≪書籍情報≫
著者:
川原正敏
出版社:
講談社
版型:
新書版
カテゴリー:
少年コミックス
連載雑誌:
月刊少年マガジン
≪同一著者書籍≫
【古本コミック】
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【古本】修羅の門 [全巻]
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【古本】修羅の門 [全巻] 文庫版
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【古本】陸奥圓明流外伝 修羅の刻 [全巻]
≪参考情報≫
参考情報はWikipediaより抜粋したものです。(詳細は下記のとおり。)
ご購入の際はお客様ご自身の最終判断でご利用ください。
『海皇紀』(かいおうき)は、川原正敏による冒険ファンタジー漫画。
【概要】
「月刊少年マガジン」(講談社)誌上において1998年3月号より連載されている。ただし物語の大きな節目には一旦休載され、『陸奥圓明流外伝 修羅の刻』の連載が挟まれる。単行本は月刊少年マガジンコミックスのレーベルより33巻までが刊行されており(2007年10月現在)、合計発行部数は1000万部を突破した(2007年3月現在)。
海上で生活する「海の一族」のファン・ガンマ・ビゼンを主人公とした海洋冒険活劇であり、また『三国志』の影響を受けた国同士の謀略劇の要素も強い(作者は本作について「僕にとっての『三国志』」と述べている)。作品の性質上帆船の描写が多いが、商船高等専門学校卒業と言う作者の経歴を活かした正確な描写がなされている。
【世界設定】
『海皇紀』の世界は、人類の文明が一度滅亡し、近世レベルまで技術が回復した未来を舞台とする。作者の川原正敏が1巻のあとがきで未来の話と語っているほかは作中で明確に語られているわけではないが、1巻冒頭に「北極星がケフェウス座γ星に移った」と解釈される序文があり、人型兵器が過去の遺産として登場することなどといった描写がなされている(なお、ケフェウス座γ星が北極星となるのは約2500年後である)。
また、英語「アイスダガー(氷の懐剣)」が古の言葉として登場したり、ローマ字は古代文字であるとの描写もある。海図に描かれる大陸が現在のものとは大きく異なっていることから、過去に大きな災厄(おそらく核戦争)がおきたのではないかとみられる。小島が円を描いて点在している地域もあり、ミサイルなどで大陸がえぐれた後ではないかとの推測も出来る。
その他、空には「太古に人が打ち上げた」という伝説もある動かない星(=人工衛星)があり、その方位や高度から自分の位置を観測する、などの描写もあり、前述の人型兵器なども考えると、過去には非常に高いレベルの文明が栄えていたことがうかがえる。
現在は陸上には多くの国々があり、互いに覇を競っている。中でも西方の大国ロナルディアは、いにしえの”魔道の業”を復活させ、急速に勢力を拡大している。一方海では、以前から交易や傭兵などによって栄える「海の一族」が存在し、海洋を支配している。
【ストーリー】
以下の章立ては便宜上つけたもので、単行本中では序章以外には章立てやサブタイトルのようなものは付けられていない。
序章
* 1巻 - 3巻
伝説の大魔道師イルアンジャの情報を求めて辺境の小国ウォルハンの港町を訪れていたマイア・スアルとトゥバン・サノオは、襲われていたウォルハンの新国王カザル・シェイ・ロンと、そこに居合わせた正体不明の男ファン・ガンマ・ビゼンに出会う。ウォルハンは隣国クアラから圧迫されつつあり、カザルはクアラへ向かう船を求めていた。ファンはカザルの求めに応じ、自らが指揮する「影船八番艦」でクアラへと向かった。
クアラ王との和平交渉は決裂し、カザルはクアラの勇将ジンバハルを斬り、ファンの手助けで王宮から脱出する。カザルは最初からクアラと和平するつもりはなかったのだった。直ちにウォルハンの王宮に戻ったカザルは襲撃の黒幕だった大臣ダンマ・ウズキを粛清し、国境の要害ルガイ関でクアラ軍を打ち破るべく出撃する。一方、ファンはクアラ海軍によるウォルハンの挟撃を防ぐため、影船八番艦ただ1隻でクアラ海軍に挑む。
