≪書籍情報≫
著者:
赤人義一
出版社:
スクウェア・エニックス
版型:
新書版
カテゴリー:
少年コミックス
連載雑誌:
月刊少年ガンガン
≪参考情報≫
参考情報はWikipediaより抜粋したものです。(詳細は下記のとおり。)
ご購入の際はお客様ご自身の最終判断でご利用ください。
『屍姫』(しかばねひめ)は、月刊少年ガンガンに連載中の漫画作品。単行本は現在6巻まで発刊。
作者は赤人義一。同名の読み切り作品が3本、連載前に掲載されている。
【あらすじ】
強い未練によって動く死体-屍(しかばね)-を狩る屍の少女たち、それが『屍姫』。彼女たちは大元帥系真言密教『光言宗』の僧侶と契約を結び、屍を殺し続ける。彼女たちが屍を殺す理由、それは『光言宗』と結んだ3つの戒律(ルール)の為。その戒律とは、
1. 108人の屍を殺せば天国へと行ける。
2. 一度選んだら途中退場は出来ない。
3. たとえ殺されても文句は言わない。
人を殺す屍と、屍を殺す屍姫。両者の戦いは激しさを増していく…。
【用語】
屍(しかばね)
未練と妄執によって動く死体の総称。いわゆる『ゾンビ』や『リビングデッド』と同義であり、多くの場合、生きている人間を襲う。その生命力は強く、呪いの核となっている脳を粉砕するか、身体を完全にバラバラにしないと「死なない」。生前の知性こそ存在するが、生前凶悪犯であったりと危険な性格を持つ者が多く、また屍となった時点で狂気に支配されるものが多いため、結果大半は目先の欲望に従い行動する。
一部の屍は「群れ」と呼ばれる集団を形成していることもある。
呪い憑き
『呪い』と呼ばれる特殊な能力を備えた一部の屍のことを指す。なんらかの物質を媒介する事によって、対象と縁を結び、通常では考えられない現象を引き起こす。後述の座壇にも言える事だが、触媒を得ることによって、呪いの効力は増大する。
ヒトガタ
大群が死体に怨霊を詰め込み作成した人にあらざるモノ。性格の近い屍に比べ生命力に劣るが、中身の怨霊は不滅であるため、死体を乗り換え復活する。最大の特徴として縁(後述)を持つことが挙げられるが、人間とはかけ離れたモノであるため、縁は悪縁である。
縁
人と人を繋ぐ、目に見えない繋がり。運命や宿星と同義。屍姫と契約僧の縁は生命のエネルギー「霊気」(ルン)をやりとりするパイプの役目をしており、契約僧が死ぬと縁が絶たれ、屍姫の能力は激減する。この縁を感覚的に掴むことが契約僧の第一条件であり、縁を辿れば離れた場所にいる相手の居所も探知できる(屍姫の方から探知することも可能)。
縁切り
大群(おおぜいのけがれ)
強力な屍をリーダーとする謎の一団。他の屍の集団や、道を踏み外した人間の呪術者達も組織に組み込んでいる。転生なき世界=死者の国の建設を目的としているらしいが、詳細は不明。
七星(しちせい)
体に北斗七星を模した七つの星が刻まれた屍たちの集団。一年半前、星村家の人々を皆殺しにし、主人公マキナの運命を変えた者たち。マキナにとっては不倶戴天の仇敵。
屍に信奉者を持つ、数少ない群れの一つ。その強い妄執(北斗)によって、多くの屍を引き寄せる。特に明確な結果を求めて動いているわけではなく、光言宗からは「病のように現れ殺し、霧のように消える群れ」と認識されている。大群(おおぜいのけがれ)に組み込まれ、彼らと共に殺戮を行なう。
棺
正式名称は狂棺(クルイヒツギ)。大群が王復活の儀式のために百八人分の末期の血を詰め込み作成した箱である。また、それ自体が呪い憑きにとっての増幅器として規格外(特級)の媒介となり得る。数を含め、二十八宿にちなんでいるとされる。
