカ合衆国連邦議会下院議長。
ベネットが「沈黙の艦隊」支持に心変わりするのを察して、これを良しとしない軍産複合体からの意思を伝える。しかし、彼らの傀儡ではなく、あくまでもアメリカのために動いている。
アメリカ報道関係者
セシル・デミル
米テレビ局ACN社長。
ボブに海江田の真意を問うべく「やまと」乗艦を命じる。また、海江田の主張する核廃絶・世界政府構想などの可否を確かめるべく、全世界のマスメディアを通じて世界市民投票を実施する。モデルはCNN社長のテッド・ターナーである。
ボブ・マッケイ
米テレビ局ACNレポーター。
大滝と共に北極圏で、またニューヨークで「やまと」に二度接触する。「やまと」乗艦時に「やまと」国民となって他のクルーらと共に「やまと」を中心としたネットワーク網を創ろうとする。
アメリカ・その他
リー・ゴールドウェル
軍需産業イースト・ウェスト・ダイナミックス社社長。
ニューヨーク沖海戦での海江田の行動に深い関心と敵対心を抱き、また軍事費を削減したベネットをも敵視する。「やまと」の国連参加では軍備永久放棄実現を恐れ、各国のマスコミやアメリカ政府への圧力を通じて反「やまと」キャンペーンを促して牽制を目論む。軍産複合体代表の一人。
トーマス・ネイサン
ネイサン研究所長で、ベネットの大学の先輩。ライアンと共にホワイトハウスを訪れ、ベネットに海江田の沈黙の艦隊「SSSS(Silent Security Service from the Sea)」構想という完全的核抑止力の素晴らしさを訴えると同時に、SSSSはアメリカによって設立されるべきだと説き、海江田の排除を提案する。
狙撃手(名称不詳)
カメラマンに扮して国連内に進入し、演説中の海江田を暗殺しようとする。発砲直後に駆けつけた警備員に射殺された。彼の行動が自発的な行動か依頼によるものかは一切不明。
日ごろの言動から、敬虔なクリスチャンであると思われる。
イギリス海軍・政府関係者
クリス・ストリンガー
イギリス海軍トラファルガー級原潜「タービュレント」艦長。階級は大佐。
豪快で率直な人物。イギリス海軍屈指のエリート。各国原潜のなかで最初に「やまと」に理解を示し、リーダー的役割をになった。
ジョセフ・ローリィ
イギリス首相。
原潜「タービュレント」の「やまと」擁護による沈黙の艦隊結成を承認する。
ジュリアス・ロードン
イギリス大手保険会社「ライズ」社筆頭アンダーライター。
大滝の「やまと保険」に対し、世界中のインフレ発生を理由に反対するが大滝の保険内容と信念に賛同し、受け入れることに。ちなみに「ライズ」の由来はイギリスに実在する保険会社「ロイズ」からとったものである。
ゴッドフリー・ローレンス
ライズ保険委員会副会長。
ロードンが発表する大滝の「やまと保険」の内容について常設国連軍誕生とアメリカに代わって「やまと」の存続による加盟国間の新たなる安保体制の誕生に関心を示し、容認。ワシントン・サミット時は「やまと保険」を実行すべくローリィと同行する。
ロシア(ソ連)海軍関係者
ユーリ・アンドロポフ
ソ連海軍太平洋艦隊司令。
キエフ級航空巡洋艦「ミンスク」で指揮を執り、米第3艦隊と共に「やまと」撃沈に出るも「ミンスク」に隠れながらの攻撃により次々と艦艇を失う。なお、彼の名前は1982〜1984年のソ連最高指導者と全く同姓同名であるが、他の多くのキャラクターが実在人物をアレンジしている中、そのように命名した意図は不明。
アンドレイ・ロブコフ
ソ連海軍アルファ級原潜「レッド・スコルピオン」艦長。階級は大佐。
貧しい農家の出身で叩き上げ軍人。党に絶対忠誠を誓っている。フローティング・アンテナを使った戦法で米原潜2艦を大破させるも「やまと」には裏を書かれ、敗れる。
ミハイル・セルゲイビッチ
ソ連海軍シエラ級原潜艦長。政治将校で階級は大佐。
「やまと」が「レッド・スコルピオン」との戦いに勝利し、海江田に同盟締結を試みるが拒否され、止む無くロブコフに撃沈を命じるが・・・。
ロシア(ソ連)政府関係者
ミハイル・マレンコフ(声優:秋元羊介)
ロシア(ソビエト)連邦共和国大統領。
ソ連の民主化運動の指導者で「やまと」の北極海通過に基づき、ベネットとのホットラインで話し合った結果、テレビを通じた共同声明で北極海に展開中の米(オハイオ級)ソ(タイフーン級)両戦略ミサイル原潜を一時撤退することを発表する。モデルは当時のソ連の指導者ミハイル・ゴルバチョフであろう。
ユーリ・ゴルシコフ
駐日ソ連大使。
ターナーとの極秘会談で彼から「レッド・スコルピオン」の米原潜攻撃を不問に付すのと同時に「やまと」撃沈の共同作戦を持ちかけられ、引き受ける。
ビクトル・ロザク
ロシア(ソ連)国防議長。
北極海の米ソ戦略ミサイル原潜一時撤退やワシントン・サミットでマレンコフと共に行動する。
フランス海軍・政府関係者
ジャン・ルオー・メルビル
フランス海軍リュビ級原潜「エムロード」艦長。
各国原潜が「やまと」に向かう中、ただ本艦だけは待機するよう命じた。
ピエール・モルガン
フランス大統領。よく鼻をかむ。
シャルル・アリダ
フランス外相。
米ソのミサイル原潜撤退の共同声明で海原からフランスを中心とした核軍縮の実現を促され、「やまと」支持で日本の世論が一つに纏まることを条件に引き受ける。ワシントン・サミットではモルガンと同行する。
ドイツ・中国関係者
ルードヴィヒ・キージンガー
ドイツ連邦共和国大統領。
なお、現実世界ではドイツの大統領は儀礼的な存在であり、現実世界のサミットでは、ドイツからは首相が出席する。
張有為(チャンヨウウェイ)
中華人民共和国国家主席。
国際連合関係者
ジョージ・アダムス
国連事務総長。
ニュージーランド人の親日家。海江田のやまと独立宣言及び国連加盟宣言をサポートする。
リチャード・ローゼンバーグ
アメリカ国連大使。
国連安保理にて日本側の「やまと」擁護を痛烈に批判する。
(「沈黙の艦隊」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2007年3月16日12時(日本時間)での最新版を取得。改訂履歴(http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%B2%88%E9%BB%99%E3%81%AE%E8%89%A6%E9%9A%8A&action=history)。Text is available under GNU Free Documentation License(http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html).)