グリハラ編
* 3巻 - 8巻
影船八番艦の次の目的地は、マイアの探している大魔道師イルアンジャの情報が得られるという東の島、グリハラ。途中、補給のために寄った港で天才軍師アル・レオニス・ウル・グルラに出会う。アル・レオニスもグリハラを目指しており、影船に乗船するはずだったが、ウォルハンの進攻を知り、決別する。その後、途中の名も無き島で伝説にいう「闇の魔人衆(イベルグエン)」の技を使う男ギルス・ヴェダイを加えた一行は、グリハラを支配していた”導師”を倒し、アナハラムの娘メルダーザを連れてイルアンジャが向かったという内陸の聖地エル・グリハラへ向かう。
エル・グリハラに到着し、遺跡の地下で一行はイルアンジャと会う。しかしイルアンジャは発掘した「土武者」が動かないことに絶望し、精神に異常をきたしていた。魔道の業「ドルドルーヴォの火」によってファンたちを攻撃するイルアンジャだが、爆風によって突如動き出した「土武者」によって、感動の中撲殺される。トゥバンはファンのニホントウを借りて「土武者」を斬り、窮地を脱出するのだった。
魔道の兵器編
* 8巻 - 10巻
グリハラを後にしたファンの船にフォレスト率いるロナルディアの船が襲いかかってきた。目的はマイアを捕らえることであり、「ドルドルーヴォの火」によってトゥバンを負傷させるも、ファンの巧みな操舵、そして戦闘術の前に敗れさった。船には魔道の兵器(大砲)がつまれており、それを見たファンはロナルディアとの戦争を海王に提言すべく海都へ赴く。
海都編
* 11巻 - 14巻
「海の一族」の首都、海都へ到着したファン達だったが、すぐさま近衛兵長エギア・アルガマスによって拘束・幽閉された。先代の海王は死去しており、それを利用して第二子フェルカド・ルーナ・セイリオスがエギアとともに海都の実権を握っていたのだった。末子ソル・カプラ・セイリオスの助けも得て脱出したファンは、「海の一族」のしきたりに基づいた次代海王の選出と影船クルーの家族たちの安全のため、海都近衛艦隊との決戦に臨む。
王海走編
* 15巻 - 20巻
「海の一族」のしきたりでは、7隻の影船の艦長たちの剣が捧げられた人物が次代の海王となる。選定の儀に乱入したファンは、自らが先代海王から継承者の資格を認められていた証を示す。票はソルとファンの間で割れ、海王を決めるための次のしきたり、候補者によるレース「王海走」が行われることになった。
王海走の第一本目をあっけなく落としたファンだったが、そのときの仕込みと天運によって第二本目を得る。最終戦となる第三本目、ファンはフェルカドの策をも利用してソル支持の影船を引き離し、先行するソルを猛追する。そして突風によってソルの乗艦は帆が破れ、勝負がついたかと思われたが……。
ガルハサン編
* 20巻 - 27巻
王海走の結果「大海帥」の称号を受けたファンは、ロナルディアに唯一対抗できると考えられるロン率いるウォルハンの元へと向かう。西方へと勢力を伸ばすウォルハンはロナルディアの同盟国ガルハサンの王都ルグーンに向かうため、ルラン関を避け冬のアルラン山脈を越える奇策に出る。その道は余りに過酷なため、ファン達は彼らの荷を運ぶため難攻不落のドラガン海峡を抜けようと試みる。その際、北インガルナシオ艦隊海将ジト・サントニウスに船を借り、無事ドラガン海峡を抜けたら願いをなんでも聞いてくれるよう取引し、それを成し遂げる。
他の誰も予測しなかったウォルハンの奇襲だったが、アル・レオニスはこれを読み罠を仕掛けていた。一時退却したウォルハンだったがアル・レオニスの策はまだ続く。丘の上でファンとアル・レオニスとの知恵比べが繰り広げられる。