大神殺し(たいしんごろし)
ギリシャ神話などに稀に出現する特殊な子宮を持つ女の事。代表例としてはテティスが挙げられる。父親となった個体を超える個体を生み出せる能力を持っており、本来なら何百世代も経なければならない生物の進化を、わずか一世代で行なうことが出来る。大群はこの能力を利用して王を最強最高の状態で甦らせようとした。元は骨だけしかなかったが(アイギスが来日時に運び込んだ)、ロギアが200 体以上の死体からパーツを選り分け、内臓にいたるまで完璧に付肉した。王の復活と共に破壊された。
死の国
大群の最終目標。輪廻転生の存在しない世界であり、すべての死者は
光言宗(こうごんしゅう)
大元帥系真言密教の一派。信徒数は約600万。教義に従い、屍姫を使って屍を狩っている。僧侶の中には屍姫を「死に迷った者」「悟りに最も遠い存在」「穢れ(けがれ)」として見る者も多い。本山は愛知県山磨市。
屍姫(しかばねひめ)
光言宗が未練ある死体を使って作った『屍』殺しの少女たち。畏怖と憐憫と侮蔑と嘲笑を込めて『屍姫』と呼ばれている。「姫」の名の通り、現在まで女性しか確認されていないが、それは屍姫を作り出す術法が「光言宗の開祖が亡くなった一人娘の為だけに作り出した術」で、その元の対象(娘)の性別・年齢・星の巡りなどが近い死体でなければ効果を持たない不完全な術だからである。
光言宗の僧侶の一人と契約しており、契約者から離れると回復能力が下がったり、契約者の死が自身の死と直結しているなど、通常の屍とは異なる点も多い。第三者が屍や屍姫に触れると、自分の死に顔が見えてしまうという現象が起きるが、一定期間で直る。
光言宗には教主たる大僧正の「屍姫を集中させることは不吉を自ら呼び込むのと同義」という詔勅があり、その為、屍姫が他の屍姫と共闘することは少ない。
契約僧
屍姫と契約を結んだ光言宗の僧侶の事。大僧都と呼ばれる位以上の者にしかなる事は許されない。人数は光言宗全体で約90名。
守護
光言宗が対屍戦用に各都道府県に配置した上級僧兵の事。人数は50名。それぞれ1人から5人の契約僧を部下として率いている。
樒(しきみ)
屍に効果のある数少ない毒草の一つで、対象を麻痺させることが出来る。屍に植えつけ、精気を吸い上げるよう品種改良した物も存在する。
神丹酒(ソーマ)
光言宗特製の肉体強化薬。銃弾の動きにも対応できる屍に拮抗できるなど、効果は強力だが持続時間はそれほど長くなく、副作用も強い。
座壇
僧兵自らが座主(領主)となった儀式壇の中で経典(または法具)を使用し、僧を守護する星や神々の力を一部借り受け奇跡を行う儀式で、光言宗僧兵が行う術式最強の戦闘術。代表的なものに赤紗の奇想蓮華(キソウレンゲ)、莉花の金爪異掌(コンソウイショウ)がある。
法具
僧兵が座壇を使用する上で用いるシンボル的な器具、仏具。持った神秘性によって、特級〜9級までの10段階のランクが存在する。
ZENBU NOSE(ゼンブノセ)
魔法少女(巨乳ネコミミセーラーメイド)。
「屍姫」の世界でのマンガかアニメの主人公ではないかと思われる。
近畿限定のフィギュア、オルゴールの共鳴箱などグッズもあり、景世や鉦近などの確固たるファンもいる模様。
ちなみに、ライバルは呪術闘士(貧乳しっぽツインテールエルフナース体操服)THUYUDAKU FULLSET(ツユダクフルセット)。
【主な登場人物】
光言宗
屍姫と契約僧
星村眞姫那(ほしむら まきな)
* 年齢:享年15歳(読み切りでは14歳)
* 身分:屍姫
連載作品及び読み切り3作目の主人公。光言宗開祖の高弟十人の家系である『偉家十聖』の一つ、「星村」の娘であったが、「七星」(しちせい)と呼ばれる屍の群れに襲われ家は断絶。その際に景世の屍姫となる。実は双子のきょうだい(男か女かは不明)がいる。よく用いる武器はMAC11サブマシンガン。ほとんどの場合、名前の表記はカタカナの「マキナ」であり、漢字の「眞姫那」で書かれることはめったにない。
屍に対しては過剰とも思えるほど激しい怒りを燃やす。少し冷徹な面もあるが、基本的には情に厚い性格。共に戦ってきた景世の死には涙を流し、大きなショックを受けた。しかし七星・狭間との戦いの中で自分が立ち止まったら景世の戦いが全て無駄になると気付き、再び屍姫として戦う道を選んだ。だがあまりにも景世への未練が強すぎたため、景世との「縁切り」の儀式に失敗。屍姫の能力を肉体の限界以上に引き出す「呪い」を宿してしまい、一時冷酷とも思える言動をとるようになったが、オーリの捨て身の行動によって景世を想う気持ちは同じだと分かち合い、その「呪い」を宿したままに再び戦うことを誓った。
田神景世(たがみ けいせい)
* 年齢:享年33歳
* 身分:光言宗少僧正。マキナの契約僧兼任守護。
* 好きな食べ物:梅茶漬、塩昆布、日本酒
* 特技:凧上げ、オオクワガタの飼育
元々「田神」は「星村」の分家であり、親を亡くして「星村」の家で世話になっていた縁もあって、マキナの契約僧となった。神丹酒(ソーマ)という薬で一時的に身体能力を上げることができる。ちなみに神丹酒のラベルのデザインは景世がしているが、そのセンスはかなり悪い。巨乳好き。
赤紗や死面との戦いで瀕死の重傷を負う。死を覚悟した彼は大切な人々とマキナを守る為、旺里に契約譲渡(けいやくじょうと)してマキナの契約僧にした後、死亡。彼の死は多くの者に涙を流させた。
花神旺里(かがみ おうり)
* 身分:依海高校1年生。マキナの契約僧
* 好きな/嫌いな食べ物:あんころもち[1]/クール系、ミント系の食べ物
幼少の頃に景世に拾われ、景世の寺『世空寺』の隣にある児童福祉施設『大麟館』で育てられた。今は一人暮らしをしている。拾われた当時は感情を「知らなかった」が、飼っていた猫の死を切っ掛けに初めて涙を流し、以後、人間らしい感情を表すようになる。景世のことを「アニキ」と呼んで慕っている。普通の人間は全て眠ってしまう誘眠香が効かないなど、常人とは違う「何か」を持つ。マキナと同じく、名前の表記は大概カタカナ(ただし「オウリ」ではなく「オーリ」)である。極端に運が悪い。好物はは苦手。大群いわく「死を呼ぶ不吉」。
16歳の誕生日に死面に操られ、景世をナイフで刺してしまう。正気を取り戻した後、瀕死の景世から契約譲渡され、新たにマキナの契約僧となった。目の前で大切な人を失う無力感を知り、それを自分にも他人にも味わわせないことを決意。光言宗に入り、マキナと共に戦う。
荒神莉花(あらがみ りか)
* 年齢:23歳
* 身分:光言宗権僧正。早季の契約僧
偉家十聖の一つ「荒神」の娘で、高峰の副官を務める。巨乳(サイズはF)。
物腰が丁寧というよりも堅く、自分より僧階の低い景世にも敬語で話す。景世に好意を抱いており、彼を殺した大群を強く憎んでいる。
幼い頃から「荒神」として様々な修行をさせられ、早季が唯一の友達だった。親友だった早季を助けるため、早季の死体を冷凍保存し、10年の修行を積んだ後、屍姫にした。
「荒神」の家は医療技術に長けており、屍姫の治療も行なう。梨花も優れた医療技術を持っている。戦闘時には「荒神」の医療技術を最大限に高める鉤爪状の法具「金爪異掌(こんそういしょう)」を右腕に装着。メスのような長い爪と、大木をも切り裂く極細の糸を使って攻撃する。糸は相手の体内に潜り込むとその者の神経となり、自在に操る事が可能。