ウォルハンはルグーンを落としアル・レオニスはカザルの下に就いた。ファンたちはアル・レオニスの神算鬼謀を狙うロナルディアより雇われたイベルグエンたちの二度にわたる襲撃を何とか防ぐが、その際にヴェダイがイベルグエンの「呪」によって一時操られてしまう。父アナハラムがロナルディアに与していると知ったメルダーザと居場所の無くなったヴェダイはファンたち一行と別れを告げる。
サナル海編
* 27巻 - 31巻
ガルハサンを離れた八番艦は、西の辺境サナル海へと向かう。そこはサナル海西周辺を支配する海賊「ジーゴ・サナリア」と小戦が絶えない紛争地域であり、一族中屈指のアレア・モス率いる影船四番艦がいる地域であった。多くの者が四番艦または海将を味方に引き入れるものと考えていたが、ファンの真意はジーゴ・サナリアを味方に付けることであった。
商船を罠に襲ってきたロナルディア戦船に苦戦する女戦士アグナ・メラ率いるジーゴの一軍をファンは助け、ジーゴに協力を得るべく単身ジーゴの大長の元へと向かう。そこで大長が出した提案は、大長の孫娘でもあったアグナを嫁にして一族の一員になれば協力するというものだった。そのためにはジーゴのつわもの達と戦い、アグナの元にたどりつかなければならなかった。一人も殺したくないファンは苦戦するが、最終的にはその気持ちがジーゴのつわもの、そしてアグナにも伝わり、ジーゴ・サナリアはファン・ガンマ・ビゼンと共に戦うことを決意する。
無事八番艦に帰還したファンの前にアレア・モスが現れる。ロナルディア船を倒し、ジーゴを仲間につけたファンは、ロナルディアと同盟を組もうとしている海王ソルにとって許せるものではないと言う。多くの者が手を貸してくれると思っていた中、アレア・モスは海王の元にこのことを報告すると言い去っていく。
ファンはソルと戦う戦力を得るため、サナル艦隊を「貰いに」行く。ソルによって新しく任命されたサナル艦隊海将ウォルカ・ベアスは若くして海将に選ばれる程の実力をもっていたが、部下を駒のように扱う人望の薄い男であった。ファンはそこを突き、見事ベアスを追い詰める。ベアスはアグナの槍によって命を落とし、残ったサナル艦隊はファンの説得、人徳によって共に戦うことを誓う。
かくしてサナル艦隊、ジーゴ・サナリアを味方につけたファンは海の一族を一つにすべく、海王ソルとの戦いに臨む。
【登場人物】
影船八番艦
ファン・ガンマ・ビゼン
影船八番艦の艦長。本来は海王直属であるはずの影船を自由に動かし、幻ともいわれる名剣ニホントウをもつ謎の男。この世界では絶滅したと思われている鷹「ルファ」を常に従えている。何事もふわふわとはぐらかすが、多くの者が惹きつけられる不思議な魅力を持った男。風を「見る」ことが出来、また躁艦技術も超一流。ハルバードいわく、「千年に一人の船乗り」。剣術、体術も超一級で、特に体術は誰も見たことの無いような特殊な技を使う。王海走の結果、『大海帥』の称号を得る。
トゥバン・サノオ
北方の国エンノロイア出身。大陸一と評される伝説の兵法者(剣豪。兵法には『兵の武術』という意味もある)。現在はマイアと行動をともにしている。かつて何人たりとも敵わなかったテラトーの森守を唯一撃退し、伝説の兵法者と呼ばれるようになった。その異名にたがわぬ実力を持ち、単身敵艦に乗り込み制圧する、土武者を切り伏せる、海の一族の衛兵100人余りを一人で倒すなど、その強さは作中でも最強の部類に入る。
マイア・スアル
魔道の力を求める少女。実はロナルディアによって滅ぼされたオンタナの王女で、本名はマイア・スアル・オンタネラ。旅を続けていく中で、少しずつファンに惹かれていく。
ニッカ・タンブラ
影船八番艦クルーの一人。影船内の商業、経済面を担当する。ファンの副官でもあり、最も信頼する男。
ジン・パベル
影船八番艦クルーの一人。弓の名手。ファンを尊敬している。
ナオ
影船八番艦クルーの一人。操舵手。
ハルバート・セグノ
影船八番艦副艦長。八番艦の最年長者である。
トーマ・ソム
影船八番艦クルーの一人。主に白兵戦を担当。
ギルゴマ・ジフン
影船八番艦クルーの一人。ファン専属のコクスン(艇長)。生まれは海の一族ではない。元々は海都の水門の番人を勤めていた。
イゲ