天瀬早季(あませ さき)
* 年齢:享年10歳(精神年齢も10歳)
* 身分:屍姫
契約僧の莉花も手を焼くほどの毒舌家。莉花の巨乳や性格をネタにしてからかっている。見た目は幼いが戦闘能力は高く、双刃の長柄斧を武器として莉花とのコンビで戦う。お菓子が大好物。
生前は莉花の親友だったが、土蔵で二人で花火をしていた際の事故で全身に大火傷を負い、死亡した。しかし屍姫の才能がある事が分かった為、その死体は冷凍保存され、10年後に莉花の手によって復活。莉花には生前以上の友情を感じており、どんな相手からも彼女を守ると誓っている。
送儀嵩征(そうぎ たかまさ)
読み切り2作目で初登場した、眼鏡をかけた少年。少僧正の世襲僧名の1つ『弦拍』を継いだ。事情もよく分からないまま、半ば強引にイツキの契約僧にされてしまう。
読み切り版では普通の少年だったが、本編登場時には光言宗最精鋭の武闘派僧侶としてその名を轟かせている。景世の死後、彼の座を引き継いで依海市・八名津市地区の守護役に就任した。
常に冷静沈着で、契約僧として未熟な旺里にアドバイスするなど頼りになる人物だが、旺里の決断を計算して事前に上層部に入信許可をもらっていたなど少し狡猾な一面も持っている。
山神異月(やまがみ いつき)
読み切り2作目で初登場した、嵩征の屍姫。享年15。使用武器はデリンジャーとM945ハンドガン、経文銃。
アイスクリームが好き。名前の表記はカタカナで「イツキ」。戦闘能力はあまり高くないらしく、戦いでは嵩征のフォローに回る事が多い。
最高位の僧侶たち
大僧正
光言宗を束ねる人物。その姿を見せる事は無く、最高位会議である求聞持会(ぐもんじかい)に出席した時も簾の奥に身を隠している。
紫央(しおう)
権大僧正。大僧正の下で組織を束ねている、光言宗のナンバー2。頭に鉄輪のような冠をつけている。
対立している僧正たちをまとめ上げている有能な人物。大群打倒という目的の為ならあらゆる手段を取るべきだと考えており、外部不干渉勢力(海外の宗教組織だと推測される)も防波堤として利用しようとしている。
高峰宗現(たかみね そうげん)
光言宗六僧正の一人で、景世の師匠。光言宗総本部の責任者でもある。神佳の契約僧。景世の師であり、彼からは「オヤジ」と呼ばれ信頼されていた。
屍姫を使って屍と戦う現場型の「修法派」に属しており、実務全般を取り仕切る「衆生派」とは対立している。しかし大群という共通の外敵に対しては結束して戦うべきだと考えており、敵を過小評価しない現実的な対応をしようとしている。
神佳(かみか)
高峰曰く「最強の屍姫」。腰に刀を帯びている知的な女性。「剣姫」(つるぎひめ)の異名を持つ。
梅原鉦近(うめはら かねちか)
光言宗六僧正の一人であり、嵩征の師匠、そして冬麻の契約僧。光言宗内の派閥には属しておらず、独自の行動を取っている。
初登場時「謎のフランス人」として現れたり、大僧正の勅令による任務中にZENBU NOSE近畿限定(さらに舞妓も?バージョン)フィギュアを買ったり、修行の際に眞姫那、異月、冬麻の三人に自分特製のZENBU NOSEの衣装を着せようとするなど奇行が目立つ。しかし、嵩征の代わりに旺里に稽古をつけたり、その稽古が合理的である所を見ると、中々の切れ者である事と、弟子思いである事が垣間見える。
冬麻とのやり取りをコントと言ったり、ZENBU NOSEフィギュアを買っていた事がバレた際に「ワームホール」とか「超常現象」と言い、買っていた事を誤魔化そうとして、眞姫那、嵩征、異月の三人にダメ人間全開と言われた。しかし、旺里は景世と同じ趣味という理由で親近感を抱いた。
沢宮冬麻(さわみや とうま)
鉦近と契約している屍姫。
鉦近曰く「ドSの宇宙から来たドS怪獣」。事有る事に鉦近をいたぶっては楽しんでいる。
使用武器は杖(じょう)ではないかと思われる。
その他
白江鈴千(しらえ りんせん)
光言宗の監察部に所属する僧侶。景世の死後、彼が担当していた依海市・八名津市地区の監察官に任じられた。
左右の目の色が違う。口調は礼儀正しいが、事実をそのまま言う為、相手に厳しい言葉を浴びせる事もある。
大群
王
「大群」の頂点に立つ者であり、顕現した暁には大群の力の源になると言われ、闇の太陽とも称される。呪物「五部大乗経」典の本来の持ち主であり、三大怨神の一人であると思われるが、詳細は不明。
崇神魔縁(スガミ マエン)
かつてはこの国の王であったが、自らの宿命を呪い、ありとあらゆる物への絶望を込めて経典に自らの血で呪詛を込めた願文を書き、その身を魔道に堕とした。復活後は「崇神魔縁」と名乗り[2]、すべてを許し、すべてを殺すと称する寛大さと圧倒的なカリスマ性を持つ。
復活の儀式の際の星の位置が不完全だった為、儀式を行なった陣図から出られないが、それでも絶大な力を誇る。その力は神に通じる力とも言われ、絶対の不死能力を持つリオン・リンを純粋に力のみで殺すことが出来るほど。復活後は束帯をまとい、陣図の中に作られた御殿のような玉座に座っている[3]。
教主
王復活の儀式に必要な「五部大乗経」典を扱える、「大群」の上位五体の屍達。「大群」の中でも屈指の力を誇ると思われる。
計都(ケイト)
「大群」の副将を勤める屍で、血を媒介とした呪い憑き。敵にナメられる事を何よりも嫌う。性格は冷酷・残忍でこそあるが、屍の中では比較的慎重に目的を達成する。生前より王に仕えた者であり、王への忠誠心は極めて強い。王復活に伴い、忠臣としての性格が強くなった。
ディフロト・アイギス
美少年の屍。見かけこそ普通の少年だが、正体はヨーロッパ最強最古の悪霊王(ヴァルコラキ)の末裔。王復活の儀式に必要な「大神殺し」を持って来日、大群と合流した。
日本の文化に興味を持っており、王の力の根源に一族復興のヒントがあると考えて協力している。教主と呼ばれる屍は大群に与してこそいるが、必ずしも王の配下になったとは限らないようだ。
リオン・リン
単行本2巻の書き下ろしページで初登場した屍で、チャイナドレスを着た美少女の姿をしている。無邪気な振る舞いの中に屍としての狂気的な思想も併せ持つ。超越者たる仙人が死を克服するために自らを精製して成り果てた存在(僵屍仙と呼ばれている)。呪い憑き。「大群」の本拠地を守っていたが、王の復活後は戦線に参加する。
その体には十の「死」(焼死など)を具現化した鬼が宿っており、リオンをその対象となる「死」から守っている。鬼の力は強力かつ完璧で、どんな武器を使っても、たとえリオンが無抵抗でも、誰も彼女に傷一つ与えることは出来ない。十の死に該当しない殺し方をするか、祟神魔縁のような神通力を使わなければリオンを殺す事は不可能とされている。
好みの装飾品はシルバーリング。呪いの媒介もそれを使っているが、一度使うと壊れてしまう為、その都度造り直している。
ミラム・バルドゥ
インド人美女の屍で「インドの死戦女神(カーリー)」と呼ばれている。崇拝する女神に速やかに生贄を捧げる為に生まれた超人的な暗殺者たちの頂点に立つ存在。