影船八番艦クルーの一人。コック長。
ギルス・ヴェダイ
「闇の魔人衆(イベルグエン)」を父に持ち、「ルドランの眼」を持つ男。ファン、トゥバンに次ぐ実力の持ち主で、住んでいた遺跡にあったと思われる金属から自作した双剣で戦う(これはニホントウの斬撃を一度だが刃毀れだけで受け止められる堅牢な作り。最初は複数所持していたが,現在は二振りのみ)。ファンに敗れ、子分となる。メルダーザに惹かれている。ガルハサンでのイベルグエンとの戦いの後、下人から魔人になるため、メルダーザと共に影船を去る。
メルダーザ
アナハラムの娘。ヴェダイとは幼い頃共に過ごした。アナハラムがロナルディアと組んでいることを確かめるため、影船を去る。
アグナ・メラ
海賊「ジーゴ・サナリア」の大長の孫娘。自身も組長になるほどの実力を持つ。なりゆきでファンの嫁となる。かなりのスタイルの持ち主。
サクゥ
アグナ・メラの部下。
ウォルハン、クアラ、その周辺
カザル・シェイ・ロン
ウォルハンの国王(ロン)。第一話の2ヶ月前に父王の死去により即位。ファンやトゥバンには「大馬鹿」と評されたが、一方アル・レオニスは「覇王の器」と評した。ファンの手助けによってクアラを討ち、さらに破竹の勢いで東方諸国を併呑していく。ウォル・シェイ・ロンと同様、胸に痣がある。世では「興武王の再来」と言われる。
サリウ・シェイ
カザル・シェイ・ロンの妹。物語の序盤でファンと出会い、以降彼が気になっている様子。その関係上、マイアとは犬猿の仲。
ウォル・シェイ・ロン
かつて大陸の東半分を征したという伝説の覇王。別名、興武王。胸に痣があったと伝えられる。彼の王国は後に分裂し、現在大陸東部の国々の元となった。
クアラ王
ウォルハンの西隣にある大国、クアラの国王。
アル・レオニス・ウル・グルラ
“ 放浪の大軍師”チャダの弟子。ガルハサン国王に任官し、見聞を広めるため各地をまわっていた。チャダをして、「我より十倍の才」と言わしめた男。ガルハサンでの決戦の後、ウォルハンに降り、軍師としてカザルの右腕となる。
グリハラ
導師(カスト、ルグス)
グリハラの町を支配していた男。その正体はイベルグエンの下人だった双子。ファンによって切り伏せられる。
アナハラム
正確にはすでにグリハラを去っていた。イルアンジャについて知っていたという魔道師。メルダーザの父。闇の魔人衆イベルグエンを従えている。ロナルディアに組していると言われている。作中の重要人物と考えられる。
ガルディアン
イルアンジャの従者。漆黒の衣に身を包んだロボットで、イルアンジャの命令を忠実に遂行する。
イルアンジャ
1000年の昔から伝説の中にいる大魔道師。正確には魔道の里の地名であり、そこから出てきた者たちの総称となる。エル・グリハラに一人いたが、土武者に殺される。
ロナルディア
オンブルワ・ゼ・フォレスト
ロナルディア海軍、最年少の艦長。カノン砲を搭載した最新鋭の巡洋艦を与えられ、影船八番艦を追跡していた。手堅い躁艦をする、厳格な武人。
ディアブラス
フォレストの部下の海兵隊隊長。大剣を軽々扱い、ファンを吹き飛ばすほどの剛力の持ち主。またニホントウの斬撃を大幅に質の劣る剣でありながら技術でカバーしつつ切り結ぶ卓越した剣士。ある特命を受けている。
カンタァク
フォレストの部下の海兵隊副隊長。ディアブラスを強く信頼している。ヴェダイと互角の戦いを繰り広げる。
海の一族
レグルス・マリキ・セイリオス
先代海王。嵐に遭い、旗艦コル・セイリオスとともに沈んだ、とされている。
カノープ・カフ・セイリオス
先代海王の長子。フェルカドによって傀儡の海王として擁立される。新海王誕生後も海都におり、ソルとファンの事を『私の予想を軽く超えていく』と評す。
フェルカド・ルーナ・セイリオス
先代海王の第二子。エギアとともに海の一族を支配すべく策謀を巡らす。王海走後、母親と共に強制的に隠居(=幽閉)させられる。
ソル・カプラ・セイリオス
先代海王の末子。影船七番艦に乗って帰都し、しきたりに則った海王の選定を求める。年少の時、ファンに一度負けたことがある。アレア・モスをもって、他の二人とは器が違うと思わせた。王海走の結果、新たな海王となる。
エギア・アルガマス
海都近衛兵長。フェルカドと組み、海の一族を支配すべく策謀を巡らす。王海走後、マルキュリに殺害される。
イルカノ・ジバステン
海都近衛艦隊司令。力量は一族でも屈指の男だが、ファンいわく、「お人良し過ぎる」
ジト・サントニウス
北インガルナシオ艦隊海将。元海都近衛艦隊司令。堅物とも揶揄されるほど命令に忠実な男だが、その器量も一級。
ウォルカ・ベアス
新しく任命されたサナル艦隊海将。若い頃から何をやらせても一番、といわれた男。部下を駒としか思わず、少しのミスも許さない。
ナルドロフ・ヴェザ
影船一番艦艦長。
ザンチャオ・ナウト
影船二番艦艦長。
グルミア・アフレイル
影船三番艦艦長。王海走の際、ソルを乗せて走った。
アレア・モス
影船四番艦艦長。影船の艦長たちの中でももっとも操艦がうまい一人といわれる。
クラ・ミグナム
影船五番艦艦長。
イバト・ルタ
影船六番艦艦長。海王選定の儀で唯一ファンを支持する。アレアと並ぶ操艦技術を持ち、ライバル視されている。
ギジン・ドラル
影船七番艦艦長。海王選定以前からソルを支持する。
マルキュリ・オ・スクラ
ソルの副官。“氷の懐剣(アイスダガァ)”の異名を持つ。スクラ三姉妹の兄。王海走後、新海都近衛兵長となる。
ライエ
ソルの下で働くスクラ三姉妹の長女。
エールラ
スクラ三姉妹の次女。王海走の際にある役回りを引き受ける。
グリスロウ
スクラ三姉妹の三女。
オブキン・パベル
影船クルー、ジンの父親。長老部にいたが、フェルカドの陰謀により辺境サナル海へ飛ばされる。
デプリ・ソム
影船クルー、トーマの父親。オブキン同様長老部にいたが、辺境へ飛ばされる。
ウラニス・セグノ
影船副船長、ハルバードの妻。海都に閉じ込められた影船クルーたちを救い出し、その罪で一時幽閉される。
ウルキ
海都一の刀工。トゥバンのために剣を作った。
アヌアビス・プロシオン
初代大海帥。300年ほど前起きた海の一族の存亡を賭けた大海戦の際、海王に代わって一族を率いた。その栄誉を称え、海戦が起きた海域はアヌアビス海と名づけられた。
ノルハナ・スクラ
マルキュリ、スクラ三姉妹の母親。ソルの乳母。ソルが18歳の時に亡くなる。
ジーゴ・サナリア
クビンラ・ババ・ジーゴ
ジーゴ・サナリアの大長。アグナの祖父。アグナの婿になることを前提にファンに力を貸すことを認めた。
インダ
若くして五本の指に入る組長と言われる男。
闇の魔人衆(イベルグエン)
ドウ
ヴェダイの物より重厚な「ルドランの眼」を常に装着している。ファンが驚くほどのすばやい動き、イベルグエンの持つ古の業を駆使してファンを苦しめたが、ファンの体術の前に敗北。
ジ
「ダンドーの耳」に似た物を装着している。イベルグエンの中でもさらに強い。下人の頃はアルラという名であり、ヴェダイとも面識がある。
ドウの代わりに来た男(名称不明)
ドウの死亡後ジによって呼ばれた男。「ルドランの眼」の他に、豆粒程の小さなスピーカーを多数所持し、それを用いてヴェダイに「呪」をかけた。またそれを周囲に撒くことで見えない敵を作り出し、ファンらをかく乱した。最後はトゥバンに切り伏せられる。
その他
マリシーユ・ビゼン
ファンの母親。ファンに体術、ニホントウ、気象に関する科学知識などを授ける。海の一族ではないが先代海王に愛され、零番艦を(八番艦として)授かった。ただし操船技術は持ち合わせていなかった為、ハルバート・セグノが事実上の艦長として八番艦を率いていたらしい。
【作中用語】
イベルグエン
「闇の魔人衆」とも呼ばれる集団。驚異的な力、技を持ち、さらに古の道具(=科学の道具)を扱う。主従ではなく、何かの約定によって仕える者たち。特殊な言語を持ち、攫ってきた子をその言葉の呪によって縛りながら、下人として育てる。ある程度力が付くと下人から魔人へなれるようだ。
影船