常に目を閉じており、「肌」の感覚で周りの状況を把握しているらしい。盲目であるのかどうかは不明。また、常に何かしらの言葉をぶつぶつと口にしているが、その内容は定かでない。
七星
北斗(ほくと)
「七星」の枢要にして頂点に立つ存在。左目から頬にかけて北斗七星の徴を宿している。見かけこそただの少女だが、虚空を見つめるその眼は全ての本質を見極めている。教主三人がかりで押さえ込んだその力はいうまでもないが、その行動原理は屍の本質とであるとされ、多くの屍を魅きつけた。それは「七星」という群れ自体が北斗の飾りに過ぎないとまで狭間に言わしめるほど。性質上、全く制御を効かず、思考も読めない。
狭間(ハザマ)
「七星」第一星頭目。顎から首にかけて北斗七星の徴を宿している。多数の蟲の屍を操るが、実は蟲の群れそのものが本体とのこと。自身の肉体を蟲に変えて攻撃する他、蟲の群体そのものが武器となる。屍としては珍しく激情に走ることはないが、滅びすら楽しみと見込んで敵を見逃すなど歪んだ快楽主義者である。七星のまとめ役らしく、七星の指針を定めたのは彼らしい。また、王復活の儀式では北斗に代わり、五人の教主の一人を務めた。
雷輪(イズワ)
「七星」の一人。舌に北斗七星の徴を宿している。棺を利用して、自らの呪いを増幅させ「ひそひそ様」という幸運を与える都市伝説になりすまし、携帯電話をかけてきた相手を殺していた。
呪いをかけた電話から自分の分体を作り出す事ができる。マキナをも圧倒する程の戦闘力を誇るが、その高い能力故に油断して「棺」を失い、動きを止められたところをマキナに殺された。赤紗曰く、その能力は大群内では上の下に位置するとの事。
重無(エナ)
「七星」の一人。巨大な鈴を持ち、眼鏡をかけた美少年の屍だが、なぜか「天才美少女口寄せ師」と自称している。性格に問題はあるが口寄せ師としての能力は高く、生者の怨霊(生魎魅(いきすだま))を作る技術を応用して多数のヒトガタを作り出す。手にする鈴は高速回転することで敵の身体を抉る武器にも、敵からの攻撃をはじく盾にもなる。
忌逆(イサカ)
「七星」の一人。長身の男。彼のつくり出す「陣地」は自らの悪夢を具現化したもので、一度その陣地に入れば彼の許可がなければ入ることも出ることもできない。その効果範囲は屍全体から見ても破格のものである。
屍
穢人(エジン)
「大群」の群れの一つ。カラスの集合霊。その体は数千の黒い羽によって形成されており、物量を生かした足止めを行っていた。
最終的には神佳に敗れるが、彼女を二日間も足止めした事に満足して消滅する。
死面(しめん)
計都の部下。赤紗と共に大麟館を襲撃して、景世を死に追い込む。武器は長柄の鎌。正確には屍ではなく肉を持つ怨霊ということだが、性格は屍の大概の域に入る。内包する肉に憑依する能力を持ち、この能力で他人を操ったり、他の屍の肉を取り込んで自身を強化する。
景世の死に怒るマキナに肉体のほとんどを破壊され、残った一部は赤紗の新たな「棺」を作る材料にされた。
グレゴリオ・ヴラウブニル
ディフロトに仕える青年の屍。言葉遣いは悪く、主君であるディフロトにも遠慮しないが、それは彼をより良い方向へ導く為に厳しく接しているのであり、ディフロトには絶対の忠誠心を持っている。
呪術者
鹿堂赤紗(ししどう あかしゃ)
元・光言宗権少僧正筆頭の僧侶。修行時代に一時期、景世らと同室であり、彼に敬愛に似た何かを抱いていたようだ。五年前のある事件により光言宗と屍姫を憎むようになり、光言宗を背信。強い決意のもと光言宗を潰すために屍を造り、大量発生させている。誰であれ慇懃に接し、冷静で頭も切れるが、人の身であるので「大群」の中では浮きがちである。現在は王に献策する他、各方面への伝達などを行っている。