「海の一族」の守護神とまで呼ばれる軍艦。船体はおろか、帆までが黒く塗装されていることからこう呼ばれる。全部で7隻あり、海王直属の部下として七つの海の海将を監察する役目を与えられている。しかしファンが乗艦としているのは八番艦であった。船体の材質はこの時代に不釣合いなものが使われている様子で、木造の船では木っ端微塵になる大嵐の中でも走行が可能である。ただし武装に関しては一族のほかの艦と同様火器などは搭載していない。ロナルディアが作り出した、魔道の兵器の搭載した戦船の登場により、「一隻同士の一騎打ちだけでなら無敵」と評する声もある。
* 一番艦 - 帆装:バーク / 艦長:ナルドロフ・ヴェザ / 担当:北インガルナシオ海
* 二番艦 - 帆装:バーク / 艦長:ザンチャオ・ナウト / 担当:西インガルナシオ海
* 三番艦 - 帆装:バーク / 艦長:グレミア・アフレイル / 担当:ウンジロ海
* 四番艦 - 帆装:バーケンチン / 艦長:アレア・モス / 担当:サナル海
* 五番艦 - 帆装:バーク / 艦長:クラ・ミグナム / 担当:ハンダン諸島
* 六番艦 - 帆装:バーケンチン / 艦長:イバト・ルタ / 担当:東アヌアビス海
* 七番艦 - 帆装:バーケンチン / 艦長:ギジン・ドラル / 担当:西アヌアビス海
* 八番艦(零番艦) - 帆装:トップスル・スクーナー / 艦長:ファン・ガンマ・ビゼン
土武者
大陸西方の伝説で、悪魔ラドゥーディが禍をもたらしたとき、神臣ヴァレリが土で造ったという兵士。アナハラムはエル・グリハラの地下で「土武者」と名づけた人型兵器を発掘していた。
ニホントウ
「鉄をも断つ」とも「もはや現存しない」ともいわれる伝説的な武器。現代で言う日本刀と同一のものかは不明だが、ファンやトゥバンが使えば伝説と違わぬ切れ味を見せる。
地名
イルアンジャ
一般的には伝説の魔道士の名前だが、正確には魔道の里の名。そこには「モンジュの扉」が存在する。
ウォルハン
首都:ジンロン。東方の遊牧民族の小国。かつては大陸の東半分を支配していたが、徐々に領土を減らしていた。“興武王”ウォル・シェイ・ロンの直系を主張し、国王はロンの称号を名乗る。
海の一族
交易などによって世界の海の半ばを支配する「国」。「海王」が統治する。
エンノロイア
北方の小国。トゥバンの出身地。
オンタナ
大陸西方にあった王国。精鋭の騎士団を有する。ロナルディアと不可侵条約を結んでいたが、突然侵攻され、魔道の兵器の前になすすべもなく滅亡した。領内に森守が守護する「テラトーの森」がある。
海都
「海の一族」の本拠地。インガルナシオ海を回遊する巨大な船であり、海の一族を除いては入ることはできない。また常に海流に乗って一定の航路を彷徨っているため、その正確な位置は海の一族であってもイルカやシャチを用いないと特定できない。
ガルハサン
首都:ルグーン。大陸中原にある豊かな農業国。国庫には、一万の軍勢を何年間も保てるほどの兵糧が貯蓄されるほどである。しかし、同盟国ロナルディアに貢納同然に買われ、かなり量が減っている。
カロ
ウォルハンやクアラの南方の島。また、そこにある自治都市。金と茶を産出し、貿易でも栄える。
クアラ
首都:ルイチ。大陸東域最大の国。“金虎将”ジンバハルのもと強力な騎兵を擁していた。カザルによってジンバハルが討たれ、ルガイ関の戦いに敗れたのち滅亡した。
グリハラ
大陸のはるか東方にある魔道の島。アナハラムが以前住んでいた。東の砂漠の先に禁断の地エル・グリハラがある。
サナリア諸島
西の辺境、サナル海の西に位置する諸島。海賊ジーゴ・サナリアが全域を支配している。
ブイン
王都:ギ。ガルハサンの東に位置する。ウォルハンが陥落させた東域最後の国。ブインとガルハサンの間にはアルラン山脈が広がる。
ロナルディア
大陸西方の大国。魔道の兵器をよみがえらせ、領土を拡張している。
【カガク】