光言宗を抜ける際に本山から経典を奪い、自らの屍姫を殺している。
奇想蓮華
赤紗の使用する座壇。能力は自らの手で殺した屍の「呪い」を保存し、壇に閉じ込め使用することであるが、その全体像は人面がいたるところに付着した肉塊であり、これ自体も質量を持ち攻撃する事が可能である。また、肉の一部を切り離して独自に行動させることも可能。名称の由来は肉塊が四方に突き出した腕がまるで蓮の花のように見えるため。
当然、外法中の外法であり、その反動は術者本人にまで及んだ。当初、触媒として使用していた経典すら消失したほどである。後に新たに作成した「棺」を触媒として得るとその影響は軽減されたようではあるが[4]。
ロギア・ギュスターヴ
「人形使い」を名乗るブードゥーの邪術師(ボゴール)。「神になる法」(即身成仏)を教授してもらう為に赤紗に協力している。「神」もしくは「死」に対して強い興味を抱く典型的魔術師の一人であるが、言動は意外と軽く、飄々とした雰囲気を持つ三枚目。
「イェン」という名の少年のゾンビを使役したり、死者の未練を実体化させる[5]事が出来る他、専門外とも思える腹中虫すら取り扱っている。本人曰く、専門は生きてる人間だそうだが。
一般人
春日望(かすが のぞみ)
旺里のクラスメイトの少女。胸が大きく、牛島からは「お胸様」と呼ばれている。
1話で人食いビルの肝試しに参加して屍に殺されかけるが、マキナに助けられる。以後も屍に関する事件に巻き込まれる事が多い。旺里に惹かれている。
牛島尋維(うしじま ひろしげ)
旺里のクラスメイト。ちょっと妄想癖が激しい文化系の不良。恥ずかしいポエムを書いている。
巨乳好き(お胸様信者)で春日望を慕っているが、あまり相手にされていない。旺里、墨鳥とトリオで行動する事が多い。
ちなみに旺里が春日の手をつないだ時には「地平線(ホライゾン)」、春日が旺里に手作り弁当を渡した時には「おっぱい飢饉」など様々な迷言を残している。
墨鳥
旺里のクラスメイト。剣道部に所属している。冷静沈着な性格で、物事に動じない。
犬彦瑞樹(いぬひこ みずき)
依海高校生徒会1年総括を勤める少女。苗字で呼ばれる事を嫌っている。正義感が強く、トラブルを見過ごせない性格。
旺里たちとは小学校からの付き合いで、よく利用している。ミントパイポ(激強)を咥えている。
読み切り版の登場人物
遠岡アキラ(とおおか あきら)
読み切り1作目の主人公。享年15。屍姫。主な武器はショットガン。
貞比呂(さだひろ)
アキラの契約僧。『十大寺』の住職。『貞比呂の愛のメモリー』という近辺の女性の詳細なデータが記録されたファイルを持っている。
本編にも名前だけ出ており、修行時代に一時期、景世や赤紗と同室で過ごしていたらしい。
(「屍姫」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2007年10月29日14時(日本時間)での最新版を取得。改訂履歴(http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%B1%8D%E5%A7%AB&action=history)。Text is available under GNU Free Documentation License(http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html).)