この世界には“魔道の技”と呼ばれる「カガク」の存在がある。詳細に関しては殆ど伝えられておらず、現実世界における空想の産物である魔法のようなもののようにとらえられている。実際には現実世界の科学とほぼ同意語だが、その科学レベルには幅がある。現実世界では14世紀頃にはすでに使われていた大砲のようなものから、現在の技術でも実現不可能な二足歩行の戦闘用ロボットまで、全てをまとめて「カガク」としている。
カガクの一覧
ルドランの眼( - め)
ヴェダイが所有していた、作中最初に登場したカガクの産物。ヴェダイが持つ右目のみ装着の他に、イベルグエンの一人ドウが持つ仮面状に装着する物がある。暗闇の中でも物を見ることが出来、さらに望遠機能で遠方を見ることが出来るなど。現実世界のナイトビジョンを上回る機能を持つ。
雷の剣(いかずちのけん)
グリハラ王家が所有し、グリハラにいた導師(イベルグエンの下人)が持っていた武器。刀身から雷(=電撃)を発する。
エクタルの石( - いし)
雷の剣を使用可能にするために必要な物。別名「バテリ」。
ダンドーの耳( - みみ)
導師が所有していた道具。遠方でも会話が聞け、また発信も可能な無線機の能力を持つが、送信に関してはマイク等は存在せず骨伝導の可能性もある。またイベルグエンのジが所持していたものは集音器(ガンマイク)の働きも兼ねていた。
小型スピーカー(正式名称不明)
イベルグエンの一人が持っていた物。豆粒程の大きさながら、かなりはっきりと聞こえる様子。入力側のマイク等は確認できない。
閃光弾
イベルグエンの数人が使用。形は球体。投げた瞬間に強烈な閃光を発する。
煙幕弾
イベルグエンの一人ジが使用。形は閃光弾と全く同じだが、投げた瞬間に周囲が全く見えなくなるほどの煙が発生する。
森守(もりもり)
オンタナにあるテラトーの森の守護者。テラトーの森に何があるのかは不明だが、森守と呼ばれる人型兵器により何人たりともその中をうかがい知ることはできない。頭部より光線らしきものを発する。その威力は、土塁を一瞬で溶解する超高熱で、かわしても皮膚を焦がすほどである。グリハラにはその眷属が存在し、アナハラムはこれを「土武者」と呼称していた。形状その他からロボット(アンドロイド)と思われる。
ガルディアン
エル・グリハラにいた黒ずくめのイルアンジャの従僕。その正体は森守と同様人型兵器。ただし森守とは性能は異なり、すばやい動きと堅い装甲、そして雷の剣を用いて戦う。頭部を破壊されない限り、一時的に機能を停止しても復活する様子。
ドルドルーヴォの火( - ひ)
イルアンジャが用いた火をつけて炸裂する武器。または『ドルドルーヴォ』。その威力は、精強と言われたオンタナの騎士団を1日で破り、堅牢無比とうたわれた城も2日で落とすほど。一般的なイメージのダイナマイトに見えるが、むしろ黒色火薬を使用している可能性が高い。海兵が接舷直後に投擲する使用法も見られる。ロナルディアが一躍強国になったのは、これを主兵装とする魔導部隊の創設が大きい。
カノン
ロナルディアの戦闘艦に搭載されている大砲。作中の人物からは「雷のごとき轟音と共に」と表しており、16世紀頃の戦闘艦クラスの攻撃力を持ち、海の一族でも数隻が沈められている。作中では、この技術のみ現在と同じ呼び方をされている。
海都(かいと)
上記の地名にあるように海の一族の本拠地。作中では「船」と呼ばれているが、その大きさ及び施設等から船というよりもメガフロートであった可能性が高い。エスカレーター跡が確認できる。
(「海皇紀」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2007年10月5日14時(日本時間)での最新版を取得。改訂履歴(http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%B5%B7%E7%9A%87%E7%B4%80&action=history)。Text is available under GNU Free Documentation License(http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html).)